劇画暮らし/辰巳ヨシヒロ

著:辰巳 ヨシヒロ
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目次

発行日と目次

発行日:2014年10月25日
※単行本は2010年10月刊行

以下、目次

1:手塚治虫に出会った
手塚治虫登場/まんが本の大洪水/狂乱の投稿時代/戦後初のアマチュア研究会/夢の手塚詣で/まんが漬けの高校受験/オキちゃんの哀しみ/二階の夏休み/大城のぼる道場/家族に乾杯!!
2:貸本まんがの世界へ
『こどもじま』と大学受験/研文社と東光堂/値切られたプロ第一作/八興・日の丸文庫登場/ペンネーム「大和義郎」/カバー絵の攻防戦
3 :『影』とまんが青年たち
「まんが」でない「まんが」/「劇画」の入口に立つ/実験と初恋/短編誌『影』創刊秘話/久呂田まさみの怨念
4:劇画誕生
三馬鹿トリオの合宿生活/脱獄物語と『黒い吹雪』/日の丸文庫倒産騒動/新生『影』とブームの前兆/憧れの上京/「劇画」初登場
5:劇画工房狂想曲
劇画工房と『摩天楼』/苦悩する劇画工房/劇画工房の崩壊/劇画は何処へ/貸本まんがの断末魔/さらば、愛しの貸本まんが
6:終わりなき劇画暮らし
「まんがを捨てよ」/修羅場をくぐる/手塚治虫とヨーロッパ二人旅/怪しげな御一行様/まんが古本屋のオヤジ/「ドン・コミック」の撤退/手塚治虫文化賞受賞、そしてこれから

あとがき
文庫版『劇画暮らし』あとがき
解説:大塚英志
辰巳ヨシヒロ著作リスト

説明や感想など

辰巳ヨシヒロの自伝。

自伝的マンガ「劇画漂流」では上京したあたりで話が終わっていますが、この本ではその後、古書店を経営した話や、海外から評価された話まで書かれています。

若かりしころ、「劇画宣言」という挨拶状を各方面に送り、それを手にした手塚治虫がスッ転んだというエピソードを聞いたことがありますが、この本では後年仲良く二人で海外旅行をおこなったエピソードなんかも描かれています。

第一章のエピソード、「オキちゃんの哀しみ」は、この年齢(私は現在40代後半)になると著者の気持ちも、兄であるオキちゃんの気持ちも、両者の気持ちがわかる母親の気持ちも分かるので、読んでいてボロボロと涙があふれてしまった。

そしてこれらのエピソードを踏まえたうえで、「ゲゲゲの女房」に出てくるオキちゃん(桜井昌一)の話を見て、また涙するのであった・・。

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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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