

発行日と目次
発行日:2000年4月13日
以下、目次
序章:金子一雄との出会い
第1章:少年マンガの夜明け
第2章:少年マンガ雑誌の誕生
第3章:少年マンガ黄金時代の到来
第4章:少年マンガ雑誌の競合と苦闘
第5章:週刊少年マンガ雑誌の台頭
第6章:月刊少年マンガ時代の終焉
終章:マンガはどこへ行くのか
発刊に寄せて:よい思い出・悪い思い出 / 金子一雄(元『少年画報』編集長)
あとがき
特別付録マンガ「赤銅鈴之助」武内つなよし
説明や感想など
冒険活劇文庫(のち、改題して「少年画報」)や週刊少年キングなど、『少年画報社』発行のマンガ雑誌の創刊エピソードを知ることができる著書。

月刊誌「少年画報」は、武内つなよし(第一話は福井英一)の『赤胴鈴之助』、桑田次郎の『まぼろし探偵』などが人気を博し、児童向けの月刊誌としては初の80万部を突破したことでも有名。
※藤子不二雄の『怪物くん』もこの雑誌に掲載された。
マガジン・サンデーに続き、3番目の週刊少年マンガ誌である「少年キング」を創刊するも伸び悩み、後発のジャンプやチャンピオンにも抜かれ、1982年に一度休刊となってしまいます。
この本を読むと、マガジンやサンデーが1959年に創刊されてからも、しばらくは月刊の少年雑誌の方が人気があったことを伺い知ることができます。
しかしながら、漫画関連の本って
マガジン、サンデー、ジャンプ、ガロ、漫画少年
あたりの情報が圧倒的に多いので、私のようにリアルタイム世代じゃない人間は逆に混乱してしまいました。
なお、「70年代マンガ大百科」というムックで、当時の少年キングに関するエピソードが書かれており、そちらも当時のことを知るうえで貴重な資料になっています。
なお、週刊少年マンガ誌を軌道に乗せて発行し続けることがいかに難しいかは、チャンピオン以降に定着した雑誌がないことからも分かるかと思います。 ※チャンピオン以降に創刊された雑誌については、「消えたマンガ雑誌」というムックに詳しい。




コメント
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