ビッグコミック創刊物語/滝田誠一郎

目次

発行日と目次

発行日:2012年6月20日
※単行本は2008年12月に刊行。単行本化に際し、改題・加筆。

目次は以下

『まえがき』に代えて
第1章:目指したのは大人の鑑賞にたえる読み物雑誌
第2章:編集部誕生
第3章:編集長は自称”漫画を否定していた編集者”
第4章:5大作家が対抗心剥き出しで競い合う
第5章:平面的な伊坂芳太良から立体的な日暮修一へ
第6章:灰皿がUFOのように飛び交う編集部
第7章:青年コミック誌の戦国史
第8章:偉大なるマンネリ
第9章:悪の要素を持ったヒーロー『ゴルゴ13』
エピローグ
あとがき
解説―「ビッグコミック」マンガと劇画の統合/夏目房之介

説明や感想など

題名どおり、ビッグコミック創刊にまつわるエピソードが書かれた作品。

初代編集長(のち、小学館の取締役)である小西湧之助(ようのすけ)をはじめ、創刊時の編集者にインタビューを行い、創刊にいたるまで、そして雑誌が定着して伸びていくまでが詳細に書かれています。

ビッグコミックはもちろん、オリジナルやスピリッツについての話もあり、他社の青年マンガ誌である『ヤングコミック』や『漫画アクション』、講談社の青年マンガ誌がなぜ他社よりも遅れて登場することになったのかまで書かれており、この一冊でこの時代の青年向けマンガ雑誌の概要がかなり掴めるかと思います。

というわけで、「青年マンガ誌の登場あたりがよくわからない・・」と思っていた私にとっては、大変ありがたい一冊でした。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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