

発行日と目次
発行日:1986年6月25日
目次は以下。
はじめに
ジョーを訪ねた男/手塚治虫
ラララの恋人/滝田ゆう
おせん/楠勝平
ゼンマイ仕掛けまくわうり/山上たつひこ
ほんやら洞のべんさん/つげ義春
勝又進の四コマ特選/勝又進
ひっとらあ伯父さん/藤子不二雄
宿の螢り/村野守美
お座敷/赤瀬川原平
一六ばあさん/山松ゆうきち
河童の居る川/つげ忠男
ヤスジのメッタメタガキ道講座/谷岡ヤスジ
巨大な魚/林静一
うみべのまち/佐々木マキ
青春裁判/永島慎二
赤い花/日野日出志
テレビくん/水木しげる
情炎のぶつぎり/真崎守
天才バカボンのおやじ 怪僧ケツプーチンなのだ/赤塚不二夫
すっぱい季節/川本コオ
ライク ア ローリング ストーン/宮谷一彦
しつもんがあります/やまだ紫
身体検査/淀川さんぽ
武蔵野心中/あすなひろし
ホモ太郎/高 信太郎
おとうと/樹村みのり
六の宮姫子の悲劇/つりたくにこ
マッチ一本の話/鈴木翁二
さそり/辰巳ヨシヒロ
いきぬき/青柳裕介
春の宵(章太郎のファンタジーワールド「ジュン」)/石森章太郎
傀儡がえし/白土三平
大人のロマンと子供の科学/赤瀬川原平 ※エッセイ
※協力者:長井勝一、呉智英、松田哲夫、村上和彦
説明や感想など
60年代の「ガロ」や「COM」の代表的作家の作品を集めた単行本。
わたくしのように急に漫画の歴史などを学び始めた人間の場合、
名前は知っているけど、作品は見たことない
漫画家がどんどん増えていくのですが、この選集でかなり読めたのでありがたかったです。
ただ、この前に読んだ「幻の貸本マンガ大全集」よりも、難しめの作品が多い印象でした。とにかく新しい表現を追い求めていた時代とその雑誌だから、当たり前と言えば当たり前なのでしょうけど。

にしても藤子不二雄の「ひっとらあ伯父さん」は、いまだと掲載できないですね(笑)。日本人の倫理観の問題というよりは、すぐに世界に拡散されるくらい、漫画というものが世界的に認知を得て、その手段も豊富にある時代だから、という意味で。
コメント