大阪漫画史 ―漫画文化発信都市の300年―/清水勲

目次

発行日と目次

発行日:1998年12月20日

第一章 大阪で始まり大阪が支えてきた日本の漫画文化
1 大阪には独特の漫画表現・漫画文化がある
2 漫画を意味する「鳥羽絵」という言葉は大阪が生み出した
3 宮武外骨が最も成功した雑誌『滑稽新聞』は大阪で刊行された
4 日本最長寿の漫画雑誌『大阪パック』
5 異色の雑誌『漫画家』『漫画雑誌』
6 「ポンチ」本から赤本漫画へ
7 戦後漫画の革命児手塚治虫、大阪に登場
8 焼け跡時代が生んだギャグとペーソスの漫画「ヤネウラ3ちゃん」
9 意外!日本語版「ブロンディ」は大阪生まれ
10 「劇画」という言葉は大阪生まれ

第二章 商品としての漫画の登場
1 「鳥羽絵」本
<表1>近世書林板元の創業期分類一覧
2 役者絵から戯画浮世絵へ
3 自由民権期の大阪漫画界
<表2>『団団珍聞』売捌所数ベスト10(明治10~14年)

第三章 『滑稽新聞』と『大阪滑稽新聞』
1 外骨、ジャーナリストとして始動
2 『頓智と滑稽』創刊
3 大阪で『滑稽新聞』を創刊
4 『大阪滑稽新聞』“創刊”
5 大逆事件と『大阪滑稽新聞』
6 『滑稽新聞』の漫画史に与えた影響
7 漫画史における宮武外骨の役割

第四章 日本最長寿漫画雑誌『大阪パック』
1 『大阪パック』創刊
2 『大阪パック』の人気の秘密
3 『大阪パック』の経営基盤
4 小寺鳩甫の時代
5 太平洋戦争期から戦後期へ

第五章 大阪初の署名入り漫画掲載誌『漫画雑誌』
1 漫画家と署名
2 署名入り漫画を登場させた『漫画雑誌』

第六章 大阪「赤本漫画」の世界
1 赤本漫画のルーツ、明治「ポンチ」本
2 榎本書店の歩み
3 赤本漫画とその出版社
4 『週刊朝日』記事による赤本漫画の実態と反響
<表3>戦後大阪の赤本漫画出版社と代表作一覧

第七章 手塚治虫と大阪漫画
1 天才漫画家の生まれた大阪という環境
<表4>大阪で出版された漫画本の例
2 漫画家としてデビューしやすかった環境
3 東京進出の失敗がもたらした大阪赤本漫画界の活性化

第八章 戦後最初の漫画ヒーロー「ヤネウラ3ちゃん」
1 3ちゃんの登場
2 3ちゃんとは何者か
3 漫画史上の「ヤネウラ3ちゃん」

第九章 日本語版「ブロンディ」は大阪で誕生
1 『週刊朝日』大阪で創刊される
2 「ブロンディ」大阪に初登場
3 「ブロンディ」の日本漫画への影響

第十章 貸本漫画から劇画へ
1 辰巳ヨシヒロの登場
2 八興、貸本漫画誌『影』創刊
3 「劇画」という言葉の誕生
4 大阪「劇画」のはたした役割

第十一章 大阪出身の漫画家たち
1 大阪出身漫画家―戦前生まれ
2 大阪出身漫画家―戦後生まれ
3 いかにも大阪らしい漫画家たち
<表5>大阪出身の漫画家―戦前生まれ
<表6>大阪出身の漫画家―戦後生まれ

第十二章 大阪を舞台にしたコミック・漫画作品
大阪弁の特徴を生かした大阪の漫画
<表7>大阪を舞台にしたコミック・漫画作品

大阪漫画史年表
参考文献

説明や感想など

タイトルと目次のとおり、大阪で生まれたマンガ文化やマンガ作品ならびに、大阪出身のマンガ家について書かれた本。

戯画・風刺画・ポンチ絵・マンガ等々についての知識を網羅的に有している著者ならではの作品。このアプローチでここまで書ける人はもう出てこないのではないかと思います。

なお、『地方出身だけどマンガ家としてのスタートは大阪』といった作家についてはこの著作ではあまり詳しく書かれていません。※水島新司や『サインはV』の望月あきらなどについては、佐藤まさあきの『劇画の星をめざして』の方が詳しく書かれています。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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