石ノ森章太郎のマンガ家入門/石ノ森章太郎

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目次

発行日と目次

発行日:1998年10月10日

目次は以下。

■第1部 =入門編=
~第1章~ おさらい
1:道具
2:かきかた
3:発表方法

~第2章~ 自己紹介(まんが家への道)
・はじめに
・マンガファン
・投稿時代
・デビュー
・マンガ家生活
・スランプ
・そして、それから
・佐竹と市捕物控
・仮面ライダー
・マンガ日本経済入門

■第2部 =テクニック編=
・はじめに
~第1章~ ギャグマンガ
・どろんこ作戦
~第2章~
・龍神沼
~第3章~
・幼年マンガ・絵本
・一コマ・カット
・4コマ
・テレビマンガ
・パノラマ
・劇画
・パロディマンガ
・ポエムマンガ
・教育マンガ
・その他のその他

■第3部 =総集編=
・マンガ家のきのう・きょう・あす
・マンガ家と健康
・児童マンガ家になる10の条件

■第4部 =お答えします=
道具、デッサン、勉強、アイデア、テーマ
シノプシス、絵コンテ、原稿の大きさ(拡大率)、コマ
フキダシ(セリフ)、表紙(タイトル)、彩色
ヒーロー・ヒロイン・三枚目、バック、テクニック、ギャグマンガ
ストーリーマンガ、スピード、著作権、アシスタント
投稿、研究会、条件、資格、マンガ未来図
ぼく(マンガ家)のすべて

・あとがき
・解説(島本和彦)
・石ノ森章太郎年度別作品リスト

説明や感想など

1965年に出版された『マンガ家入門』と翌年出版された『続マンガ家入門』の二冊を再編集して、1988年に発行されたもの。

完成度の高い『龍神沼』という短編を、実際の話を掲載しながら、どのような意図でどのように描いたかを解説していることでも有名。

文庫版では「おかしなあの子—–すぎさりし日々の巻」「霧隠」「夜は千の目をもっている」がカットされているそう。 ※島本和彦のあとがきより

「これを読んでマンガ家を目指した」とコメントしている漫画家が数多くいるようですが、これを読んでマンガ家になるのを諦めた人もまた、多くいたのではないでしょうか。

それくらいマンガ家になるのは、マンガを描くということは大変でかつ覚悟がいるものだということがとても詳細に説明されています。

しかしながら、これを読んでもなおマンガ家を目指せる人は、漫画家として食べていけるようになれる可能性が高いのではないかと、そんなことを思ってしまいます。

しかしこの本は、マンガ家を目指さんとする人だけでなく、

・お笑い芸人
・俳優
・ミュージシャン
・デザイナー
・料理人

など、なにかを創造して表現する仕事に就こうと思っている人たちにとって、とても参考になると思います。

『分かる人だけに分かってもらえたら良い』

『とにかく望まれることをやる』

それぞれを選んだ人たちが、どのような人生を歩むのか、といった話まで、解説してくれています。

(私はもっと若いときに、この本に出会いたかった・・・)

それはさておき、第4部の『勉強』というテーマのなかで、仕事場の本棚に並んでいる本を挙げているのですが、その中で

「われら九人の戦鬼」

というものがありました。

サイボーグ009のOP曲として有名な「誰がために」の中で “九人の戦鬼と ひとのいう”という歌詞が出てきますが、この作品のタイトルから来ていたんですね。

※1966年に放送された時代劇のタイトルで、後に書籍化されたようです。

もう一つ、ヒーロー・ヒロイン・三枚目というテーマのなかで、名前のつけかたについて

ギャグマンガなのにタツキ、とかジョウなんてんじゃおかしいでしょ。

と書かれていたのですが、藤本タツキの “タツキ” はもしかしてここから取ったのかな?と思いました。

ジョウは島村ジョーのことを指していると思いますが、タツキってキャラクターもいるのかな?石ノ森作品に詳しくないので分からない・・。

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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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