長らく漫画から離れていたけど、久しぶりにいろいろ漁ってみて
「えぇもん見つけた!」
と思ったのが、台湾の漫画家、高妍(ガオイェン)先生の『緑の歌』だった。
台湾で暮らす少女・緑(リュ)は、日本の文化を通じて新しい世界と出逢う。見たことのない景色。初めての感情。そして不思議な少年と夢に。まるで、風に吹かれるように。これは音楽を愛し、物語に救われたひとりの少女と、あなたのお話。『猫を棄てる 父親について語るとき』(著・村上春樹)で装・挿絵を担当した台湾在住の漫画家が贈る、初連載作品。
月刊コミックビーム公式webサイトより
「今の日本人が描く漫画絵のスタンダード」に縛られていない感じがして、それでいてスッと入ってくる感じがとても良い。
『月刊コミックビーム』にて連載中、台湾出身の漫画家・高妍(ガオ・イェン)の漫画、『緑の歌』の上下巻がカドカワから出版される。ぼくは帯文を書きました。Twitterで彼女のことを知り、細野さんに教えたのもぼくです。こうして人と人を見えないリボンでつなぐのが、ぼくの役割の気がします。 pic.twitter.com/M5b3DOV59g
— 松本 隆 (@takashi_mtmt) March 28, 2022
デザインの仕事もしているせいか、表紙や扉絵に対するこだわりもビシビシ感じられて、見ているだけで楽しい。
すっかりファンになってしまったので、京都で開催された個展も観に行ったりしたのだけど、なんと「コミックビーム28周年展」で高妍先生のサイン会が開かれるとのこと。
『これは行かねばなるまいな!』
と謎の勢いのまま、転職したてで金も無いのに、サイン会が開催される沖縄へ突入。
このまま範馬勇一郎の「ドレス」が使えそう
予定よりやや早めにジュンク堂 那覇店に到着。サイン会が開始されるまでの間に先にグッズを買っておこうかと、B1Fのサイン会会場へ行ってみるも、グッズコーナーらしきものが全く無い。
普通、イベントスペースの横にあるよね
もしや「サイン会と『コミックビーム28周年展』は別物で、周年展は東京のみ、沖縄はサイン会だけ?」なんてことが頭をよぎりつつ、とりあえず1階へ移動。
メインフロアである1階をぐるっと回ってみるも、やはりグッズ販売コーナーは見当たらない。
「どこや・・・どこにあるんや・・・」と思い2階へ上がるとフロア案内所が。
係の人に聞いてみると「3階のコミックコーナーにあります」とのこと。
いや、まぁそうなんだろうけど、初来店の人間は分からんて。
グッズ目当てのお客さんもいるだろうから、『3Fでコミックビーム作家のグッズ販売店やってます!』って貼り紙くらい、出しておけば良いのに。
もっと言うと『期間限定!今だけ!』って煽ったら、コミックビームを知らない人にも売れると思うぞ。それぞれの作家のファンもたくさんいるだろうし。
ナニワ金融道、途中で挫折した派です。私
購入したビーム展のグッズ
気を取り直してグッズコーナーへ。
以前なら目当ての作家のグッズばかり買い漁っていたと思うけど、最近は「これはいい・・」と感じるものだけを買おうと思っているので、まだちゃんと読めていない『オール・ザ・マーブルズ』の伊図透先生のグッズも購入したりした。
読み切れてない漫画や書籍が山ほどある・・・
君は「どくヤン!」という漫画を知っているか
というわけで今回購入したのはこちら。(嗜好がバレバレ)
アクリルキーホルダー 770円
ミニ色紙 550円
A4クリアファイル 660円
ダイカットステッカー 605円
複製原稿 1,100円
イベントしおり 非売品
グッズ購入特典
サイン会について
私は第三部の15:15スタート組でしたが、どうやら30分ほど押している模様。(取り消し線引いて、15:45~とか書けば良いのに、スタッフに聞きに行かないと分からないという・・・・運営・・!)
さていよいよ時間が来て、いざ整列。
どうやら高妍(ガオイェン)先生と和山やま先生が並んで座っているようだけど、外からは見えないようになっている。(写真撮られちゃうしね)
で、順番が来ていざ中へ進むと、
???????
え、なぜクロスさせるのか・・・
こんな感じでした。これが普通なの??
まさかのクロスマッシャーで激しく混乱した為、和山やま先生の顔を全く覚えておりません。
え?え?となりながら高妍(ガオイェン)先生のところへ移動すると、両サイドに男性二人。
あなた・・・いったい誰?(微エロ注意)
ビームの編集者の方だろうか、気を使って話しかけてくれた。
編:「今日のことはどこで知りましたか?」
私:「コミックビームを読んで知りました」
編:「高妍(ガオイェン)先生の作品はどこで」
私:「コミックビームです」
編:「こうやってサイン会を開くと、ビームも売れているような気がするんですけどねぇ・・(笑)」
という感じの会話が繰り広げられたのだけど、『編集者の方(と思われる)と話す』というのを想定していなかったからか、なんだかめちゃくちゃ緊張してしまった。
編:「先生の新しい作品(隙間)も」
私:「読んでます」
高妍(ガオイェン)先生:「嬉しい」
高妍ファンの皆様、朗報です。新しい作品読んでることを喜ばれておりました。(当たり前かもだけど)
というわけで緊張して碌な受け答えもできなかったけど、さりげなく「京都の個展も観に行ったぜ」ということをアピールしつつ、サインを頂いて退場。
こちらは恵文社の通販で購入したもの
編集の方には申し訳ないのだけど(?)、私はコミックビームをBOOK☆WALKERの読み放題で読んでます。
今回のサイン会参加費にビームの購入も含まれていたようで、サインと共に手渡されました。
20年ぶりくらいに手にしたコミックビームの雑誌
家に帰って
「もう読んだ号だしなぁ」
と思ってパラパラめくっていると、
「おおおおぉ!やっぱこのサイズで且つ紙で見ると全然違うな!!!」
と認識を改めました。
電子書籍って安く読めて便利だけど、漫画本来のポテンシャルを十全に味わえる媒体かというと、やはりそんなことは無いよね、という。
しかしながら、時代の流れには逆らえないところが難しい問題ではありますね。
これがいつか、良き思いでとなることが今から嬉しい
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