アジアのマンガ/小野耕世

著:小野 耕世
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目次

発行日と目次

発行日:1993年3月15日

以下、目次

・G・Mスダルタ氏とインドネシアのマンガ
・シンガポールの漫画コースター
・フィリピン・コミックスの父に会う
・天安門事件と香港の政治マンガ
・香港のコミックス戦争
・タイのアノップは日本の筆で描く
・カンポンから都会へ マレーシアのラット
・中国の現代マンガ傑作集が刊行された
・十五歳のラットを教えたマレーシアのマンガ家
・罪悪感は世界共通なんだわ―アジアのマンガ家たちとの旅
・カンポン・ガールを描く女性マンガ家
・フィリピンの生活風景とラリー・アルカラ
・シンガポールのコリン・ゴー
・中国アニメの父、万籟鳴の六十年
・大統領が気にする韓国の新聞マンガ家たち
・作者とともに読者も動く韓国の「トゥコビ」
・映画になった「パシコムおじさん」
・香港コミックス戦争その後とニューウェイブのマンガ家
・パリでシリアのマンガ家に会う
・マレーシアのナンと「タローさん」の運命
・魯迅の小説のさし絵を描いた豊子愷
・インド・アニメ映画の先駆者、ラム・モーハン
・『マニラ・ブレティン』の異色マンガ家ロックスリー
・「第三世界のマンガ家」と香港の『反斗雑誌』
・「東周英雄伝」を描く台湾の鄭問
・マレーシアのラットが日本で盗作された
・あとがき

説明や感想など

題名のとおり、アジア諸国におけるマンガ・コミックスの成立や特徴、社会的背景を探った著作。

現在はどうか分かりませんが、この本が書かれた頃までは、いわゆる日本様のコマを割ったストーリー漫画はアジア諸国ではあまり見られず、風刺画や新聞4コマのような漫画が作品の中心となっているようです。

我々が思っているほど、日本の「MANGA」にあこがれているわけでもないことも感じられます。

読んでいると、堀田善衛が語っていた「アジア・アフリカ作家会議」を思い出しました。

想像していた内容と若干違いましたが、日本人とは違う人種が描く「MANGA」がもっと増えてくれると嬉しいです。というのも、日本のマンガは最近なんだか金太郎飴みたいに似たような絵柄ばかりなので・・。

著:小野 耕世
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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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