

発行日と目次
発行日:1998年4月10日
目次は以下。
はじめに
第一章:ふたつの正月風景
第二章:会長の死
第三章:派閥力学と陰湿な人事
第四章:凄腕プロデューサー登場
第五章:葬列の後ろに
第六章:社長室余談
第七章:王国の設計
第八章:揺れる日々
第九章:『少年リーダー』の凋落
第十章:落日の墓標
あとがき
説明や感想など
少年ジャンプ三代目編集長である西村繫男氏が、ジャンプの発展までの道のりから凋落までを、フィクションとして描いた企業小説的な作品。
本書は、一つの小さな神話の崩壊原因を、ある一面から追跡しようと試みた仮説である。
同著:はじめに より
ストレートに言うと「社内人事抗争が悪影響を及ぼし、ジャンプの部数減に繋がったのではないか」といった観点で綴られた物語。
登場人物は架空の名前になっていますが、わたしでもある程度分かってしまう。ということはかなり現実の話に近いものを書いているのでしょう。

2025年現在、「紙の本」という点では出版全体が衰退していると思いますが、雑誌・アプリ含めて「まんがの媒体」としては今でもジャンプがNo.1のブランドであることは間違いないと思います。
そう考えると、少年ジャンプという雑誌の部数が減った要因を一側面に求めるというのは、やはり難しいと言えるのではないかと思います。
しかしながら、私より20歳ほど若い職場の従業員たちが、
ワンピース
NARUTO -ナルト-
BLEACH
アイシールド21
DEATH NOTE
銀魂
家庭教師ヒットマンREBORN!
ハイキュー!!
僕のヒーローアカデミア
鬼滅の刃
チェンソーマン
呪術廻戦
などについてはほとんど語らず、
・ドラゴンボール
・ジョジョの奇妙な冒険
・ハンターハンター
とかについて嬉しそうに語っているのを見ると、ある種の衰退はあったのかもしれないなぁ、と思ってしまいます。



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