2025/5/31 (土)17:00-19:00
「”レコード大好き小学生 カケル”第三巻発行記念!おおひなたごう先生と沼る、アナログレコードの魅力 」
に参加してきました。
場所はこちら。京都リサーチパーク 10号館
イベントの概要は↓
■単行本 第三巻に登場したレコードの解説を交えながらのレコードコンサート
■かとうれい子さんによるミニライブ
■サイン会
過剰に個人情報に配慮した画像

↑ Technicsによる計800万円のオーディオシステム。
単行本第三巻

サインもらえました!

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みんなも今すぐカバーを外してみよう

レコード大好き小学生カケルとは?
このページを見ている人のほとんどは作品を知っている人だと思いますが、知らずにたどり着くこともあると思うので一応。
『レコード大好き小学生 カケル』とは、
・「俺に血まなこ」シリーズ
・フェイスガード虜
・目玉焼きの黄身 いつつぶす?
などで有名なギャグ漫画家「おおひなたごう」先生による、レコードを題材にしたギャグマンガ。
レコード好きや音楽好き、『レコスケくん』や『ロッキン・ラヂヲ』を楽しんでいた世代の人なら、間違いなく楽しめる作品だと思います。
ちなみに、わたしが「おおひなたごう」先生を知ったのは、90年代に年1回で刊行されていた『COMIC CUE』という雑誌でした。
作品を知らなった人は今すぐ買おう

セットリスト
コミックス第3巻に登場したレコードを紹介する「レコードコンサート」がイベントのメイン。
以下、当日のセットリストです。(ミュージシャンと曲の概要はAIに任せました。)
単行本持ってる人は読みながら聞いてみよう! (しかしなんでも出てくるな、Youtube・・・)
The Dark End of the Street/James Carr
※AIによる要約
アメリカ・ミシシッピ州出身のソウル・シンガー。サザン・ソウルの代表的な存在のひとり。
その声は深く、しわがれた低音から突き抜けるようなファルセットまで自由自在。情熱的かつ繊細な歌唱で、多くのリスナーの心を掴みました。カーティス・メイフィールドやオーティス・レディングほどの知名度はないものの、「知る人ぞ知る名シンガー」として熱狂的な支持を受け続けています。
彼は精神的な病(双極性障害)と闘いながら音楽活動を続けたことでも知られており、その苦悩が彼の歌声にリアリティと切実さを与えています。
リリース年:1967年
作詞・作曲:Dan Penn、Chips Moman
「The Dark End of the Street(暗がりの路地の果て)」は、愛の痛みと罪の意識を描いた珠玉のソウル・バラード。この楽曲は、不倫というテーマを真正面から取り上げながら、情熱と後悔、切なさを深く織り交ぜています。
全体的に物悲しい、悲哀に満ちた曲調ですが、なんとなくイントロとアウトロのメロディが救いになっているような印象です。
Trying to Live My Life Without You/Otis Clay
※AIによる要約
アメリカ・ミシシッピ州出身、シカゴを拠点に活動したソウル/ゴスペルシンガー。
そのキャリアはゴスペルから始まり、やがてサザン・ソウルとブルースにまたがるようなスタイルで知られるようになります。
しわがれた深みのあるヴォーカルと、ステージ上でのエモーショナルなパフォーマンスは観客の心をつかんで離さず、後年はシカゴ・ブルースフェスなどにも常連として出演するなど、生涯現役のシンガーとして愛され続けました。
リリース年:1972年
レーベル:Hi Records
作曲:Eugene Williams
この曲は、別れた恋人への未練と禁断症状のような苦しみを、まるで自分の過去の悪癖(酒・煙草・女性)をやめるよりも遥かに難しい…と歌った切実な男の嘆き節です。
この頃のソウルミュージックでたまに聞かれる、いなたいドラムが個人的に大好き。
ガチガチに訓練された超テクドラムがデジタル時計なら、この曲のドラムは砂時計って感じでしょうか。
ランダムにこぼれ落ちる砂を眺めながら、デジタルほど正確ではないにしても最終的にはちゃんと時間が計れる、みたいな。
酔っぱらって前後にフラフラ揺れてる気持ちよさですね。
アカシアの雨がやむとき/西田佐知子
※AIによる要約
西田佐知子(にしだ・さちこ、1939年1月9日生まれ)は、大阪府出身の女性歌手。その アンニュイ(物憂げ)なムードと、大人の女性の色気を漂わせる低音ヴォイスで一世を風靡しました。
代表曲は「アカシアの雨がやむとき」のほか、「コーヒー・ルンバ」「エリカの花散るとき」など多数。
歌謡曲にジャズやラテンの要素を持ち込み、昭和モダンを体現する存在として、今もなお高く評価されています。
リリース年:1960年
作詞:水木かおる
作曲:藤原秀行
レーベル:ポリドール
「アカシアの雨がやむとき」は、西田佐知子の出世作であり、昭和歌謡の中でも特に叙情性の高いバラード。
静かに降るアカシアの雨に、失恋の痛みと淡い希望を重ね合わせた詩的な一曲です。
リリースが1960年ということで、少年マガジンとサンデーが創刊された次の年ですね。
ボーカルを支えるような、しっかりとしたメロディラインやリズム、ベース音がありません。
曲を形作っているのがほとんど『歌』でしかないので、よほど歌がうまくない限り作品として成立しないですね。
というわけで、昔の歌手は本当に歌がうまい・・・。
Reverberation/The 13th Floor Elevators
※AIによる要約
The 13th Floor Elevatorsは、1965年にテキサス州オースティンで結成された、アメリカ初の本格的サイケデリック・ロックバンドとされる伝説的グループです。
リードボーカル/ギター:Roky Erickson
リードギター:ステイシー・サザーランド
エレクトリック・ジャグ(瓶型楽器):トミー・ホール
彼らは、幻覚的なサウンドと哲学的・内省的な歌詞、そして何よりLSDカルチャーを正面から肯定した姿勢で知られます。精神世界の探求と反体制的な態度をサウンドに昇華し、60年代サイケの源流としてロック史に深い足跡を残しました。
リリース年:1966年(シングルとしては1966年1月)
作詞・作曲:ロッキー・エリクソン、トミー・ホール、ステイシー・サザーランド
「Reverberation (Doubt)」は、13th Floor Elevatorsのデビュー・アルバムのハイライトのひとつであり、彼らの哲学と実験精神が詰まった先鋭的なナンバーです。
2000年代にやたらとレア盤がもてはやされてるときがありましたが、そのときによく話題になっていたイメージです。
違ってたらすみません。
レコード再ブームで今また値上がりしているのだそう。
Cry Baby/Janis Joplin
※AIによる要約
1960年代後半を象徴するロック・アイコンであり、“ブルースの女王”と称される伝説的シンガー。
出身:アメリカ・テキサス州
特徴:シャウトするようなソウルフルな歌声、情熱的なパフォーマンス、ボヘミアンなファッション
所属バンド:Big Brother and the Holding Company → ソロ活動へ
ジャニスは、ブルース、ソウル、ロックを融合させ、女性シンガーの限界を突き破った存在。1960年代のカウンターカルチャーの象徴でもあり、27歳という若さで夭折したことから、今なお多くの人々に語り継がれています。
原曲リリース:1963年(アーティスト:ガーネット・ミムズ & ザ・エンチャンターズ)
ジャニス版収録:アルバム『Pearl』(1971年、死後リリース)
作詞・作曲:Jerry Ragovoy&Bert Berns
原曲はR&Bバラードとして知られていますが、ジャニスはこの曲を、ブルース・ロックとして再解釈し、自身の魂を注ぎ込むような迫力あるヴォーカルで仕上げました。
めちゃくちゃ有名なミュージシャンですが、実は今までほとんど聞いたことがなかった。
今回のイベントで初めてちゃんと聞いたんですが、良いですね。他の曲もいろいろ知りたくなりました。
Man on the Moon/R.E.M.
※AIによる要約
R.E.M.は、1980年にアメリカ・ジョージア州アセンズで結成されたオルタナティブ・ロックの先駆的バンド。
メンバーは以下の4人:
Michael Stipe:ボーカル
Peter Buck:ギター
Mike Mills:ベース、キーボード
Bill Berry:ドラムス(1997年脱退)
インディーズからキャリアをスタートし、1990年代には世界的ロックバンドへと成長。社会的メッセージ・知的ユーモア・独特の音響美学を融合したスタイルで、U2やRadioheadと並ぶ評価を受けています。
リリース年:1992年
作詞作曲:マイケル・スタイプ、R.E.M.全員
ジャンル:フォークロック、オルタナティブロック
この曲は、アメリカの伝説的コメディアン「アンディ・カウフマン(Andy Kaufman)」へのトリビュートソングとして知られています。
また、1999年にはジム・キャリー主演の伝記映画『マン・オン・ザ・ムーン』のタイトル曲にもなりました。
The・90年代という感じの音作りですね。 若い頃はもっと乾いた音が好きだったので、この手のバンドはあまり聞いてなかったです。
イベント会場で聞いたときはあんまりピンと来なかったですが、今ヘッドホンで聞いてると良い感じでした。
「レコード大好き小学生 カケル」の話の中で『満月』のレコードを登場させようと思ったところ、意外と数が少なく、このアルバムに行き着いたのだとか。
確かに言われてみれば「ジャケットデザイン」である以上は、満月だけバーン!みたいなのはなかなか難しいのでしょうね。
「ジャケットのデザインできました!」
「どれどれ・・・・って満月の写真載せただけじゃないか!」
みたいな。
妖怪人間ベム/ハニー・ナイツ
※AIによる要約
『妖怪人間ベム』は、「人間になりたい」と願う異形のヒーローたちが、悪を退治しながらも社会から忌み嫌われて生きる姿を描いた、異色のダークヒーローアニメ。
主役は、ベム・ベラ・ベロの3人。彼らは妖怪人間という中間存在でありながら、正義の心を持ち、孤独な戦いを続けます。
タイトル:「妖怪人間ベム」
作詞:第一動画企画部
作曲:田中正史
編曲:小杉仁三
歌:ハニー・ナイツ
レーベル:日本コロムビア
この主題歌は、アニメのオープニングとして使われ、冒頭のナレーションと共に日本中の子どもたちの記憶に深く刻まれました。
出ました名曲、妖怪人間。
なんとなく漫画原作があるのかと思っていたのですが、どうやらアニメ発の作品のようです。
しかしこの作品、年齢が低いとめちゃくちゃ怖いし、大人になると気持ち悪いと思ってしまうしで、「何歳で出会ったか」で好きになるかどうかが分かれるのではないでしょうか。
ちなみにキャラクタービジネスとしてはどうやら不振だったようです。
そりゃ「ベロ ソーセージ」とか「ベロ 歯磨き」とか、「ベム 目薬」とか作っても、売れないでしょうしね・・。
※AIによる要約
1976年にEP(A面)として発表され、B面には「初恋バンザイ」が収録されていました 。
補作詞として伊藤裕弘さんが関与していますが、鶴瓶さん自身の作詞作曲の要素もあるようです 。
「レコード大好き小学生 カケル」作中では、妖怪人間ベムのレコードが手に入らず、代わりに笑福亭鶴瓶さんの「はやく人間になりたいッ!」をかける、というエピソードがありました。
レコードそのものは入手困難(高い)ということで、イベントでは曲の紹介はなかったのですが、Youtubeで見られるとのことで、探したらありました。
コミックソング的なガチャガチャした曲を想像していたのですが、意外とおとなしい曲調ですね。そして鶴瓶さんの声が若い!!
Stardust/Hoagy Carmichael
※AIによる要約
アメリカ・インディアナ州出身の作曲家・シンガー・ピアニスト・俳優。
アメリカン・ポピュラー・ソング界において、20世紀初頭のジャズと大衆音楽の橋渡しをした重要人物です。
その曲は今もジャズ・スタンダードとして世界中で演奏・録音され続けています。
彼の音楽は、クラシカルでも商業的でもない、“アメリカン・ミッドウェストの郷愁”が香る独特の味わいを持っています。
作曲:ホーギー・カーマイケル
作詞:ミッチェル・パリッシュ
ジャンル:ジャズ/アメリカン・ポップス(スタンダード)
「Stardust」は、「星くず(スターダスト)」のように儚い過去の恋の記憶を歌った、夢幻的なラブソングです。
そういえば50年代以前の曲とかほとんど聞いてこなかったことを改めて認識させられました。
そもそもJAZZそんなに聞いてこなかったからなぁ。
改めて掘り出すといろいろと楽しそうです。 しかしそれやると沼・・・。
かとうれい子さんによるミニライブ
後半は歌手”かとうれい子”さんによる「カケルのテーマ」や、4月に発売となった2枚目の7インチレコード「デス夫のブルース」などのミニライブ。

なんと、かとうれい子さんは「カケルのテーマ」の話をもらうまで、漫画を全然読んだことがなかったらしいです。
カケルが掲載されている雑誌『コミックビーム』をもらったのは良いものの、表紙をめくったあと、どういう風に目線を動かして読んだら良いのか分からなかったそう。 夏目房之介先生が喜びそうな話ですね。
1月から勤めだした会社は20代の子がとても多いのですが、みんな「アニメ」はめちゃくちゃ見てるんですよね。で、漫画はほとんど読んでいない。
■ジョジョの奇妙な冒険
■はじめの一歩
■葬送のフリーレン
とか、いろいろアニメは見て知っているんだけど、原作を全然読まない。
ジョジョや一歩は巻数が多いから仕方ないにしても、「葬送のフリーレン」とかめちゃくちゃ気に入ってるのに、原作読んでないんですね。
おそらく『漫画ならではの魅力』が、分からないようになっているんでしょうね。
いずれ「漫画の読み方が分からない」という人たちが、どんどん増えていくのかもしれないですねぇ・・。
という危機感もあって、このサイトを作ってるんですけどね。(何にどう寄与するのかよく分からないまま作ってますが)
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