物語論/木村俊介

目次

発行日と目次

発行日:2011年11月20日

以下、目次

「道のないところに、何とか道を造っていくしかありません」(村上春樹/小説家)
「自前の情報で、仕事をしています」(橋本治/小説家)
「小説家の役割は、世界観を問い続けることでしょう」(島田雅彦/小説家)
「ずっと、後悔について書いてきました」(重松清/小説家)
「人は不完全だから、物語を摂取して人生をやり直したいんです」(桜庭一樹/小説家)
「映画にしなきゃ、というのはやめようと思いました」(是枝裕和/映画監督)
「芸術は、理解されたらおしまいです」(杉本博司/現代美術家)
「音楽は、経験を内面で熟させてできるものです」(諏訪内晶子/ヴァイオリニスト)
「俺なんて…という音楽を聴きたい人はいません」(根岸孝旨/音楽プロデューサー)
「とにかく、時間をかけます」(中村勇吾/ウェブデザイナー)
「100回のメシよりも1回のインタビュー、でしょう?」(渋谷陽一/雑誌編集者)
「漫画を描くことは、ジャズの即興演奏みたいなもの」(荒木飛呂彦/漫画家)
「不安な感覚の共鳴が、物語をおもしろくするんです」(かわぐちかいじ/漫画家)
「漫画の最大の武器は、わかりやすさです」(弘兼憲史/漫画家)
「何でもない話こそ、描くのが難しいんですよね」(うえやまとち/漫画家)
「明日につながる凶を、見つけたかった」(平野啓一郎/小説家)
「物語の風呂敷は、畳む過程がいちばんつまらない」(伊坂幸太郎/小説家)

おわりに

説明や感想など

さまざまな表現者へのインタビューを行った著作で、聞き手の言葉は書かれておらず、語る側の言葉のみで構成されています。

以下は漫画家へのインタビューから、一部を抜粋。

漫画のアイデアに一日、下書きに一日、ペン入れに三日で週休二日。これは二〇年以上の習慣なので、今の月間連載でも週刊のスケジュールを四回繰り返すだけですね。

同著:荒木飛呂彦のインタビューより

苦しみに負けて漫画家がラクな道を選んでしまえば、読者はすぐにそれを感じ取るはずです。そもそも、どういう描線を描くのかという「選択」で漫画はできていて、読者はそういう作者の「選択」を信頼して漫画を読みはじめるわけで、その描線における感覚の交流を楽しみにしているわけです。

同著:かわぐちかいじのインタビューより

上述したような話がたくさん語られているので、興味を抱いた人はぜひ読んでみましょう。

同じ著者が漫画の編集者にインタビューを行った「漫画編集者」という本もおすすめです。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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