30~40代の「昔はマンガめっちゃ読んでた」という男性におすすめしたい漫画

こんにちは。 かれこれ35年以上マンガを読んでいるみやんと申します。

「マンガ おすすめ」で検索しても、しっくり来るものが無いので、自分なりのおすすめマンガをまとめてみました。

「異世界転生とか、ちょっとキツイっすわ・・・」

「話題になったマンガを読んでみたけど、過剰に評価されすぎじゃない?」

「最近のマンガって、絵はキレイなんだけどな~~ なんかハマらないわ」

もっとこう・・・あるだろう!!

と思ったそこのあなたに向けて書いた記事です。

よろしければ参考にしていただけると幸いです。

※少年マンガは「当時好きだった」と「今おすすめできる」とで線引きが難しいので調整中

目次

2020年代連載開始作品

2020年代、つまり最近連載が開始された作品の中から、おすすめと思えるものを選んでみました。

巻数がそんなに出ていないため、他の年代に比べて選定基準は甘めになっています。

緑の歌/高妍 (上下巻)

連載開始:2021年
掲載誌:コミックビーム
舞台:台湾

準備中

レビュー・感想

準備中

ひらやすみ/真造圭伍

連載開始:2021年
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台:日本

準備中

レビュー・感想

準備中

チ。-地球の運動について- /魚豊 (連載中)

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連載開始:2020年
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台15世紀前半のヨーロッパ ※国名や宗教名は架空の名称

地動説はなぜ受け入れられなかったのか?実際にいたであろう「地動説に辿りついた人たち」はどのようにして自説を通さんとしたのか。現代文明に必要な『人類の知恵』が中世ヨーロッパでどのように扱われたのかを、史実とファンタジー織り交ぜて描かれる意欲作

レビュー・感想

作中では「C教」と濁されていますが、モチーフとなっているのはキリスト教。

ガリレオ・ガリレイの『それでも地球は回っている』という言葉とそのエピソードについては、多くの日本人にもなじみ深い話ですが、よく考えたらそこしか知らない、というところに着目したのでしょうか、テーマ選びが面白いです。

話の内容や展開もさることながら、一枚絵の描写も秀逸。「えっ、そうなるの?」って動揺してしまう1巻ラストで完全に引き込まれました。

作者(魚豊うおと)はなんと20代前半。(2021年8月時点)この年でこんな話や描写を描ける???と、不思議でしょうがないです。

参考:魚豊先生に聞く『チ。』のタイトルに込めた意味 川島・山内のマンガ沼web


作者の他作品
・ひゃくえむ。(講談社『マガポケ』2018年- 2019年、全5巻)

九条の大罪/真鍋昌平

連載開始:2020年
掲載誌: ビッグコミックスピリッツ
舞台: 日本

準備中

レビュー・感想

準備中

怪獣8号 / 松本直也 (連載中)

Kindleで試し読みする

連載開始:2020年
掲載誌少年ジャンプ+
舞台: 架空の日本

怪獣を退治するための組織『防衛隊』に入れなかった32歳の主人公が、あるとき謎の生物に身体を浸食され、自らの意思を持ったまま怪獣化してしまう。

レビュー・感想

凡人だった主人公がある日突然力を手に入れて・・・という展開自体はオーソドックスですが、話の作り方や見せ方が上手いのか、普通に引き込まれます。 大抵の人は1話を見ただけで面白い、と感じるんじゃないでしょうか

主人公が32歳という設定だからか、若い人の中には「おっさんが主人公だから共感できないという声もあるようです。

言われてみると、少年マンガの王道的な展開で主人公がアラサーというのは珍しいかもですね。

主人公以外のキャラクターが魅力的なのも◎。

参考ニュース記事: ケンコバも絶賛「今年絶対に流行る」 注目のバトル漫画 「怪獣8号」とは


作者の他作品
・ねこわっぱ! (週刊少年ジャンプ 2009年 – 2010年、全2巻)
・ポチクロ (少年ジャンプ+ 2014年 – 2015年、全4巻)

満州アヘンスクワッド/原作:門馬司 作画:鹿子

連載開始:2020年
掲載誌:コミックDAYS ⇒ ヤングマガジン
舞台:昭和初期の満州国

準備中

レビュー/感想

準備中

和田ラヂヲの異世界無双/和田ラヂヲ

連載開始:2020年(?)
掲載誌:コミックライド(?)
舞台:日本など

準備中

レビュー/感想

準備中

2010年代連載開始作品

2010年代に連載が開始された作品の中から、おすすめと思えるものを選定しています。

この年代はあまりマンガを深掘りしていなかった時期なので、現在情報収集しながら色々と読んでいます。

ワンダンス/珈琲

連載開始:2019年
掲載誌:月刊アフタヌーン
舞台:日本

準備中

レビュー/感想

準備中

BORDER66/原作:小森陽一  作画:藤堂裕

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連載開始:2019年
掲載誌:グランドジャンプ
舞台:日本

概要:謎の南極地震をきっかけに、海面が上昇してしまった地球。主人公「りょう」は海上保安庁に、双子の「いく」は研究者となり、変わり果てた世界へ立ち向かう

レビュー/感想

ゼブラックという集英社のアプリで試し読みして、面白かったので電子書籍で一気買いしてしまいました。

あとで調べたら、原作の方が『海猿』の原作をやっていた方なんですね。さすがのストーリーの完成度です。

絵も力があるし、マンガ自体が上手いのでしょうね。とても読みやすいです。

これまでは災害ものと言えば「地震や噴火をきっかけにインフラが機能しなくなった世界、人間性を失う人々・・」のような話が多かったですが、この作品は

文明やインフラをある程度保持しながらも、海面が上昇し続ける世界で、どのように問題を解決していくのか

という話になっています。

地震噴火隕石などで文明が崩壊」というのは数千年や数万年に1回という事象で起こることですが、海面上昇は今後数十年単位で問題となるであろうテーマ。

あり得る未来の世界として楽しめる作品です。

作者の他作品

原作者「小森 陽一」の他作品は以下。
・海猿(ヤングサンデー 1999年-2001年、全12巻)※原案のみ担当  作画:佐藤秀峰
・トッキュー!!(少年マガジン 2004年-2008年、全20巻)作画:久保ミツロウ
・我が名は海師(ビッグコミックスピリッツ 2004年-2008年、全15巻)作画:武村勇治
・S -最後の警官-(ビッグコミック 2009年-2016年、全20巻)作画:藤堂裕
・天神-TENJIN- (少年ジャンプ+ 2013年-2019年、全14巻)ネーム:田岡宗晃、作画:杉江翼
など。

作画「藤堂裕」の他作品は以下。
・由良COLORS(ヤングキング 2007年-2009年、全4巻)
・S -最後の警官-(ビッグコミック 2009年-2016年、全20巻)作画:藤堂裕
・信長を殺した男 ~431年目の真実~(別冊ヤングチャンピオン 2016年-2020、全8巻、外伝全1巻)
・信長を殺した男 ~日輪のデマルカシオン~(別冊ヤングチャンピオン 2021年~)
※信長を殺した男は原案、明智憲三郎『本能寺の変431年目の真実』。コミカライズ作品。

ライミングマン/若杉公徳 (全4巻)

連載開始:2017年
掲載誌:ヤングアニマル
舞台:日本

準備中

レビュー/感想

準備中

左利きのエレン/かっぴー

連載開始:2016年
掲載誌:cakes
舞台:日本

準備中

レビュー/感想

準備中

鬼門街 / 永田晃一 (連載中)

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連載開始:2015年
掲載誌:ヤングキング
舞台:日本

何者かに母親を殺されてしまう主人公。突然現れた『』から、このまま死ぬか、地獄行きと引き替えに、鬼の力を手に入れて生き残るかの取引を持ち掛けられる。鬼の力を手にすることを選んだ主人公は、果たして母親を殺害した犯人を見つけ出し、復讐することができるのか。

レビュー/感想

作者の知人が不条理な事件で命を落としてしまったのが、このマンガを描くことになったきっかけだそう。明確に描く理由がある作品は、やはり面白いです。

見どころとしては、

いた鬼同士で戦う
・人間同士で戦う
・鬼が協力的なときもあれば、非協力的なところもある

という、バラエティに富んだ展開でしょうか。いわゆる『ただの能力バトル』に終わっていないところが面白いです。

「鬼門街」は第一部として全15巻。 現在は「鬼門街 KARMA」というタイトルで連載中です。

しかし驚いたのが、この作品のWikiが無いんですよ。 20巻以上出ているのに、マジか。


作者の他作品
クローズやWORSTで有名な高橋ヒロシの「Hey!リキ」で作画担当。

喧嘩稼業 / 木多康昭 (連載中)

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連載開始:2014年
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:日本やマカオ

試合の内外で知略・謀略を尽くした駆け引きを行う、まさに「なんでも有り」の闘いにおいて、果たして最強の格闘技は何か? 最強高校生である主人公『佐藤十兵衛』とその師『入江文学』は因縁のライバルを倒すことができるのか?

レビュー/感想

「喧嘩商売」の続編。 前作は1/3くらいギャグパートだったのが、喧嘩稼業ではほぼシリアスメインです。

このマンガの面白さは、どっちが勝つのか本当に分からないところ。前作、喧嘩商売を通じて入念に準備した結果でしょう。

主人公が卑怯な手も使うのですが、最終的には格闘で決着がつくので、それほど不快感もありません。「熱血!正義!」みたいな、好かれやすい主人公像ではないのに応援したくなる、というのも魅力の一つ。

かなりスタンダードを外しつつ、王道的な要素もあわせもつ、新時代のマンガという感じです。

しかし1年以上連載が休止しています・・・。

作者が飄々ひょうひょうとしているせいか、休載もネタ的に扱われていますが、最近のバトルシーンを見ると

これを続けるのは無理ではないか?

と思ってしまうほど、鬼気迫るものがあります。


作者の他作品
・幕張 (週刊少年ジャンプ 1996年-1997年、全9巻)
・泣くようぐいす (週刊少年マガジン 1999年-2000年、全7巻)
など。

ザ・ファブル (第一部) / 南勝久 (全22巻)

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連載開始:2014年
(完結済み 全22巻。現在第二部が連載中)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:日本

一年間の休業を命じられ た最強の殺し屋が、 「殺し」を封じられながら、いかにして危機を乗り越え、普通人の感性を獲得していくのか。 個性的なキャラクターが織りなす、目が離せないアクション漫画。

レビュー/感想


最近読んだ中で最も面白かった
です。 久しぶりに寝る時間を削って読みふけってしまった・・。

「殺し屋」というキーワードで、よくあるバイオレンス、サスペンス系のマンガを想像しそうですが、かなり独特の世界観を持った作品です。

・説明文が少なく
・自然と世界観にハマって
・テンポがよくて
・続きが気になる
・面白い作品

を求めている方に超おすすめ。 

マンガ好きなら是非一度は読んで欲しいです。

そう、マンガ読みのプロとして───────

現在第二部が始まっていますが、第一部でいったん話は完結しています。(謎を残したまま終わったりしていない)


作者の他作品
・ナニワトモアレ (ヤングマガジン 2000年-2007年、全28巻)
・なにわ友あれ (ヤングマガジン 2007年-2014年、全31巻)

外道の歌 / 渡邊ダイスケ (連載中)

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連載開始:2014年
掲載誌:ヤングキング
舞台:日本

法の十分な裁きを受けることがない凶悪犯罪者たち。 心の苦しみから解き放たれない被害者からの依頼を受け、復讐を代行する主人公と、その相棒の物語。

レビュー/感想

もとは「善悪の屑」というタイトル。不健全図書認定されてしまったため、タイトルを変えて連載中。

泣き寝入りになってしまっている被害者が納得のいくかたちで、代理人(主人公)たちが凶悪犯罪者に復讐を遂げるという話。もちろん、「ボコボコにする」みたいな生やさしいものではなく、ハッキリ言ってほぼ拷問。

私はいわゆる「グロ耐性」が弱めなので、読むのを迷っていたんですが、いざ読んでみるとけっこう平気でした。それほど直接的な描写が無いからでしょうか。

かなりきわどい描写が多いにもかかわらず、460万部も売れているらしいです。※2021年4月時点

Wikipediaを見ると

電子版は女性読者の支持も一定程度見られ、BookLiveは被害女性に代替した復讐が同意を得たと分析した。

Wikipedia:善悪の屑

との記載もあり、女性読者もそれなりにいるようです。

読むとたしかに溜飲りゅういんが下がる感覚がある、不思議なマンガ。


作者の他作品
・半獣 (ヤングマガジン 2012年、全1巻)
・スフェリコン (ヤングキング 2013年、全1巻)

ペンと箸 / 田中圭一 (全1巻)

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連載開始:2014年 (完結済み 全1巻)
掲載誌:グルメサイト「ぐるなび」
舞台:日本

手塚治虫、ちばてつや、赤塚不二夫、魔夜峰央、ゆでたまご、いがらしゆみこ等々、有名漫画家の子供たちはどのように親を見て育ったのか。 漫画家の子供たちと食事を交えながら、当時のエピソードやその後の様子を、漫画家である作者「田中圭一」自らが取材するグルメレポートマンガ。

レビュー/感想

「ドクター秩父山」や「つっこみドン!!」など、シュールな下ネタで人気となり、その後、手塚治虫の絵柄で下ネタギャグを展開。「やべぇマンガを描く作家」として、サブカル好きや一部のマニア層からリスペクトされていた田中圭一

そんな田中圭一が2017年にリリースした「うつヌケ」が30万部を超えるヒット。下品なマンガを描いていた作家が、いきなり世間に注目されるのであった・・。

と、そんな作者が「うつヌケ」とほぼ同時期にグルメサイトで連載していたのが『ペンと箸』というマンガ。実はいまでも無料で読めるため、単行本はある意味ファンアイテム。(私は買いました)

有名漫画家の日常や親としてのふるまいを知ることができる、貴重な作品。とにかく一話ごとの完成度がめちゃくちゃ高く、短いページの中で笑わされ、時に泣かされます。

30代以下は名前を聞いても分からない作家だらけだと思いますが、逆に40~50代ならどストライクゾーンではないでしょうか。

「知らない漫画家の話を読んでもな~」と思う方もいるかと思いますが、私が一番泣かされたのは、作品を読んだことが無い上村かみむら一夫先生の話でしたので、若い方にもぜひ一読してもらいたい作品です。


作者の他作品
・ドクター秩父山 (コミック劇画村塾 1986年~1987年?、全1巻)
・つっこみドン!!
・田中圭一最低漫画全集 神罰
・うつヌケ ~うつトンネルを抜けた人たち~ (文芸カドカワ電子版で連載、全1巻)
・若ゲのいたり (電ファミニコゲーマーにて連載、全2巻)
など、下品なものから真面目なものまで多数。 本人が運営している同人誌のサイト「はぁとふる書房」などもある。

ゴールデンカムイ / 野田サトル (連載中)

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連載開始:2014年
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台明治末期の北海道、樺太

日露戦争の生き残りである主人公はある日、アイヌが秘蔵した金塊のことを知る。金塊の謎を追いながら壮大な北海道を駆け巡り、ときにアイヌの文化に触れながら、さまざまな勢力(や変態)と争いを繰り広げる、冒険活劇。

レビュー/感想

様々なアイヌの文化を知ることができて、それでいて話も面白く、ギャグも秀逸です。題材としてあまり扱われない明治末期が舞台なのも、歴史に興味がある人には嬉しいポイント。

実はこのマンガを入れようかどうか少し迷ってました。というのも、

・アイヌ文化の紹介
・主人公杉本とアイヌの少女アシリパとの絆
・猟奇的(というか変態)な犯罪者とのバトル
・さまざまな勢力との抗争
・ギャグ
・金塊の謎
・登場人物たちの、それぞれの思惑
男の裸や尻

と、内容が盛りだくさんすぎるため、話がスッと入ってこないことがあるのですよね。とくに15巻~20巻あたりが鬼門で、ここで挫折してしまった人もいるようです。というか私も諦めかけました。

最新刊(この記事を書いてる時点で26巻)あたりまで来るとまた読みやすくなるので、今ならまたおすすめできるという感じです。 


作者の他作品
・スピナマラダ! (2011年 – 2012年、全6巻)

賭けグルイ/原作:河本ほむら 作画:尚村透

連載開始:2014年
掲載誌:月刊ガンガンJOKER
舞台日本

準備中

レビュー/感想

準備中

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ / 大西巷一 (全12巻)

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連載開始:2013年 (完結済み 全12巻)
掲載誌:月刊アクション
舞台15世紀の中央ヨーロッパ

15世紀の中央ヨーロッパでは、キリスト教改革派のフス派と、それを異端としたカトリック、神聖ローマ帝国との間で争いが続いていた。ある日、フス派狩りによって家族を殺され、自らも凌辱りょうじょくされた主人公のシャールカ。

フス派の英雄ヤン・ジシュカに拾われたシャールカは、マスケット銃の原型とも言える兵器を与えられ、自らも争いに身を投じていくのだった。

レビュー/感想

チェコの伝承を題材にした作品で、「フス戦争」は実際にあった戦争。このマンガのキーとなるヤン・ジシュカ実在した人物。とにかく悲惨な描写が多く、読んでいると「自分はすごく恵まれた時代に生きているんだな」と思わされます。

のですが、現代でも国によっては近いことが行われているわけで、かくも人間とはごうの深いものかと改めて考えさせられてしまいます。

見どころとしては、「ピーシュチャラ(笛)」と呼ばれるマスケット銃や拳銃の原型とも言える兵器での戦い。
そしてプロテスタントの先駆けともいえるフス派の活躍。

歴史好きならぜひ読んでおきましょう。


作者の他作品
・女媧 JOKER (アフタヌーン 1999年-2002年、全4巻)
・ダンス・マカブル〜西洋暗黒小史 (コミックヒストリア、全2巻)
など、歴史ものが多い。

群青戦記 / 笠原真樹 (全17巻)

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連載開始:2013年 (完結済み 全17巻)
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台:戦国時代

高校生が校舎ごと戦国時代にタイムスリップ。否応いやおうなしに戦へ巻き込まれていく生徒たちが、部活などで身につけた特技を用いて戦いに身を投じていく物語。

レビュー/感想

歴史上の人物がメインではなく「現代高校生が歴史に関わる話」なので、歴史に詳しくない人でも楽しみやすいです。有名な「〇〇の戦い」に参戦するのが現代高校生だったら?って、気になりますよね。

高校生が部活で得たスキルなどを活用しますが、無双するわけでもなく、陽キャ・陰キャの強さや力関係もきっぱり線引きされていないです。だからでしょうか、最後まで先が読めなくて面白いです。

とはいえ最後は駆け足気味な展開だったので、もしかしたら打ち切りだったのでしょうか? ※物語は綺麗に終わっています

ちなみに第二部(真・群青戦記)は『終末のワルキューレ』の作画の人が絵を描いているそうです。


作者の他作品
・リビドーズ (ヤングジャンプ 2018年-2020、全7巻)

亜人 / 桜井画門 (全17巻)

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連載開始:2012年 (完結済み 全17巻)
掲載誌good!アフタヌーン
舞台:日本

人類の中から突然「死なない」人間が現れ、人々は亜人あじんと名付けた。ある日、主人公『永井けい』はトラックにひかれ、自身が亜人であることを知る。 このまま自分は追われる対象となってしまうのか? 

レビュー/感想

主人公の性格が少し変わっていて面白いです。合理的な判断を選択し続ける主人公は一見「情の薄い人間」に思えますが、時おり、優しさや友情を優先するような行動をとることも。

その複雑な性格のゆえ、主人公がどのような選択を選ぶのかが読めず、話の展開に引き込まれてしまいます。

そしてもう一人、佐藤さとうと呼ばれる人物。 常に笑顔だが心はポーカーフェイス。 何を考えているのか、どのような行動をするのか全く読めないこのキャラクターに、読者は自然とのめり込むでしょう。

ラストまでその世界観に没頭できる、2010年代に生まれた名作です。おすすめ。


作者の他作品
一般誌では無し(2021年9月時点)

ベアゲルター / 沙村広明 (連載中)

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連載開始:2012年
掲載誌月刊少年シリウス
舞台:日本

島根県から船で5時間の場所にある石婚島いしくなぎじま(架空の島名)
その島ではある『産業』を元にして、製薬会社や暴力団が莫大ばくだいな利益を生み出していた。その石婚島いしくなぎじまと『産業』に関わる女たちを中心にした、エロスとバイオレンスが入り乱れる新機軸のアクション作品。

レビュー/感想

無限の住人の作者、沙村宏明さむらひろあきの新しいアクション作品。

同時期に連載開始された「波よ聞いてくれ」の方が読者層も広く売れていると思いますが、無限の住人でファンになった人ならベアゲルターの方が楽しめます。 

無限の住人で(あれでも)おさえられていたドS描写がさらに解放されていて、はっきり言って「変態」です。

それはさておき、「なんかカッコいい武器のかっこいいアクション」は健在。というか、時代の制限が無いので進化しています。

普通にめちゃくちゃ面白くて新刊の情報が出るたびにワクワクしてしまう、そんな作品です。おすすめ!


作者の他作品
・無限の住人 (アフタヌーン 1994年-2012年、全30巻)
・ハルシオン・ランチ (good!アフタヌーン 2008年-2011年、全2巻)
・波よ聞いてくれ (アフタヌーン 2014年-連載中)
など。

山賊ダイアリー / 岡本健太郎 (全7巻)

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連載開始:2011年
掲載誌:イブニング
舞台:日本

初めて狩猟しゅりょうをする主人公(作者)が、免許をとり、銃を買い、実際に獲物を狩り、調理して食べるところまで、ややユルめの絵柄で詳細に描かれています。 読めば誰しもが「猟をやってみたい!」と思うことでしょう。 (でも私は寒いの苦手なので無理)

レビュー/感想

紙の本はどうやら絶版になっているようで?中古でしか手に入りません。 新品が買えたらラッキー。

この作品があまり世間に認知されてないことを知り、少なからずショックを受けました。一部の人からは支持されているようですが、描き込みが少ない&キャラものじゃないからでしょうか・・。 面白いのになぁ・・悲しい。

続編である「山賊ダイアリーSS」は1巻まで発刊。現在は休載中。

※現在はヤングマガジンで連載の「ソウナンですか?」の原作を担当。


作者の他作品
・愛斜堂 (ヤングマガジン、全1巻)
・笑える子羊 (ヤングマガジン、全1巻)
など。

2000年代連載開始作品

2000年代に連載された作品の中から、おすすめと思えるものを選定しています。

社会人になって、だんだんと「地元の友達」からマンガの情報を得られなくなった時期でもあり、マンガ雑誌を買わなくなっていった時期でもあります。

蟲太郎 / 村上もとか (全1巻)

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連載開始:2008年 (完結済み 全1巻)
掲載誌:ビッグコミックオリジナル
舞台:明治初期

伝説的な歌舞伎役者を父にもつ女形おんながた役者「鶴吉」は、ある事情から命を狙われ、息子の蠢太郎(じゅんたろう)と身を隠しながら旅を続けていた。京都に着き、ようやく役者の仕事を手にした親子に、江戸からの刺客が忍び寄る…

レビュー/感想

この記事を書くにあたって改めて読み直してみましたが、やはり素晴らしい。

役者は、なぜ、踊るのか。

もしもこの記事を読んでいる人が何か『芸』の道を極めんと歩んでいるのであれば、必ず心を打たれると思います。 (逆にそうでない人には単なる良作と映るかもしれません)

作者がこの作品を描いたのは60歳前後。 2021年8月現在、70歳になってもまだ新しい作品を描いています。 きっと死ぬまで描き続けることでしょう。

そう思わせる、のではなく、それが分かる。そんな作品です。

作者の他作品
・六三四の剣 (少年サンデー 1981年-1985年、全24巻)
・龍-RON- (ビッグコミックオリジナル 1991年-2006年、全42巻)
・JIN-仁- (スーパージャンプ 2000年-2010年、全13巻)
・フイチン再見! (ビッグコミックオリジナル 2013年-2017年、全10巻)
・侠医冬馬 (グランドジャンプ 2018年~連載中)※共同作画・かわのいちろう
など、他多数。

乙嫁語り / 森薫 (連載中)

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連載開始:2008年
掲載誌青騎士
舞台:19世紀後半の中央アジア

まだ12歳の幼い少年カルルクのもとに、北方の移牧民「アミル」が嫁いでくるところから物語は始まる。少しづつアジアへ侵攻してくるロシアの影を感じながら、中央アジアの人々は今日も忙しく日々を暮らすのであった。

レビュー/感想

描き込みがスゴイ」という評価が多く聞かれる作品ですが、人気の理由はそれだけではないでしょう。

話の作り方や見せ方、キャラクターの表情や間、等々、とても上手いです。だからなのか、中央アジアの人々の何気ない日常を描いているだけの話でも、面白いんですよね。世界史が好きな人や外国人の暮らしに興味がある人は、間違いなく楽しめると思います。

一本の壮大なストーリーがあるわけでは無いので、全巻一気読みするような感じではないのですが、一度開けば一冊は続けて最後まで読んでしまう、そんな作品。

女性キャラクターの性格がバラエティ豊かで、「そうそう、こんな人いる」という類型がたくさん出てくるのも、この作品の見どころ。



(パリヤちゃん可愛いよパリヤちゃん)

■作者の他作品
・エマ (コミックビーム 2002年-2006年、全10巻)
・みんなで作ろう!中央アジアクッキング  (外務省ウェブサイト 2017年-2020年) ※単行本未発行。外務省サイトで無料で読めます。

咲-Saki- / 小林立 (連載中)

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連載開始:2006年
掲載誌:ヤングガンガン
舞台:未来の日本

麻雀がもっと身近で一般的なものになった未来の世界で、様々な能力や技能をもった女子高生たちが麻雀の全国大会優勝を目指す物語。

レビュー/感想

いわゆる麻雀異能バトルの作品ですが、能力を持たないキャラクターも強かったりするんですよね。 そして女性キャラが中心なので、心理描写やさまざまな想いが巧みに描かれています

女性の心理描写が上手すぎるので、作者女性説もあるようですが、真偽のほどは不明。

実は私はアニメから入ったのですが、アニメの方もとてもおすすめ。(宮守みやもり女子高校の試合はマジ泣ける)

声優が作品に影響を受けてプロ雀士になったり、アニメを見てプロ雀士になった人もいたりと、ある意味麻雀マンガ界のキャプテン翼とも言える作品なのかもしれません。

萌え絵ではあるけど、敬遠せずに見てもらいたい作品です。

■作者の他作品
・FATALIZER (月刊コミックブレイド マッグガーデン 2003年-2004年、全1巻)※伏線未回収多し
など。

少女ファイト / 日本橋ヨヲコ (連載中)

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連載開始:2006年
掲載誌:イブニング
舞台:日本

小学生時代バレーボール部のキャプテンを務めていた主人公「大石 練(おおいしねり)」は、かつて周りから「狂犬」と呼ばれていた。

そんなねりはある出来事をきっかけに、中学バレー部ではわざと補欠のポジションになるよう実力を隠していた
些細なことからレギュラーメンバーを怪我させてしまった練は、その責任をとる形で試合への出場を余儀なくされてしまう。 目立たないようにプレイをするつもりだったが…

レビュー/感想

熱烈なファンも多い、日本橋ヨヲコの、初の長編マンガ。

彼女のマンガは、心を直接手でつかまれて引っ張られるかのような、そんな気持ちになる作品が多いです。 どんな作品を描いても熱量が伝わってくる。

少女ファイトは、王道的な展開もありつつ、やはりそこは日本橋ヨヲコ。 頭よりも、心に刺さるのであります。

たまにしかマンガは読まない」といった人の方が変にマンガが好きな人や詳しい人よりも、おすすめできるかもしれません。 学生時代に部活をやっていて、今は普通に働いている女性とか。

※2巻からメインキャラクターが揃うので、ぜひそこまで読んでから、読み進めるかどうか判断して欲しいです。(1巻だけ無料試し読み、みたいなので判断されると逆に不利な作品かもしれない)

■作者の他作品
・プラスチック解体高校 (ヤングマガジン 1997年-1998年、全2巻)
・極東学園天国 (ヤングマガジン 1999年-2000年、全4巻)
・G戦場ヘヴンズドア (月刊IKKI 2001年-2003年、全3巻)
など。

シノハユ / 小林立・五十嵐あぐり (連載中)

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連載開始:2006年
掲載誌:ヤングガンガン
舞台: 未来の日本(島根)

母子家庭で育った主人公「白築慕しらつきしの」。 小学4年生のときに突如母親が失踪してしまう。 悲しみに暮れていただったが、ある日、「大好きな麻雀で活躍し注目されることで母親に見つけてもらう」ことを決意する。

レビュー/感想

このページでも紹介している麻雀マンガ「」のスピンオフ。

「咲」の主要人物ではないキャラクターの過去の話なので、この作品だけでも楽しめます(咲を読まなくても問題ない作りになっています)

小学生の女の子たちのひたむきな想いと、それを伝えるための間の置き方や描写が素晴らしく、作品の世界観に没頭できます。

親世代になった大人たちにぜひ読んでもらいたい作品です。  

■作者の他作品
・BAMBOO BLADE (ヤングガンガン 2004-2010年、全14巻)※原作:土塚理弘
・咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A (月刊少年ガンガン 2011-2013年、全6巻)※原作:小林立
など。

キングダム / 原泰久 (連載中)

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連載開始:2006年
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台: 紀元前300~200年頃の中国。 春秋戦国時代。

「天下の代将軍」が夢である戦災孤児の主人公「しん」が、一兵卒の身で軍に入り、後の始皇帝である「せい」を陰で支えながら成り上がる壮大な歴史物語。

レビュー/感想

今まであまり作品化されていなかった始皇帝周りの歴史マンガで楽しめる、貴重な作品。 ※現在は蒼天航路そうてんこうろの作者、王欣太きんぐごんたも「達人伝」という作品で同時代(より少し前)を描いている。

歴史もの感」がそこまで強くないからか、女性ファンも多いようです。 私の職場の女の子も読んでました。蒙恬もうてんが好きって言ってたけど、確かに女性人気高そう)

戦全体、戦術の説明がすごく分かりやすい、というのも歴史ものとして新しい部分かもしれません。

■作者の他作品
読み切り以外なし

ひまわりっ ~健一レジェンド~ / 東村アキコ (全13巻)

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連載開始:2006年 (完結済み 全13巻)
掲載誌:モーニング
舞台:日本

破天荒な父親に振り回される娘(作者)の大学卒業時からのエピソードを元に描かれた、宮崎県を舞台としたギャグマンガ。

レビュー/感想

「海月姫(くらげひめ)」や「主に泣いています」、「東京タラレバ娘」など、ヒット作を飛ばしまくる東村アキコが、最初に広く認知されたきっかけとなる作品。

後の作品でもギャグ要素強めですが、「ひまわりっ」はギャグ全振り

作者は現在(2021年8月時点)自身のプロダクションにタレントを抱え、お笑いライブも開催している(ネタを書いて自身も出演したことあり)ようですが、その笑いのセンスとパワーがいかんなく発揮された作品と言えるでしょう。

海月姫くらげひめ以降は女性向け作品が多くなりますが(女性誌への掲載が増えた)、この作品は男性女性どちらもフラットに楽しめます。

(余談ですが、このマンガを読むと、宮崎県で本場のチキン南蛮を食べてみたくなります)

■作者の他作品
・テンパリスト☆ベイビーズ (スーパージャンプ 2007年-2008年、全1巻)
・海月姫 (Kiss 2008年-2017年、全17巻)
・ママはテンパリスト (コーラス 2007年-2011年、全4巻)
・東京タラレバ娘 (Kiss 2014年-2017、全9巻)
・雪花の虎 (ヒバナのちスピリッツ 2015年-2020年48号、全10巻)
など、他多数。

喧嘩商売 / 木多康昭 (全24巻)

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連載開始:2005年 (完結済み 全24巻) ※喧嘩稼業とタイトルを変えて連載中
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:日本

知略を用いた格闘技術を駆使し、「表」「裏」両方の『強い奴』とバトルを繰り返す。高校生の主人公、佐藤十兵衛さとうじゅうべえは、果たして最強の喧嘩屋と呼ばれるライバルを倒すことができるのか。

レビュー/感想

「幕張」や「泣くようぐいす」など、ギャグマンガを描いて来た作者が本格的な格闘技マンガに挑戦!なのですが、この作品も1/3くらいはギャグパート。

それはさておき、今までの格闘マンガと違って、「相手を騙してでも勝つ」という知略を用いた駆け引きが重要な要素になっており、そこがとてつもなく面白い。

長く続くと型にハマってインフレを起こす普通のバトルマンガと違い、現在連載中(休載中だが・・)の最新話まで同じテンションと興奮で楽しめます。終盤の金田保戦は格闘マンガの名勝負に必ず挙げられる一戦。 必見です。

現在は「喧嘩稼業」とタイトルを変えて連載中。今作と違ってギャグパートはほぼなく、シリアスメイン。

■作者の他作品
・ 幕張 (週刊少年ジャンプ 1996年-1997年、全9巻)
・泣くようぐいす (週刊少年マガジン 1999年-2000年、全7巻)
など。

ヴィンランド・サガ / 幸村誠 (連載中)

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連載開始:2005年
掲載誌:アフタヌーン
舞台: 11世紀初頭の北欧とその周辺

ヴァイキングの戦士団隊長であった主人公の父親トールズ。戦士団を抜けたあとは平穏な日々を送っていたが、ある日、戦への参加を強制される。

勝手についてきてしまったまだ幼き主人公「トルフィン」と共に、航海の途上で謎の兵団に襲われるのであった。

レビュー/感想

12~13世紀に書かれた、アイスランドの様々な伝記や物語「サガ」をモチーフにした作品。 主人公のトルフィンは、実在の人物「ソルフィン・ソルザルソン」がモデル。

登場人物の個性がとても魅力的な作品で、それだけで引き込まれます。 加えて、主人公の人としての成長や、様々な価値観をもった人たちとの関わりなど、昨今あまり見られなくなった「人生のドラマ」が作品を通して描かれています。

日本にはあまり馴染みのない北欧の歴史も知ることができて、大変に意義深い作品であることは間違いありません。

ストレートに、超おすすめ。

■作者の他作品
・プラネテス (モーニング 1999年-2004年、全4巻)
など。

死がふたりを分かつまで / たかしげ宙・DOUBLE-S (全26巻)

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連載開始:2005年 (完結済み 全26巻)
掲載誌:ヤングガンガン
舞台:日本

予知能力をもつがゆえに家族を殺され、暴力団に拉致された少女「遠山遥」。 隙を見て車内から逃げ出し、通りすがりの男に助けを求める。 その青年は対犯罪者を独自に裁く自警団「エレメンツネットワーク」のエージェントで剣術の達人「土方護(ひじかたまもる)」であった。

レビュー/感想

原作スプリガンで有名なたかしげ宙(ひろし)。

・ドローン
・臓器売買
・量子コンピュータ

など、その後話題になったトピックがいち早く採り入れられています。 さすがたかしげ先生。

主人公が武骨でカッコいいのが最大の魅力。「絵が好き」というファンも多い。

当作品は

・少年サンデーで連載されていた「ジーザス」及びその続編「JESUS 砂塵航路」
・同作者によるヤングサンデー「闇のイージス」
・たかしげ宙原作「ALCBANE」

などのキャラも登場。

「JESUS 砂塵航路」 はこの作品と世界観を一部共有しており、同じシーンを違う視点で描くなど、作品を交錯させる『クロスオーバー』といった実験的な試みがなされています。

ジーザスや闇のイージスが好きだった人なら、より楽しめるでしょう。 ※これらの作品を読まなくても分かるように描かれています。

■作者の他作品
<DOUBLE-S>
・イサック (アフタヌーン 2017年~連載中) ※原作:真刈信二

<たかしげ宙>
・スプリガン (週刊少年サンデー 1989年-1996年、全11巻。保存版全8巻)※作画:皆川亮二
・緑の王 VERDANT LORD (月刊マガジンZ 2004年 2009年、全9巻)作画:曽我篤士
・ALCBANE (ヒーロークロスライン 2007年-2009年、全3巻)作画:衣谷遊
など。

べしゃり暮らし / 森田まさのり (連載中)

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連載開始:2005年
(19巻でいったん完結しているが、現在第二部的に連載再開)
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台:日本

「学園の爆笑王」を自称する高校生の主人公「上妻圭右(あがつま けいすけ)」。 学校内では人気者だったが、転校してきた辻本とコンビを組んで挑んだ漫才コンテストではダダ滑りする。

笑いの才能があることは間違いのない若者が、プロの世界に挑戦し、果たして真の『芸人』となることができるのか?

レビュー/感想

マンガで漫才のネタをやるってどうなのか?と思って敬遠していたのですが、読んだら面白かったです。

作者本人がM-1にチャレンジし、3回戦突破。準々決勝まで進んでいるくらいなので、作品の中に登場するネタも普通に面白い

一発屋芸人を大量に生み出した番組やネタに対しての鋭い描写もあり、かなり突っ込んだところまで描かれています。

それにしても、ろくでなしBLUES、ROOKIES、べしゃり暮らしと、森田まさのり作品は全部面白い。 改めて驚かされます。 

長くマンガを読んでいると、「あ、この作者ちょっと性格変わっちゃったな~」と思ってその後敬遠するようになる漫画家とかいるんですが、森田まさのり先生はその辺のブレがなくて、本当にすごい方だと思います。

■作者の他作品
・ろくでなしBLUES (少年ジャンプ 1988年-1997年、全25巻)
・ROOKIES (少年ジャンプ 1998年-2003年、全14巻)
など。

新宿スワン / 和久井健 (全38巻)

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連載開始:2005年 (完結済み。全38巻)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台: 2000年前後の日本

パチンコに負けてなけなしのお金を失った主人公「白鳥龍彦(タツヒコ)」。 歌舞伎町のスカウトに絡まれていたところ、その幹部の真虎まこに拾われる。

真虎まこに気に入られたタツヒコはスカウトに入り、やがてスカウト同士、ヤクザ絡みの抗争に巻き込まれていく。

レビュー/感想

街を歩く女性に声をかけ、キャバクラや風俗の仕事を紹介する『スカウト』。一般人にはほとんど知られていない『スカウト』の話を中心に、水商売や、ヤクザ世界との関りを知ることができます。

登場人物がとても魅力的。男性ならば同作者の「東京卍リベンジャーズ」よりも、新宿スワンの方が「どのキャラが好きか」を熱く語れるでしょう。

後半は対ヤクザがメインになり「前半のスカウト同士の抗争の方が好きだった」という声もよく聞きますが、私は全部通して好きです。

2回、3回読むとより作品の深さ、面白さが分かるので、レンタルよりも購入をおすすめします。 (3回目で初めて分かって涙したシーンもあった)

■作者の他作品
・セキセイインコ (ヤングマガジン 2014年-2015年、全5巻)
・デザートイーグル (少年マガジン 2015年-2016年、全5巻)
・東京卍リベンジャーズ (少年マガジン 2017年13号~連載中)
など。

バンビ〜ノ! / せきやてつじ (全15巻)

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連載開始:2005年 (完結済み 全15巻)
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台:日本

九州の小さなイタリア料理店でアルバイトをしていた大学生の主人公「伴省吾(ばんしょうご)」。 ある日、バイト先の店長から「知り合いの店にヘルプで入ってみないか」と誘われ、了承する。 その店とは東京の有名なイタリア料理店『バッカナーレ』であった。

レビュー/感想

料理マンガには珍しく?続きが気になってしまう作品

私は料理好きでそこそこ自信もありましたが、この作品を見て「なんて甘い考えだったんだ」と打ちひしがれてしまいました。

料理店のリアルな厳しい世界、熱い人間ドラマ(というか絵が熱い)が織りなす極上のイタリア料理マンガ! 読んだら必ずイタリアン食べたくなります! (久しぶりに読んだあと、パスタを食べてしまいました)

■作者の他作品
・バンビ~ノ! SECONDO (ビッグコミックスピリッツ 2009年-2013年、全13巻)
・火線上のハテルマ (ビッグコミックスピリッツ 2013年-2016年、全8巻)
・寿エンパイア (マンガワン 2019年~連載中、既刊5巻)
など。

闇金ウシジマくん / 真鍋昌平 (全46巻)

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連載開始:2004年 (完結済み 全46巻)
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台:日本

違法な金利で貸付を行う『闇金』の社長が主人公。借金をする人物たちは、なぜ金に困るようになったのか。借金を背負ったその先の未来は? 明確に語りえない現代人が抱える心の闇を、その卓抜な描写で鋭く取り出して見せる傑作。

レビュー/感想

読むとテンションが下がる作品です(笑)。

のですが、読むたびに「やべぇ、そっち側に行きそうだった」と自身を真っ当な道に引き戻してくれる良書でもあります。

かつて、「学校や親はお金のことをきちんと教えてくれないから、ナニワ金融道を読んでおいた方が良い」とよく言われていましたが、2000年代以降はこの闇金ウシジマくんが同じような役割を持っているのではないでしょうか。

大人になる少し前、大人になった後も「自分が不幸な道に向かっていないか」を都度読んで確認したい、そんな作品なのであります。

■作者の他作品
・THE END (アフタヌーン 2001年-2002年、全4巻)
・九条の大罪 (ビッグコミックスピリッツ 2020年~連載中)
など。

シグルイ/原作:南條範夫 作画:山口貴由

連載開始:2003年
掲載誌:チャンピオンRED
舞台:江戸時代初期

準備中

レビュー/感想

準備中

よつばと!/あずまきよひこ (連載中)

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連載開始:2003年
掲載誌:月刊コミック電撃大王
舞台:日本

少し変わった5歳の女の子「よつば」が日常で体験する初めてのことや「感動」を、独特の描写でつづった作品。

レビュー/感想

4コマ漫画界に新風を吹き込んだ「あずまんが大王」の作者、あずまきよひこによる新連載作品。小さな女の子とその父親の何気ない日常を描いているだけなのに、そこはやはり鬼才のあずまきよひこ、めちゃくちゃ面白い。

英語、中国語、韓国語、スペイン語、インドネシア語、フランス語、ドイツ語などなど、15か国語で刊行されているらしく、作品のもつポテンシャルの高さに改めて驚かされます。主人公よつばのセリフとか翻訳するのとても難しいと思うんですが、その困難を乗り越えてまで海外で刊行される、ということは、つまり万人が魅力に感じる作品ということですね。

■作者の他作品
・あずまんが大王 (月刊コミック電撃大王 1999年-2002年、全4巻)
など。

ヒストリエ / 岩明均 (連載中)

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連載開始:2003年
掲載誌:アフタヌーン
舞台:紀元前4世紀の古代ギリシア世界

アレキサンダー大王に使えた書記官「エウメネス」の生涯を描いた作品。(エウメネスは実在の人物)

レビュー/感想

おすすめマンガで必ず名前が挙がる「寄生獣」の作者、岩明均の久しぶりの長期連載。寄生獣のあとは「歴史」色の強いマンガを好んで描くようになった作者が、いよいよ腰を据えて描きだした作品。

年をとると日本の歴史を描き出す漫画家が多い中、岩明先生は地中海に傾いていったのがまた面白い。

言われてみれば「ギリシャ」の話は歴史の授業で必ず出てくるにも関わらず、日本では作品化されたものが意外と少ない。それがゆえに、『かなり高度な文明をもっていたギリシャという国。そしてその周辺』の描写をマンガで楽しみながら知れるという点だけで、かなり興奮します。

面白い、めちゃくちゃ面白いんですが、単行本が出ない・・! 

1年に1冊、1年半に1冊、2年に1冊と、だんだん発刊のペースが伸びています。

とはいえ「描きたくない」「描けない」的な作者ではないので、単純に作るのに時間がかかる作品なのでしょう。 ご年齢ももう60歳を超えていますし。

時間はかかるが待てば出る。  面白いマンガを読むには、待つ力もまた必要なのであります。

■作者の他作品
・風子のいる店 (モーニング 1985年-1988年、全4巻) ※電子書籍なし。中古のみ。
・寄生獣 (アフタヌーン 1988年-1995年、全10巻)
・骨の音 (短編集。1990年、全1巻)
・七夕の国 (ビッグコミックスピリッツ 1996年-1999年、全4巻)
・ヘウレーカ (ヤングアニマル嵐 2001年-2002年、全1巻)
など。

ホーリーランド/森恒二 (全18巻)

連載開始:2000年 (完結済み。全18巻)
掲載誌:ヤングアニマル
舞台:日本

準備中

レビュー/感想

準備中

ドロヘドロ/林田球 (全23巻)

連載開始:2000年 (完結済み。全23巻)
掲載誌:IKKI ⇒ ヒバナ ⇒ ゲッサン
舞台:架空の街

準備中

レビュー/感想

準備中

神々の山嶺 / 谷口ジロー (全3巻)

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連載開始:2000年 (完結済み。全3巻)
掲載誌:ビジネスジャンプ
舞台: 1980年代の日本およびエベレスト周辺

山を登ることでしか自分という人間を表現できない羽生丈二はぶじょうじと、それを追うクライマー兼カメラマンの主人公深町ふかまち。誰も到達できなかったエベレストの最難関ルートを羽生は果たして攻略することができるのか。

レビュー/感想

夢枕獏による小説を、フランスでもリスペクトされている「谷口ジロー」が漫画化した作品。

ひとことで言うと羽生丈二はぶじょうじがめちゃくちゃかっこ良くて、そして熱い。完成された小説をもとにしているため、ストーリーが面白いのはもちろん、そこに谷口ジローの画力が掛け合わさって、めちゃくちゃ高レベルな作品に仕上がっています。

登山に興味が無い方でも、もちろん楽しめます。マンガ好きなら必読!

■作者の他作品
・ブランカ (コミック・ノストラダムスほか 1984年-1986年、全2巻)
・父の暦 (1994年、ビッグコミック、小学館)
・孤独のグルメ (PANjAとSPA! 1994年-1996年,2008年、全2巻)※原作:久住昌之
・遥かな町へ (ビッグコミック 1998年、全1巻)
など、他多数。

賭博破戒録カイジ / 福本伸行 (全13巻)

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連載開始:2000年
賭博黙示録カイジの続編で第二部的作品。 完結済み全13巻。)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:日本

(賭博黙示録カイジの後)新たな借金を背負ってしまった主人公カイジ。 金融業者の遠藤にさらなるギャンブル勝負を持ち掛けるも、地下労働施設に送られてしまう。 無理やり働かされ、死を待つしかないこの施設から、カイジは抜け出せることができるのか?

レビュー/感想

「カイジ」シリーズの第二部。 前作に続きとても面白く、ラストも綺麗な形で終わるのでおすすめです。

これ以降の作品は、話が終わらないまま続いていくので、カイジシリーズを読んでみたいならまずはこの第二部の終わりまで読むのがおすすめ

■作者の他作品
・アカギ ~闇に降り立った天才~ (近代麻雀 1992年-2018年、全36巻)
・銀と金 (アクションピザッツ 1992年-1996年、全11巻)
・最強伝説 黒沢 (ビッグコミックオリジナル 2003年-2006年、全11巻)
など多数。 登場キャラクターのスピンオフ作品も多く、「中間管理録トネガワ」や「1日外出録ハンチョウ」などヒット作も多い。

JIN-仁- / 村上もとか (全20巻)

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連載開始:2000年 (完結済み 全20巻)
掲載誌:スーパージャンプ
舞台:幕末

現代の脳外科医である主人公「南方仁みなかたじん」が、幕末の日本にタイムスリップ。歴史を変えてしまうことに迷いながらも、医者としての使命感から江戸の人々を現代医療で救う仁。歴史に名を残した偉人達に交わりながら、江戸の時代でどのようにして医者として生きていくのか。 歴史と医学のifにチャレンジした意欲作

レビュー/感想

ドラマになったので知っている人も多いのではないでしょうか。

「現代医療の知識をもった人間が江戸時代にタイムスリップをしたら、何ができるのか」。この題材だけで面白くなることは間違いなく、そして実際に面白いです。

緒方洪庵おがたこうあん松本良順まつもとりょうじゅん、坂本龍馬や新選組の隊士たち。歴史上の有名人たちも交えて、江戸時代の歴史や医療がどうなってゆくのか

最後まで飽きさせずに読ませる、たぐいまれなる力作であり名作。

村上もとかという作家の実力と実績、そして年齢でなければ描けなかったであろう、唯一無二の作品なのであります。

■作者の他作品
・六三四の剣 (少年サンデー 1981年-1985年、全24巻)
・龍-RON- (ビッグコミックオリジナル 1991年-2006年、全42巻)
・フイチン再見! (ビッグコミックオリジナル 2013年-2017年、全10巻)
・侠医冬馬 (グランドジャンプ 2018年~連載中)※共同作画・かわのいちろう
など、他多数。

GANTZ / 奥浩哉 (全37巻)

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連載開始:2000年 (完結済み。全37巻)
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台:日本

主人公「玄野 計くろのけい」はある日、路上に落ちた酔っ払いを成り行きで助けることになる。酔っ払いは助かるが、主人公は電車にひかれて死んでしまう。 と次の瞬間、謎のマンションの一室に。そこに集められた人々と共に、謎の生命体と戦うことを強いられてしまうのだった。

レビュー/感想

アニメ、映画化もされた有名作。 CGを駆使して描かれた実験的な絵柄が斬新であったし、いま見ても同じような質感をもった作品を探すのは難しいでしょう。

設定や話も秀逸で、何も考えずに楽しんで読める、最高の娯楽作品。 

面白いマンガを一気読みしたい人におすすめ。 

■作者の他作品
・変[HEN] (ヤングジャンプ 1992年-1997年、全6巻)
・01 ZERO ONE (ヤングジャンプ 1999年-2000年、全3巻)
・いぬやしき (イブニング 2014年-2017年、全10巻)
・GIGANT (ビッグコミックスペリオール 2018年-2021年 全10巻?) ※記事執筆時点では連載は終了したが最終巻未刊行
など。

1990年代連載開始作品

自身が中学生~社会に出るまでの年代。

この頃が一番マンガを漁っていた時期かもしれません。

リアル / 井上雄彦 (連載中)

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連載開始:1999年
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台:日本

短距離走の選手であった主人公戸川清春とがわきよはる」は無情にも骨肉腫こつにくしゅおかされ、右足を切断することに。走ることを奪われ、絶望の淵にいた主人公はある日、車いすバスケットボールに出会い、再び前に進もうとする。

レビュー/感想

バガボンドと同時期に連載開始された作品。車椅子バスケという、あまり一般的ではない題材だからか、バガボンドほど読まれていないような気がします。

いわゆる少年マンガ風に車椅子バスケチーム同士がぶつかり合い、試合を勝ち進んでいく・・・といった話がメインではなく、どちらかと言えば人間のリアルな心のありようが描かれている作品。

自由を奪われた人間がどのように生きる活力を再び手にしていくのか。事故に関わった周囲の人間が、その運命とどう向き合って人生を過ごしていくのか。

様々な登場人物に「自分」を重ねることができるような、そんな作品です。


作者の他作品
・SLAM DUNK (少年ジャンプ 1990年-1996年、全31巻。完全版24巻)
・バガボンド (モーニング 1998年~連載中)
など。

バガボンド / 井上雄彦 (連載中)

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連載開始:1998年
掲載誌:モーニング
舞台: 戦国末期(江戸時代への転換期)

吉川英治の小説『宮本武蔵』を元にした、宮本武蔵の青春期から剣豪と呼ばれるまでを描いた作品。作者独自のアレンジが大きく加えられている。

感想/レビュー

圧倒的な画力で描かれる宮本武蔵の物語。14巻からは筆で描いているそうで、緻密でいて太い線が独特の雰囲気を表現しています。

『武を極めんとする者たちの物語』というテーマ自体は少年マンガに通ずるものがありますが、後半になると「強さとは」「戦うとは」といった思想的な部分がメインになってきます。

絵も話もいち漫画家の境地を脱しているような境地になってきているからか、休載が多いです。読者の年齢に応じて、感じ入るところが変わっていく、そんな作品です。


作者の他作品
※リアルの方で書いたので割愛

ピアノの森/一色まこと (全26巻)

連載開始:1998年
掲載誌:ヤングマガジンアッパーズ/モーニング
舞台:日本 ⇒ ポーランド

準備中

レビュー/感想

準備中


幽玄漫玉日記 / 桜玉吉 (全6巻)

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連載開始:1998年 (完結済み 全6巻)
掲載誌:コミックビーム
舞台:日本

軽いうつ病と診断された作者と、仲の良い担当編集者とのバカな大人の行動を描いた作品。

レビュー/感想

桜玉吉さくらたまきちは知る人ぞ知る、おもろいマンガをかく作家なのですが、メジャーでもなく、かといってサブカル好きに神格化されるわけでもない、独自のポジションを築いている作家でもあります。

幽玄漫玉日記は、防衛漫玉日記という作品の続きではありますが、それぞれ独立しているのでこの作品だけ読んでもOK。

デフォルメ化されたおっさん達が、アホな思いつきを実行していくという、ある意味今で言う「Youtuber」的なことをマンガで描いています。

いわゆる「王道系」があまり好きでない方や、「同じような作品ばかりでつまらん」と思っている方におすすめ。


作者の他作品
・しあわせのかたち (ファミコン通信 1986年-1994年、愛蔵版全6巻)
・防衛漫玉日記 (コミックビーム 1995年-1997年、全2巻)
・なぁゲームをやろうじゃないか!! (アフタヌーン 1998年、全2巻)
など、他多数。

釣れんボーイ / いましろたかし (全2巻)

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連載開始:1998年 (完結済み 上下巻)
掲載誌:コミックビーム
舞台:日本

釣りと仕事の両立に悩む作者をモチーフにした主人公「ヒマシロタケシ」。ダメな大人のダメな苦悩を描いた作品。

レビュー/感想

とある電子書籍サイトで1個だけレビューがあったのですが、ボロクソに書かれていて笑いました。w

「自分は何かしら才能があって、何かを成し遂げられる人間だ」と信じてやまない若者には、つまらない作品に思えるかもしれません。

逆に、それなりに頑張って働いてきた40代前後のサラリーマンなら、「そうそう、こんなもん」と共感しながら、面白おかしく読めるんじゃないでしょうか。 

幅広く好まれるかは分かりませんが、あえてこの記事に入れさせていただきました。   

(一部ではちゃんと評価されてます)


作者の他作品
ハード・コア 平成地獄ブラザーズ (グランドチャンピオン 1992年-1994年、全4巻)
未来人サイジョー (コミックビーム 2018年-2021年、全3巻)
など、他多数。

QP / 高橋ヒロシ (全8巻)

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連載開始:1998年 (完結済み 全8巻)
掲載誌:ヤングキング
舞台:日本

小学生の頃から好き放題暴れまわっていた主人公「石田小鳥いしだことり」。中学時代、ある人物とのタイマンをきっかけに暴力の空しさに気付く。

その後、友人が引き起こした事件で少年院へ入り、出所後はガソリンスタンドでバイトに励む毎日。ある日、バイト仲間が襲われているのを知った小鳥は…

レビュー/感想

ヤンキー漫画「クローズ」で一世を風靡した高橋ヒロシの青年向け作品

銃やナイフも出てきますが、底にあるのはやはりクローズやWORSTのような熱い友情。

一部ゲスト的にクローズのキャラクターがほんのちょっとだけ登場しますが、話は繋がっていないので独立した作品として楽しめます

・クローズやWORSTが好きだった人
・高橋ヒロシ作品に興味があるけど、クローズやWORSTは巻数も多いし、少年向けだろうしな・・と思っている人
・ヤンキー漫画が好きな大人

におすすめです。

アウトローの世界では有名な大西政寛という方が『悪魔のキューピー』と呼ばれていたそうなのですが、『QP』という名称はそこから来てるっぽいですね。(キューピーのように可愛い顔をしているのに、悪魔のように恐ろしい、という理由で『悪魔のキューピー』と呼ばれていたようです)


作者の他作品
・クローズ (週刊少年チャンピオン 1990年-1998年、全26巻。完全版21巻。新装版22巻)
・WORST (月刊少年チャンピオン 2001年-2013年、全33巻。新装版全19巻)
・ジャンク・ランク・ファミリー (ヤングチャンピオン 2016年~連載中)

狂四郎2030 / 徳弘正也 (全20巻)

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連載開始:1997年 (完結済み 全20巻)
掲載誌:スーパージャンプ
舞台:未来の日本

遺伝子で優劣が決められ、男女も隔離されることになった日本。主人公「廻狂四郎めぐりきょうしろう」はある日、科学者の脳が移植された天才犬バベンスキーに出会う。

バベンスキー、そしてバーチャルSEXで逢瀬おうせを重ねていた女性志乃しのを通じて、この世界が政府の都合の良いように作られていることを徐々に理解してゆく。

レビュー/感想

「ジャングルの王者ターちゃん」で有名な徳弘正也の大人向け作品。  ※ワンピースの尾田栄一郎がアシスタントをしていた漫画家としても有名

『面白いマンガ』で挙げられることも多い。 バーチャルにしろ直接にしろ、とにかくSEXしまくり。 

それはさておき、ターちゃん以後の連載が立て続けに失敗、本作は漫画家生命をかけて作られたそうで、話も展開もめちゃくちゃ面白いです。 連載が終わって随分経ちますが、いまだに評価され続けているのも頷けます。

それにしても徳弘正也のギャグは風化しないのが本当にすごい。 たまに読み返しても、笑ってしまう。


作者の他作品
・シェイプアップ乱 (『週刊少年ジャンプ』1983年-1986年、全14巻)
・ジャングルの王者ターちゃん (『週刊少年ジャンプ』1988年-1995年、全7巻+全20巻)※新ジャングルの王者ターちゃん含む
・昭和不老不死伝説 バンパイア (『スーパージャンプ』2005年-2008年、全5巻+全5巻)※近未来不老不死伝説 バンパイア含む
・黄門さま~助さんの憂鬱~(『グランドジャンプ』2013年-2015年)
など、他多数

餓狼伝 / 板垣恵介 (連載休止中)

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連載開始:1996年 (連載休止中)
掲載誌:ヤングマガジンアッパーズ(廃刊)など
舞台:日本

流浪の格闘家「丹波文七(たんばぶんしち)」を中心に、様々な格闘家が『強さ』を競い合うバトル漫画。 原作は夢枕獏の小説だが、オリジナル要素あり

レビュー/感想

グラップラー刃牙シリーズで有名な板垣恵介の作品。

一応主人公はいるが、別の登場人物がメインとなって話が進むことがあり、若干影が薄い(笑)。 主人公に再びスポットが当たり始めた時点で連載休止になってしまったのが大変悔やまれる。

メインとなるキャラが入れ替わるため、『主人公を中心とした連戦』にならず、バトルマンガにありがちな過剰なインフレを起こさないのも良い点。

「グラップラー刃牙」や「バキ」あたりが好きだった人なら間違いなく楽しめると思います。 バキよりこっちを進めて欲しい、という声も多く聞かれる作品。


作者の他作品
・グラップラー刃牙 シリーズ (週刊少年チャンピオン 1991年~連載中)
・謝男 シャーマン (週刊漫画ゴラク 2010年-2011年、全3巻)
など。

兎-野性の闘牌 / 伊藤誠 (全17巻)

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連載開始:1996年 (完結済み 全17巻)
掲載誌:近代麻雀オリジナル
舞台:日本

高校生代打ち集団が天性の麻雀能力や打ち筋を用いて、裏社会の組織と戦う話。

レビュー/感想

これまでの麻雀マンガは『場末』感のある作品がほとんどでしたが、「兎」はキャラの造形や服装がとにかく洗練されていたのが特徴。

メインキャラ全員が異能の持ち主で、ある意味ジャンプマンガ的な麻雀バトルを行ったのも当時は新しかったかも?

今読むと少し時代感覚のズレを感じるかもですが、試し読みで絵柄等気に入ったなら、間違いなくおすすめできます。 オンリーワンな雰囲気を持ったマンガ


作者の他作品
・舞弥 (ヤングサンデー 1994年連載開始、全3巻)
・鴉 (1996年、全1巻)

賭博黙示録カイジ / 福本伸行 (全13巻)

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連載開始:1996年 (第一部完結済み 全13巻)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:日本

プータローの主人公カイジは金持ちへの腹いせにベンツのエンブレムを折るなど、ダメっぷりをいかんなく発揮していた。ある日出会った金融屋から裏世界のギャンブルへ参加しないかと持ち掛けられる

一発逆転を狙って足を踏み入れたカイジは、やがて『ギャンブル狂』としての才能を開花させていくのだった・・。

レビュー/感想

数々の名言を生み出した有名作品。

「限定ジャンケン」
「鉄骨渡り」
「Eカード」

など、オリジナリティがありながらも分かりやすい勝負事が、とことんまでに面白い。

ギャンブルマンガでありながら、万人が楽しめる名作です。


作者の他作品
・熱いぜ辺ちゃん (近代麻雀オリジナル 1986年-1987年&1994年-1995年、全2巻)
・天 天和通りの快男児(近代麻雀ゴールド 1989年-2002年、全18巻)
・アカギ ~闇に降り立った天才~(近代麻雀 1992年-2018年、全36巻)
・銀と金(アクションピザッツ 1992年-1996年、全11巻)
・最強伝説 黒沢(ビッグコミックオリジナル 2003年-2006年、全11巻)
など多数。 登場キャラクターのスピンオフ作品も多く、「中間管理録トネガワ」や「1日外出録ハンチョウ」などヒット作も多い。

ぼくんち/西原理恵子 (全3巻)

連載開始:1995年 (完結済み全3巻)
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台:昭和の日本

準備中

レビュー/感想

準備中

ブレイクダウン / さいとうたかを (全5巻)

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連載開始:1995年 (完結済み 全5巻)
掲載誌:リイドコミック
舞台:日本

小惑星が衝突し、全てが機能しなくなった都市で、登山や野外活動に詳しい青年が生き抜くさまを描く、サバイバル物語。

レビュー/感想

ゴルゴ13で有名な「さいとうたかを」先生のサバイバルものとしては、ズバリ名前もそのまま『サバイバル』が有名ですが、こちらの『ブレイクダウン』は、サバイバルよりもう少し日本が近代化しています。

パソコンで連絡を取り合うようなインフラがある状態で世界が荒廃したらどのようになるのか?を描いており、より身近な課題として感じられると思います。

一部、「あのキャラはどうなったの?」的な要素があるまま終わりますが、主人公の青年を軸にしたストーリーなので、それほど気になりません。

激推し!というわけではありませんが、少ない巻でまとまっており、誰でも身近なテーマとして楽しめる作品だと思うので、ラインナップに入れさせていただきました。


作者の他作品
・ゴルゴ13 (ビッグコミック 1968年~連載中)
・サバイバル (少年サンデー 1976年-1978年、文庫版全11巻)
・鬼平犯科帳シリーズ (コミック乱 1967年-1989年、全58巻)※原作:池波正太郎
など、多数。 年代が古いため、サイトでは紹介していませんが『サバイバル』は超おすすめ。

編集王 / 土田世紀 (全16巻)

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連載開始:1994年 (完結済み 全16巻)
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台:日本

元ボクサーの主人公カンパチは幼なじみに誘われて漫画の編集者に。嘘やおためごかしの世界を好まないカンパチは、自身が正しいと思ったことを、漫画家や編集者に情熱的にぶつけていく。

レビュー/感想

人気はないがコミックスがそこそこ売れるので掲載されている漫画家
自称「天才」で気分屋の漫画家
・自分の描きたいものとは違う作品を連載することに苦しむ漫画家

など、読者が「実際、どうなの?」とマンガやその作者に対して思っていることを題材として扱った、ある意味問題作。コアなテーマながら、どのエピソードもドロドロとしたまま終わらないので、気持ちよく読める作品。

作者自身もその画風が「泥臭い」「時代錯誤」だと認めていたけど、今読むと逆に古さを感じないから不思議。

マンガを悪しきものとして捉えていた夜回り先生こと水谷修が、自身のマンガを描くことを許した作家でもあります。

既に故人で、亡くなったのは2012年ですが、その死から7年経っても松本大洋糸井重里が作品を語るなど、業界内のファンも多い。 参考:漫画家 土田世紀のこと

俺はあしたのジョーに男にしてもらったんだ!! 真っ白な灰になるためなら・・・ 俺は一生童貞だってかまわねぇんだからな!! そういうおもしれえマンガ描いてくれって言ってんだ。 俺にそういう仕事をさせてくれよ!! ※『編集王』第一巻より

いま、こんな熱いセリフを書くマンガが、いったいいくつあるのだろうか。

(と言いながら、作者はマンガ家になるまであまり漫画を読んでいなかったそうです)


作者の他作品
・未成年 (アフタヌーン 1987年-1988年)
・俺節 (ビッグコミックスピリッツ 1991年-1993年、全9巻)
・競馬狂走伝 ありゃ馬こりゃ馬 (ヤングマガジン 1993年-1999年、全17巻)
・同じ月を見ている (ヤングサンデー 1998年-2000年、全7巻)
・夜回り先生 (月刊IKKI 2004年 – 2009年、全9巻)
など、多数。

蒼天航路 / 王欣太 (全36巻)

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連載開始:1994年 (完結済み 全36巻)
掲載誌:モーニング
舞台: 西暦200年頃の中国大陸

[概要] 劉備玄徳りゅうびげんとくが主人公として書かれることの多い『三国志』の物語を、曹操そうそうを主人公にして描いた意欲作。

レビュー/感想

三国志作品と言えば、これまでは『三国志演義』を元にした「人徳者/劉備玄徳」を中心に描いた作品がほとんでした。ここで紹介している蒼天航路は、史実に近い「正史」をベースに、曹操を主人公にした意欲作。

作風も独特で、コマ割り・セリフ・説明で表現する一般的なマンガと少し違っており、なんとなく「歌舞伎」に近いような描写が多く、それがゆえにかえって『読みやすい歴史もの』になっているのが特徴。

Wikipediaを見ると↓のようなことが書かれてました。(そうそう、「映画」よりも「舞台」に近い感じなんですよね)

当時の編集長に「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか?」と言われたことをきっかけに『蒼天航路』の連載が決まった。

Wikipedia:王欣太 より

「みんな当たり前のように三国志の話をしているけど、入っていけない・・」と思っている方なんかに、めちゃくちゃおすすめです。


作者の他作品
・HEAVEN (アフタヌーン 1990年-1992年、全1巻)
・地獄の家 (アフタヌーン 1992年-1994年、全2巻)
・ReMember (モーニング 2010年-2012年、全7巻)
・達人伝-9万里を風に乗り- (漫画アクション 2013年~連載中)
など。 ※達人伝はマンガ『キングダム』の少し前の時代から始まる話で、キングダムでは既に故人の白起などが出てきます。

無限の住人 / 沙村広明 (全30巻)

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連載開始:1994年 (完結済み 全30巻)
掲載誌:アフタヌーン
舞台:江戸時代(初期だと思われる)

町の剣術道場の娘「りん」は、ある日「逸刀流いっとうりゅう」と名乗る集団に親を目の前で殺されてしまう。 親の仇打ちを誓った凛は、「100人斬り」と称される罪人、主人公の万次まんじに復讐を依頼するのであった。

レビュー/感想

江戸時代の剣戟けんげきアクションではありますが、時代設定をある意味無視した武器が登場し『ネオ時代劇』作品とも呼ばれています。時代背景は時代劇ですが、「時代物」をあまり感じさせないので、その手のジャンルが苦手な人でも楽しめます

ガンッ! キンッ!といった擬音を漢字で表現するなど、斬新な手法も話題になりました。 

とにかく主人公以外にも魅力的なキャラクターがたくさん出てくるのが特徴で、ひたすらカッコいいです。

ちなみに「チェンソーマン」の藤本タツキは、学生時代から作者の沙村広明を敬愛していたそう。 参考:藤本タツキ×沙村広明 奇跡の対談


作者の他作品
・ハルシオン・ランチ (good!アフタヌーン 2008年-2011年、全2巻)
・ベアゲルター (月刊少年シリウス 2011年~連載中)
・波よ聞いてくれ (アフタヌーン 2014年~連載中)

高校鉄拳伝タフ / 猿渡哲也 (全42巻)

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連載開始:1993年
(完結済み全42巻。 ※以降、『TOUGH』『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』とタイトルを変えて連載中。)
掲載誌:ヤングジャンプ
舞台:日本

古武術「灘神影流なだしんかげりゅう」の家系に生まれた高校生、宮沢熹一みやざわきいちが様々な格闘家と死闘を繰り広げる物語。

レビュー/感想

関節・極め技系の必殺技が多い、珍しい格闘マンガ。 

3シリーズ続いており、高校鉄拳伝タフはその1つ目の作品。 3シリーズともに安定した面白さを保っており、最新話までずっと楽しめる点が素晴らしい。

シリーズをまとめると

『高校鉄拳伝タフ』・・・主人公、 宮沢熹一みやざわきいちと父親がメイン
『 TOUGH』・・・宮沢家がメイン
『 TOUGH外伝 龍を継ぐ男』・・・新キャラが主人公になるも、やっぱり宮沢家がメイン

という感じです。

新しい話を先に読んでしまうとネタバレになって楽しめないので、最初から読むのがおすすめ! 


作者の他作品
・SOUL (ヤングジャンプ 1985年-1986年、全4巻)
・ドッグソルジャー (増刊ヤングジャンプ~月刊ベアーズクラブ 1986年-1991年、全12巻)
・あばれブン屋 (ビジネスジャンプ 1996年-2001年、全13巻)
・ロックアップ (グランドジャンプ 2013年-2014年、全4巻)
など、他多数。

墨攻 / 森秀樹 (全11巻)

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連載開始:1992年 (完結済み 全11巻)
掲載誌:ビッグコミック
舞台:戦国時代の中国(紀元前200年ごろ

※準備中


作者の他作品
・青空しょって (少年サンデー 1987年-1991年、全24巻)
・新・子連れ狼 (週刊ポスト 2003年-2006年、全11巻) ※原作は小池一夫
・新選組血風録 (週刊文春 2018年-2020年、全3巻) ※司馬遼太郎の小説を漫画作品化したもの
など、他多数。

銀と金 / 福本伸行(全11巻)

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連載開始:1992年 (完結済み全11巻)
掲載誌:アクションピザッツ
舞台:1990年代の日本

日払いバイトで生活をしていた主人公はある日、政界・財界の大物からも一目置かれる初老の男『銀』と出会う。『銀』に気に入られた主人公森田は、彼の住む世界に圧倒されながらも、自らもその世界へと足を踏み入れていく。

レビュー/感想

アカギと同時期に連載された作品。銀と金に出てくるセリフってあまり採り上げられないですが、実は名言の宝庫。とても刺さる言葉がたくさん出てきます。

少しモヤッとする終わり方ではありますが、ダラダラ続くような感じはなく、テンポがとても良いですし、福本作品が好きな人なら一度は読んでみてもらいたい名作です。

福本作品には珍しく、女の子がちょいちょい出てくるのも見どころです。(笑)


作者の他作品
※「カイジ」の項を参照。

龍-RON- / 村上もとか (全42巻)

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連載開始:1991年 (完結済み 全42巻)
掲載誌:ビッグコミックオリジナル
舞台: 昭和初期の日本(のち、中国大陸)

押小路おしこうじ男爵家に生まれた主人公、『押小路 龍おしこうじ りゅう』は、武道家になるため、武専ぶせんと呼ばれる武道専門の学校へ入学。剣道に打ち込む日々を送っていた龍は厳しくも充実した学生時代を過ごしていたが、やがて大きな運命の渦に巻き込まれていく…

レビュー/感想

本当に素晴らしい作品。

・男性も女性も思わず惚れこんでしまう魅力的な主人公
・女性の活躍
・大人の恋
・小説や漫画等でこれまであまり触れられなかった昭和初期の日本と中国大陸の描写
・人と人との信頼や絆

連載開始時、作者は約40歳ですが、おそらくこの年齢でスタートしなければ描ききれなかったのでは?と思います。若い時には書けないテーマですし、ある程度年齢がいくと長編は厳しいでしょうし。

2.26事件、石原莞爾いしわらかんじ甘粕正彦あまかすまさひこ魯迅ろじん溥儀ふぎ、国民党軍、満州。

太平洋戦争へと足を踏み入れていく日本、そして隣国の中国を、壮大なロマンと共に描いた、まさに大人向けマンガの最高峰

ラストも秀逸。

非の打ち所がない名作です。


作者の他作品
・六三四の剣 (少年サンデー 1981年-1985年、全24巻)
・JIN-仁- (スーパージャンプ 2000年-2010年、全13巻)
・フイチン再見! (ビッグコミックオリジナル 2013年-2017年、全10巻)
・侠医冬馬 (グランドジャンプ 2018年~連載中)※共同作画・かわのいちろう
など、他多数。


サンクチュアリ / 史村翔・池上遼一 (全12巻)

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連載開始:1990年 (完結済み全12巻)
掲載誌:ビッグコミックスペリオール
舞台: 1990年代の日本

政界・財界ともに老人が支配する、老朽化必至の日本を再生すべく、それぞれ政治と極道の道に入った二人の男の物語。

レビュー/感想

原作者の史村翔(ふむみらしょう)は、北斗の拳の原作を担当した武論尊(ぶろんそん)の変名

レビューを書くにあたって久しぶりに読み返したのですが、30年以上も前に描かれたとは思えない作品でした。

池上遼一の描く人物は今見ても「男前」&「美人」。 きっと美形に対する共通の型を分かっているからなんでしょうね。 ヒロイン(?)の副署長は今の目線で見てもめちゃくちゃ美人・・。

それはさておき、『老人が国を動かしていては、日本がダメになる』というのが作品の主たるテーマになっているのですが、作品が描かれてから30年経ってその通りになっているという。いま改めて読み返したい名作。


作者の他作品
・男組(少年サンデー 1974-1979年、全25巻)
・傷追い人 (ビッグコミックスピリッツ 1982-1986年、全11巻)※原作:小池一夫
・クライングフリーマン (ビッグコミックスピリッツ 1986-198)※原作:小池一夫
・HEAT -灼熱- (ビッグコミックスペリオール 1998-2004年)※原作:武論尊
・覇-LORD- (ビッグコミックスペリオール 2004年-2011年連載、全22巻)※原作:武論尊
・トリリオンゲーム (ビッグコミックスペリオール 2020年~連載中)※原作:稲垣理一郎
など、他多数。

1980年代連載開始作品

1980年代は私は小学生だったので、以下に挙げた作品は大人になってから読んだものがほとんど。

今の20代の方が読んでも、それなりに面白いと思えるんじゃないかな、というものだけを挙げています。

ベルセルク / 三浦建太郎 (未完)

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連載開始:1989年
(作者死去により未完。既刊40巻。41巻まで刊行予定)
掲載誌:ヤングアニマル
舞台:中世ヨーロッパをベースにした架空の都市、国。

圧倒的な画力と描き込み、重厚なストーリで描かれるダークファンタジー海外のファンも多し。

レビュー/感想

20年ほど前にベルセルクに出会ったときの衝撃といったらそれはもう・・。

16巻くらいまで出ていたでしょうか。夜中に一気読みしていたのですが、枕元に重ねてある単行本を見て「まだこんなに読めるぞ」とめちゃくちゃ興奮したのを今でも思い出します。

今から読む人は、40巻分も楽しめるのだから、めちゃくちゃうらやましいです。

作者が亡くなってしまって続きは読めませんが、それでもやっぱりおすすめします。

作者の他作品
・王狼
・王狼伝
・ジャパン
※上記3作は原作「武論尊」。電子書籍化されておらず、一部は中古でしか入手できない。作者の死に際して、「ヤングアニマル ZERO」にてリバイバル連載中。(2021年9月時点)
・ギガントマキア (ヤングアニマル 2013年 全1巻)
など。

最近、古本で購入した本に作者のインタビューが載っていたのですが、貴重な情報だったので一部抜粋。

・一時期、少女マンガのコマ割りや描写を見て勉強していた。グリフィスの夢のシーンなどに活かされている。
・内崎まさとしの『らんぽう』も参考にしていたらしい。パックに活かされているとのこと。
・全体の構想が最初からあったわけではなく、鷹の団の構想もなかった。
・高校時代の仲間がキャラクターの原型。

白泉社『少女まんが魂/藤本由香里』中の「三浦健太郎特別インタビュー」より。
※現在は絶版。古本でまだ手に入るかも。20ページ以上に渡るロングインタビューです。

マスターキートン / 浦沢直樹 (全18巻)

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連載開始:1988年 (完結済み 全18巻)
掲載誌:ビッグコミックオリジナル
舞台:英国

・考古学で自説の論文を発表することを目標にしている「大学講師」
・イギリス空軍の特殊部隊SAS出身
・保険会社の下請け調査員

3つの顔、経歴をもつ主人公が、主に保険調査の過程で、さまざまな事件に遭遇、解決していくドラマ作品。

レビュー/感想

非常に完成度の高い作品。基本的に1話完結~数話完結形式なので、読む区切りをつけやすいです。1話ずつ読むアプリ向きの作品だと思いますが、作者がアプリNGにしているので紙でしか読めません。残念・・。

当時の国際情勢を元にしたテーマも多いので、若い人が読むと分かりにくい部分もあると思いますが(ドイツが東西で分かれていたこととか)、浦沢作品を読んでみたいならこの作品がおすすめ。



作者の他作品

・パイナップルARMY (ビッグコミックオリジナル 1985年-1988年、全8巻)※原作:工藤かずや
・YAWARA! (ビッグコミックスピリッツ 1986年-1993年、全29巻)
・Happy! (ビッグコミックスピリッツ 1993年-1999年、全23巻)
・MONSTER (ビッグコミックオリジナル 1994年-2001年、全18巻)
・20世紀少年 (ビッグコミックスピリッツ 1999年-2006年、全24巻)
・PLUTO (ビッグコミックオリジナル 2003年-2009年、全8巻)
・BILLY BAT (モーニング 2008年-2016年、全20巻)
など。

寄生獣 / 岩明均 (全10巻)

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連載開始:1988年 (完結済み 全10巻)
掲載誌:アフタヌーン
舞台: 日本

空から飛来した謎の生物に浸食された者が、どこからか 「この種(人間)を食い尽くせ」という使命を与えられ、人間を捕食するようになる。

主人公もこの謎の生物に襲われるが、何とか頭部への到達は阻止。しかし、右腕が寄生生物となり、奇妙な共同生活が始まるのであった。

レビュー/感想

おもしろいマンガ」「完結済みおすすめマンガ」などで必ず目にする作品。連載終了から25年以上経ってるのに、これだけ色んなところで名前が出てくるというのが、やはりこの作品のレベルの高さを物語っているでしょう。

文句なく名作(というかもはや伝説級)ですし、ストレートにめちゃくちゃおすすめですが、グロい描写があることは知っておいた方が良いでしょう。

作者の他作品
・風子のいる店 (モーニング 1985年-1988年、全4巻) ※電子書籍なし。中古のみ。
・骨の音 (短編集。1990年、全1巻)
・七夕の国 (ビッグコミックスピリッツ 1996年-1999年、全4巻)
・ヘウレーカ (ヤングアニマル嵐 2001年-2002年、全1巻)
・ヒストリエ (アフタヌーン 2003年~連載中)

ゴリラーマン / ハロルド作石 (全19巻)

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連載開始:1988年 (完結済み 全19巻)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台: 日本

クセが強くて喧嘩も強い、そしてなぜか全く喋らないゴリラに似た顔の高校生池戸定治いけどさだはる」と、不良グループたちの物語。

レビュー/感想

主人公が全く喋らないという、極めて異質な作品。それでいてギャグ系という。

私はリアルタイムより少し後の世代ですが、それでも「面白い」と仲間内で話題になりましたし、同世代の友人はみんな読んでいました。(1970年代生まれのマンガ好きのほとんどは読んでいると思う)

作者である『ハロルド作石さくいし』のファンを公言する著名人も多いですが、のちに有名になった『BECK』よりも恐らくゴリラーマンがきっかけでしょう。

<ハロルド作石ファンの著名人>

・奥田民生
・伊集院光
・蝶野正洋
・ケンドーコバヤシ
・高橋茂雄
・有吉弘行

ラストは誰もが「!!」となること間違いなしの、昭和~平成初期にかけての名作。

作者の他作品
・バカイチ (ヤングマガジン 1994年-1995年、単行本全4巻)
・ストッパー毒島 (ヤングマガジン 1996年-1998年、全12巻)
・BECK (月刊少年マガジン 1999年-2008年、全34巻)
・7人のシェイクスピア (ビッグコミックスピリッツ 2009年-2011年 全6巻)
※一部完のあと、ヤングマガジンへ移籍し「7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT」に改題して連載開始されたが、休載中。
・RiN (月刊少年マガジン 2013年-2016年、全14巻)

F / 六田登 (全28巻)

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連載開始:1986年 (完結済み 全28巻)
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
舞台: 日本

大企業『赤木グループ』創始者のめかけの子として生まれた主人公「赤木軍馬」。金持ちの息子として破天荒な毎日を送っていた軍馬は、ある日、家を飛び出し、機械いじりが得意な「大石タモツ」を連れ出してフォーミュラレースの世界に足を踏み入れるのであった。

レビュー/感想

親と子の確執、見えない絆。 男と女の恋、そして愛。生と死。登場人物たちが命を燃やしながら、作者とともに人生に挑む、そんな表現をしたくなる傑作中の傑作。

そこそこ序盤に出てくる、とあるシーンは、私のマンガ人生の中でも最上位の「ショッキングなシーン」。大人になってからもう一度読むと、さらに胸に刺さります。

私自身、車やレースに興味が無いタイプなのですが、この作品は本当に好きなので、「F1とか興味ない」と思っている方でも面白く読めると思います。

作者の他作品
・ダッシュ勝平 (週刊少年サンデー 1979年-1982年、全17巻)
・ICHIGO 二都物語 (ヤングサンデー 1990年-1994年、全10巻)
・バロン (少年サンデー 1991年-1993年、全8巻)
・ヤングマン (ビッグコミックス 1993年-1995年、全8巻)
・シネマ (ビッグコミックス 1998年-1999年、全4巻)
・頼むから静かにしてくれ (モーニング 2003年-2004年、全3巻)
・F REGENERATION 瑠璃 (週刊オートスポーツ 2003年-2006年、全12巻)
・F FINAL (ベストカー/ケータイ★まんが王国』同時連載 2009年-2011年、全3巻)
など、他多数。

お~い!竜馬 / 小山ゆう・武田鉄矢 (全23巻)

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連載開始:1986年 (完結済み 全23巻)
掲載誌:ヤングサンデー
舞台: 幕末の日本

坂本龍馬の幼少期から死までを、一部創作も交えながら描いたもの。

レビュー/感想

私はずっと歴史に対して苦手意識があったのですが、この作品を読んで平気になりました。

創作も入っているので、歴史・幕末マニアからは賛否両論あると思いますが、そうでない方で「坂本龍馬とか幕末とか興味ある」って人はこのマンガから入るのがおすすめです。

40年以上もさまざまな長期連載を続けてきた『小山ゆう』先生の作品なので、たとえ歴史ものであろうとも、面白く読めるんですよ。

Wikipediaの「概要」にある楽屋話?が色々と面白いので、ぜひ読んでみてください。 ⇒ Wikipedia:お~い!竜馬

作者の他作品
・おれは直角 (少年サンデー 1973年-1976年、全14巻)
・がんばれ元気 (少年サンデー 1976年-1981年、全28巻)
・愛がゆく (少年ビッグコミック 1981年-1984年、全12巻)
・ももたろう (ビッグコミックスペリオール 1993年-1994年、全10巻)
・あずみ (ビッグコミックスペリオール 1994年-2008年、全48巻)
・AZUMI~あずみ~ (ビッグコミックスペリオール 2008年-2014年、全18巻)
・雄飛 (ビッグコミックスペリオール 2014年-2018年、全16巻)
・颯汰の国 (ビッグコミック 2019年~連載中)
など、他多数。

『おれは直角』連載当時、少年ジャンプから再三アプローチをかけたにも関わらず、ついに描いてもらえなかったそう。器用なタイプではないし、真面目な人だからというのが理由ではないか、とのこと。
※出典:まんが編集術/西村繁男 (西村繁男は三代目の少年ジャンプ編集長)

風子のいる店 / 岩明均 (全4巻)

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連載開始:1985年 (完結済み 全4巻)
掲載誌:モーニング
舞台: 日本

吃音症きつおんしょうの高校生「風子」が喫茶店でアルバイトをしながら、様々な人と交流を持つことで少しづつ大人になっていく物語。

レビュー/感想

寄生獣で有名な岩明均の、初の雑誌連載作品。

どんな人でも、場所が変われば自分への評価が変わる、ということがよく描かれていると思います。

若いときは「不思議な魅力をもった作品だなぁ」と思っていましたが、年をとって読み返すと、『確かにそうだったなぁ』と妙に納得するところが大いにありました。

職場や学校に対して「自分の本当の場所はここじゃない』と思っている方、とくに若い方に一度読んでみてもらいたい作品です。異世界に転生しなくても、自分の場所ってのが、一歩踏み出せばきっとあるんですよ。

作者の他作品
※寄生獣の項を参照

西遊妖猿伝/諸星大二郎 (連載中)

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連載開始:1983年
掲載誌:月刊スーパーアクションなど
舞台:7世紀ごろの中国大陸

西遊記をモチーフに、諸星大二郎独自の要素が織り込まれた作品。

レビュー/感想

一部から絶大な支持を得ている諸星大二郎の長編作品。

私は諸星大二郎にさほど詳しくないので、説明はWikipediaから引用。

主に古史古伝に題材をとり、異形の存在によって日常の価値観や世界観を転倒させるような作品を多数発表している。また日常の不安を形にしたような寓意的ぐういな作品も得意とする。作品にはクトゥルー神話の間接的影響も随所に見受けられる。

Wikipedia:諸星大二郎

諸星作品はミステリー、SF、ホラー好きが愛好しているイメージがありますが、西遊妖猿伝は「西遊記」がベースになっており、且つ長編作品なので入りやすいです。

とは言えやはり、常にどことなく漂う不思議な感覚と、それへといざなう描写が魅力。王道ベタベタ漫画から一歩踏み出したい方におすすめ。

作者の他作品
・暗黒神話 (少年ジャンプ 1976年、全1巻)
・孔子暗黒伝 (少年ジャンプ 1977年-1978、全1巻)
・マッドメン  (月刊少年チャンピオン 1975年-1982年、全1巻)
・妖怪ハンター (少年ジャンプなど。1974年~ 複数シリーズがあり、不定期掲載)
・栞と紙魚子 (眠れぬ夜の奇妙な話のコミックスなど。1996年~ 複数シリーズがあり、不定期掲載)
など、他多数。短編が多い。

AKIRA/大友克洋 (全6巻)

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連載開始:1982年 (完結済み 全6巻)
掲載誌:ヤングマガジン
舞台:2020年頃の日本 (描いたときは40年後の未来)

新型爆弾で荒廃した東京で、全てを滅ぼしかねない力をもったAKIRAという存在を巡り、さまざまな勢力、人物がぶつかり合う壮大なSF作品。

レビュー/感想

作者「大友克洋」は海外で最も有名な日本人の一人。海外で知られるきっかけになったのはアニメ映画ですが、ここまで高い評価がされているのはマンガがあってこそでしょう。

というのも、20年振りに読み返してみて、改めてその圧倒的な画力と表現、壮大なストーリーに驚いてしまったからです。あれからずいぶん色んなマンガを読んできたはずですが、AKIRAを読み返すと言葉も出なかった・・。凄すぎ。

主人公の『金田』が、何の才能も力もないんですが、なぜかいつも物語の中心にいるし、すごく魅力的なんですよね。そう考えると、普通のマンガってかなりパターン化されているよな、とか思ってしまったり。

と、話し出すと止まらないのでここで切りますが、マンガが好きなら一度は目を通してもらいたい名作です。

作者の他作品
・気分はもう戦争 (漫画アクション 1982年、全1巻)※原作:矢作俊彦
・童夢 (アクションデラックス 1980年-1981年、全1巻)
「ショート・ピース」「ハイウェイスター」「さよならにっぽん」など、他多数。
※大友克洋の作品は『大判&見開き』でこそ映える作画のため、電子書籍化はされていない。過去作品は新品なら大型書店、中古なら古本市場やBOOK OFFなどの方が手に入りやすいかも。

風の谷のナウシカ / 宮崎駿 (全7巻)

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連載開始:1982年 (完結済み 全7巻)
掲載誌:アニメージュ
舞台: 未来の地球 (およそ2,000年後の未来)

科学技術の発展した人類が「火の7日間」と呼ばれる最終戦争をおこし、汚染物質によって陸地の大半は人の住めない場所となってしまった。

人々はわずかに残された毒の及ばない地域で暮らしていたが、そのような状況下であっても、人類同士の勢力抗争は続いていた。

レビュー/感想

準備中

作者の他作品
・シュナの旅 (1983年)
他は絵コンテや画集など。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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