戦後マンガ50年史/竹内オサム

目次

発行日と目次

発行日:1995年3月30日

目次は以下。

第1章:赤本マンガの出版
第2章:月刊誌と絵物語
第3章:月刊誌とストーリー・マンガ
第4章:貸本マンガと劇画
第5章:少年・少女週刊誌の創刊
第6章:マニア誌の創刊
第7章:青年誌の発刊
第8章:少女マンガの台頭とエロ劇画の世界
第9章:70~80年代の事件カタログ
第10章:90年代のふたつの事件
あとがき
戦後マンガ史年表

説明や感想など

1945年からこの本が出版された1995年までの、マンガ史の50年をまとめたもの。

『経済』や『事件』、『表現』など、どこかに力点を置かず、あくまで「漫画の50年史を知る」ためにまとめられており、ときおり自身の体験や好みも語られていて、大変読みやすいです。

マンガ研究の手引き本ともいえる『マンガ・スタディーズ』でもこの著作が採りあげられていましたが、その理由が読むとよくわかります。

巻末の戦後マンガ史年表も重要な事柄だけがまとめられていて、とても見やすい。

おすすめ。


こぼれ話

余談ですが、最初古本で買ったら・・・全体の7~8割に線が引かれていて、読んでも全然頭に入りませんでした(笑)。

ボカシてるので伝わりにくいかもですが、全ページこんな感じで線が引かれていた。いやもう、丸暗記しろよ!ここまで線引くなら。(笑)

というわけでこの記事を書くにあたって買いなおしたのですが、改めて読むと、なんともとても良い著作であることが理解できました(というかちゃんと読めた)。

みなさんも古本を買うときは気をつけましょう・・・。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] 第1部:マンガ/史・清水勲『漫画の歴史』・呉智英『現代マンガの全体像』・竹内オサム『戦後マンガ50年史』・夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』・鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史 1945-1980』・石田美紀『密やかな教育』・徐園『日本における新聞連載子ども漫画の戦前史』第2部:表現/読者・石子順造『マンガ芸術論』・夏目房之介・竹熊健太郎ほか『マンガの読み方』・ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』・伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』・三輪健太朗『マンガと映画』・金水敏『ヴァーチャル日本語』・スコット・マクラウド『マンガ学』第3部:産業/メディア・竹熊健太郎・相原コージ『サルでも描けるまんが教室』・丸山昭『トキワ荘実録』・中野晴行『マンガ産業論』・永山薫・昼間たかし編『マンガ論争勃発』・貸本マンガ史研究会編『貸本マンガRETURNS』第4部:ジェンダー/セクシュアリティ・大塚英志『戦後まんがの表現空間』・押山美知子『少女マンガジェンダー表象論』・藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』・永山薫『エロマンガ・スタディーズ』・堀あきこ『欲望のコード』・岩下朋世『少女マンガの表現機構』第5部:日本/世界・小野耕世『アジアのマンガ』・小田切博『戦争はいかにマンガを変えるか』・宮原浩二郎・荻野昌弘編『マンガの社会学』・大城房美・一木順・本浜秀彦編『マンガは越境する!』・吉村和真・田中聡・表智之『差別と向き合うマンガたち』 […]

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