トキワ荘実録 -手塚治虫と漫画家たちの青春-/丸山昭

目次

発行日と目次

発行日:1999年8月1日

目次は以下。


はじめに
第一章:手塚番日記
第二章:実録トキワ荘
第三章:まんが戦国時代
それから

あとがき
解説(長谷邦夫)
関係年表
本書登場の人名小事典

コラム
「デビューは少女マンガだった」石ノ森章太郎
「丸さんカクテル」赤塚不二夫
「手紙を神棚に」水野英子
「『フイチンさん』のころ」上田トシコ
「幽霊に出会った時」高橋真琴
「メダカの一列」牧美也子
「一番の宝物」ちばてつや

説明や感想など

名伯楽といわれた漫画編集者・丸山昭による回想記で、戦後児童雑誌の隆盛期における漫画家たちの青春を描いた作品です。

水野英子の漫画家デビュー、まだほとんど仕事の無かった時代の赤塚不二夫が「少女クラブ」に描くことになったのも、氏の手引きがあったればこそ。

文体から人柄がにじみ出ていて、多くの漫画家に慕われていたのだろうなぁというのが伝わってきます。

石ノ森、赤塚、水野が氏に贈った記念のたてに描かれた絵が、石ノ森章太郎の絶筆となったそうですが、線が大変に美しくて、素人のわたしでも見とれてしまいます・・。


この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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コメント一覧 (1件)

  • […] 第1部:マンガ/史・清水勲『漫画の歴史』・呉智英『現代マンガの全体像』・竹内オサム『戦後マンガ50年史』・夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』・鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史 1945-1980』・石田美紀『密やかな教育』・徐園『日本における新聞連載子ども漫画の戦前史』第2部:表現/読者・石子順造『マンガ芸術論』・夏目房之介・竹熊健太郎ほか『マンガの読み方』・ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』・伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』・三輪健太朗『マンガと映画』・金水敏『ヴァーチャル日本語』・スコット・マクラウド『マンガ学』第3部:産業/メディア・竹熊健太郎・相原コージ『サルでも描けるまんが教室』・丸山昭『トキワ荘実録』・中野晴行『マンガ産業論』・永山薫・昼間たかし編『マンガ論争勃発』・貸本マンガ史研究会編『貸本マンガRETURNS』第4部:ジェンダー/セクシュアリティ・大塚英志『戦後まんがの表現空間』・押山美知子『少女マンガジェンダー表象論』・藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』・永山薫『エロマンガ・スタディーズ』・堀あきこ『欲望のコード』・岩下朋世『少女マンガの表現機構』第5部:日本/世界・小野耕世『アジアのマンガ』・小田切博『戦争はいかにマンガを変えるか』・宮原浩二郎・荻野昌弘編『マンガの社会学』・大城房美・一木順・本浜秀彦編『マンガは越境する!』・吉村和真・田中聡・表智之『差別と向き合うマンガたち』 […]

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