実録! 少年マガジン [名作漫画]編集奮闘記/宮原 照夫

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目次

発行日と目次

発行日:2005年12月12日

目次は以下。

まえがき
プロローグ 漫画、二〇世紀の奇跡
第1章:<漫画新世紀>を創った男
第2章:偉大なる実験!―少年週刊誌創刊―
第3章:ある月刊少年誌の一生と<少年漫画>の出現
第4章:手塚治虫はこうして<漫画の神様>になった
第5章:日本列島に「巨人の星」「あしたのジョー」旋風
第6章:梶原一騎原作の神髄ここにあり
第7章:『少年マガジン』長期低迷の真相
第8章:漫画が<MANGA>になった日
第9章:熾烈!少年漫画メディア戦争
第10章:漫画有害論再考
第11章:総括!年表的<少年漫画>進化論
エピローグ 二十一世紀、漫画の行方・・・
あとがき
解説 戦後マンガの謎をとく鍵 ●夏目房之介
主な参考文献

説明や感想など

伝説の編集者こと、少年マガジン三代目編集長「内田勝」の後任、宮原照夫の著作。

内田勝の『奇の発想』は雑誌から生まれる新しい文化の潮流、その仕掛人たちと仕事ぶり、という内容に軸足を置いている印象でしたが、四代目編集長である宮原照夫のこの著作は

ストーリー漫画の源流

から始まり、講談社の戦前の児童書「少年倶楽部」の歴史を経て、あしたのジョーやAKIRA、ジャンプの黄金期までを扱っていて、内田のそれよりも『漫画』が中心になっている印象を受けました。

わたくしごとではありますが、もともとは「ジャンプ、マガジン、サンデーがどんな感じで生まれたのか知れたらいいや」くらいに考えて漫画の関連本を読み始めました。

ところがいつの間にか泥沼にハマってしまったのですが、そのきっかけがこの著作だったような気がします。

ここから、『「漫画少年」物語 編集者・加藤謙一伝』を読んで、それからもうなんだか引き返せなく(?)なってしまった。

余談はさておき、当然重要な話がたくさん出てきますが、若干記憶だよりに書いてそうな部分もあり、なにか研究目的で読むのであれば、補足として「サンデーとマガジン/大野茂 (著)」も読んでおいたほうが良いでしょう。

『ジャンプ』二代目編集長は、中野裕介(故人)といった。彼はワタシより若干年上で、宮ちゃん宮ちゃんとよく声をかけてくれたし、時には一緒に飲むこともあった。

実録! 少年マガジン [名作漫画]編集奮闘記・・・第九章より

こういう描写に出会うと、「おぉ、中野編集長と仲よかったんだ!」みたいに一人興奮してしまう。

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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] マガジンについては三代目編集長の内田勝、四代目編集長の宮原照夫がそれぞれ著作を書いているため、情報が豊富ですが、サンデーは(というか小学館系は)私の知る限りあまり著作がないので、この本はかなり貴重な存在だと思います。 […]

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