劇画の星をめざして -誰も書かなかった劇画内幕史-/佐藤まさあき

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目次

発行日と目次

発行日:1996年10月30日

目次は以下。

はじめに
・漫画家への夢をはぐくむ
・現行の売り込みに成功し十七歳でデビュー
・さいとうたかをらとの出会いと『影』の創刊
・水島新司を発掘し「劇画工房」旗揚げす
・悪書追放運動からハードボイルド全盛時代へ
・『影男』と『黒い傷痕の男』の誕生
・佐藤プロを設立し水木しげるをスカウト
・劇画ブームと『ガロ』『COM』の創刊
・『少年マガジン』からの思いがけない依頼
・『野望』と『ダビデの星』が大ヒット
・漫画家協会からの脱退と”引退”の誘惑
・「劇画館」の失敗、そして転落の日々
・韓国人女性との再々婚と『新・ダビデの星』の終焉
作品リスト

説明や感想など

これを読む時点で漫画関連の本をマンガ作品も含めると70冊くらい(劇画や貸本関連含む)読んでいたけど、タイトルどおり初めて知る話だらけでとても興奮しました。

赤本について、製作工程まで含めて書かれていて、それだけでもかなり貴重だと思います。

※書き判のこととか、誰も書いてなかった

他、望月 あきら、平田弘史、水島新司がマンガの世界に入ったきっかけなども書かれています。



日の丸文庫に集まる劇画家たちのまとめ役として活躍した久呂田 まさみは、

けったいなおっさん

として語られることが多いですが、日の丸文庫が一時的に倒産することになった際、いち早く名古屋のセントラル文庫から仕事を獲ってきて作家たちの飯のタネを確保するというビジネス手腕をきちんと評価していたり、違った視点で語られていて面白い。

それにしても女グセが悪すぎて、「女性が読んだらみんなこの作者のことを『最低』と思うのではないだろうか」なんて思いながら読んでいたら、最後の最後で、感極まって本を閉じることになりました・・。

この本は図書館の除籍本として手に入れたものですが、とても綺麗な状態でした。

ほとんど誰にも貸し出されなかったのでしょう。 なんとももったいない‥。

復刊される可能性は低そうなので、手に入れられるうちに手に入れた方が良いでしょう。

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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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