


発行日と目次
発行日:2014年4月10日
※単行本は2006年11月刊行
以下、目次
まえがき/不可視の王国
第一部 エロマンガ全史
前説 ~ミームが伝播する~
第一章:漫画と劇画の遺伝子プール
【1940~50年代】ゲノムキング・手塚治虫/カウンターとしての劇画
【1960年代】『ガロ』と『COM』と青年劇画/ハレンチな少年漫画
【1970年代前半】石井隆と榊まさるに始まる
第二章:三流劇画の盛衰、または美少女系エロ漫画前夜祭
【1970年代中期】三流劇画ブーム/24年組、ネコ耳付き:70年代少女漫画黄金時代/エロコメの源流はラブコメだっちゃ/同人誌というオルタネイティヴな回路
【1970年代末期】三流劇画の凋落と美少女の出現
第三章:美少女系エロ漫画の登場
【1980年代前半】ロリコン革命勃発/初期ロリコン漫画
【1980年代後半】二人のキーパーソン/黄金時代
【1990年代前半】冬の時代
【1990年代後半】成年マーク・バブルの時代/ショタ、女性作家の台頭/洗練化の波とハイエンド系/新しい表現と回帰する表現/「萌え」の時代
【2000年以降】浸透と拡散と退潮と
第二部 愛と性のさまざまなカタチ
前説 ~細分化する欲望~
第一章:ロリコン漫画
第二章:巨乳漫画
第三章:妹系と近親相姦
第四章:凌辱と調教
第五章:愛をめぐる物語
第六章:SMと性的マイノリティ
第七章:ジェンダーの混乱
終章:浸透と拡散とその後
文庫版増補
補章:二一世紀のエロマンガ
市場の縮退と業界再編/非実在青少年をめぐる攻防/青少年が表現規制の焦点に/ネットはエロの敵か?/多様化する表象と欲望
・あとがき
・文庫版あとがき
・主要参考文献
・解説 性は政治的に正しくありうるか 東浩紀
・人名索引
説明や感想など
社会のタブーとされるエロマンガの合理性や文化的価値を再評価しようとする試みた著作。
いったいどれくらいの割合で『エロマンガ』を読んだことある人がいるのか定かではありませんが、私自身は10代後半から20代後半くらいまで、不定期に買っては読んでいました。
そのような人間からすると、『エロマンガ』を好んで読んでいたことを、どこかしら恥ずべき、隠したいことのように思いがちですが、この著作を読むと、そのような「後ろめたさ」がスッと解放される気持ちになります。

私が買った文庫版は、第七刷でした。漫画関連本にしては珍しく、かなり重版されているようですし、今も価格高騰していないところを見ると、かなり手にして読んでいる人が多いということでしょう。
やっぱりみんなそれだけ、『エロ』に興味があるということですね。 私もエロマンガで自慰をすることはほとんど無くなりましたが、それでも定期的に読みたくなります。 AVや夜のお店にはない、独自の魅力がありますよね、エロマンガって。


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