

発行日と目次
発行日:2011年9月20日
※単行本は2008年3月
以下、目次
一章:静かな安来の暮らし
二章:結婚、そして東京へ
三章:底なしの貧乏
四章:来るべきときが来た!
五章:水木も家族も人生一変
六章:名声ゆえの苦悩と孤独
七章:終わりよければ、すべてよし
あとがきにかえて
解説:荒俣 宏
説明や感想など
タイトルそのままで朝ドラにもなったので、漫画関連本のなかでは一番名前が知られている作品かもしれません。

読むと不思議と境港に行ってみたくなり、妻と二人で鳥取県へ。
「水木しげる記念館」は2回目だったのですが、電車やバスの時間にあまり余裕がなく、結局水木しげるロードと水木しげる記念館を巡るだけで終わってしまった・・。(次に行くときは境港周辺で宿を取ろねば・・)
さて私はドラマは見ていないのですが、とても素晴らしい著作でした。
作者である妻の布枝さんが、短時間ながらも家を飛び出してしまうシーンに思わず涙を流してしまった・・。
余談
当著作にも登場する、売れない頃の水木しげるを応援してくれた『桜井昌一』という人物は、水木しげる作品によく出てくる↓のモデルになった人物。

この『桜井昌一』は、「劇画」という言葉の生みの親である、漫画家『辰巳ヨシヒロ』のお兄さんです。
辰巳ヨシヒロの自伝的マンガ、「劇画漂流」や、自伝本の「劇画暮らし」に10代の頃の桜井昌一が登場します。
若い頃の桜井晶一ことオキちゃん(本名が辰巳義興)は、病気で苦しんでいたせいか、弟を応援しつつもときには自棄になって喧嘩をしたりするのですが、そのようなエピソードを知ったうえで『ゲゲゲの女房』を読むと、
あぁ、あのオキちゃんが水木の成功を自分のことのように喜んでいる
と深い感動を覚えます。
機会があったらぜひ「劇画漂流」や「劇画暮らし」を読んでみてください。
さて、もう一つ。
水木しげるとは関係ない話ではありますが、境港がある弓ヶ浜半島に、作家「井上靖」の記念館があるので、井上靖やモンゴルに興味がある人はぜひ行ってみましょう。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] そしてこのエピソードを踏まえたうえで、「ゲゲゲの女房」に出てくるオキちゃんの話を見て、また涙するのであった・・。 […]