

発行日
発行日:1990年7月 ※単行本は1986年。 絶版後、1990年に一部内容を更新し、増補されて復刊された。
目次は以下
はじめに
第一部:現代マンガの理論
・マンガ評論はどのようになされてきたか
・マンガ評論の現状
・現代マンガのための理論
第二部:現代マンガ概史
・時代区分論
・前史/第一期~第六期
第三部:作家論・作品論
・手塚治虫
・山上たつひこ
・楳図かずお
・白土三平
・水木しげる
・藤子不二雄
・谷岡ヤスジ
・ちばてつや
・中沢啓治
・花輪和一
・ひさうちみちお
・蛭子能収
・近藤ようこ
・小林よしのり
・諸星大二郎
・はるき悦巳
・いしかわじゅん
・大友克洋
・いがらしみきお
・畑中純
あとがき
増補版へのあとがき
文庫版へのあとがき
説明や感想など
評論家、呉智英による、マンガの評論についての著作。
目次を見るとなんだか難しそうな内容に見えますが、みだりに哲学用語を持ち出したりしないため、大変に読みやすく、かつ分かりやすいです。
私はずっと『マンガの歴史がなんだかずっと頭に入って来ない』と悩んでいたのですが、この本を読んでやっと視界が開けました。
それに加え、そもそも『鳥獣戯画』や『北斎漫画』は、現代マンガの起源にはならない。あたかも、コンピュータの起源を論じるのに算盤(そろばん)の発明を持ち出しても見当はずれになるようなものである。
いやこれは目からうろこでした。たいてい『鳥獣戯画』や『鳥羽絵』、ときには『大津絵』などもマンガ史の流れで語られていますが、何がどうなって現代のマンガに繋がっているのか、正直言ってまったく分からなかった。
つまり、共通項は見いだせるものの、表現として地続きなものではないということでしょうか。
氏の考え方に批判や反論もあるのでしょうけど、私には上記のような考え方の方がしっくりきました。
手塚治虫に過剰にページを割いたりしていないのも良いですね。




コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 第1部:マンガ/史・清水勲『漫画の歴史』・呉智英『現代マンガの全体像』・竹内オサム『戦後マンガ50年史』・夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』・鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史 1945-1980』・石田美紀『密やかな教育』・徐園『日本における新聞連載子ども漫画の戦前史』第2部:表現/読者・石子順造『マンガ芸術論』・夏目房之介・竹熊健太郎ほか『マンガの読み方』・ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』・伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』・三輪健太朗『マンガと映画』・金水敏『ヴァーチャル日本語』・スコット・マクラウド『マンガ学』第3部:産業/メディア・竹熊健太郎・相原コージ『サルでも描けるまんが教室』・丸山昭『トキワ荘実録』・中野晴行『マンガ産業論』・永山薫・昼間たかし編『マンガ論争勃発』・貸本マンガ史研究会編『貸本マンガRETURNS』第4部:ジェンダー/セクシュアリティ・大塚英志『戦後まんがの表現空間』・押山美知子『少女マンガジェンダー表象論』・藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』・永山薫『エロマンガ・スタディーズ』・堀あきこ『欲望のコード』・岩下朋世『少女マンガの表現機構』第5部:日本/世界・小野耕世『アジアのマンガ』・小田切博『戦争はいかにマンガを変えるか』・宮原浩二郎・荻野昌弘編『マンガの社会学』・大城房美・一木順・本浜秀彦編『マンガは越境する!』・吉村和真・田中聡・表智之『差別と向き合うマンガたち』 […]