コロコロ創刊伝説/のむらしんぼ

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発行日

発行日:2016年3月20日(第一巻)

このページで紹介している合本版は単行本の1~6巻をまとめたもの。
7巻以降も継続中です。

説明や感想など

80年代後半にコロコロコミックで人気を博した『つるピカハゲ丸』の作者、のむらしんぼによる作品。

コロコロコミックの創刊エピソードや、その後生まれたさまざまなヒット作の舞台裏などが描かれています。


『つるピカハゲ丸』のヒットにより莫大な収入を得るも、その後はヒット作に恵まれず、奥さんとも別れ、借金を抱えるまで生活が落ち込みます。

それでもなお漫画を描き続け、久方ぶりにヒットしたのがこの『コロコロ創刊伝説』。連載開始時の年齢はなんと59歳!

小学館のマンガ家同士は仲が良いイメージがありますが、コロコロ作家も連帯感が強いようで、『ゲームセンターあらし』のすがやみつる先生、『おぼっちゃまくん』の小林よしのり先生をはじめ、コロコロの歴史を作ったレジェンド漫画家たちが多数登場します。

編集者や編集部の様子もいろいろと描かれていますが、子供向けの雑誌を作っているからか、温かい空気感があって読んでいて気持ちが良いです。


子どものころからマンガに親しむきっかけを作る、という意味で、コロコロやボンボン(2007年に休刊)のような雑誌の存在はマンガ文化においてけっこう重要な存在だと思いますが、漫画の評論や研究からはあまり丁寧に扱われていないのが、なかなかもどかしいですね。

大人の目線で分析するのが難しい、という理由などがあるのでしょうが。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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