白土三平伝 カムイ伝の真実/毛利 甚八

目次

発行日と目次

発行日:2011年7月6日

以下、目次

序 生き抜くための教科書としての『カムイ伝』

第1章:白土三平の幼年時代 ファシズムと闘う父に育てられて
父ありき/『カムイ伝』の原風景をいく 大阪編
第2章:白土三平の少年時代 長野疎開と軍国教育のなかで
木屑を食べる/『カムイ伝』の原風景をいく 長野編
第3章:白土三平の紙芝居時代 焼け跡の左翼少年
焼け跡にウサギを飼う/布団をかついで下町へ/左翼少年と紙芝居
第4章:白土三平の貸本マンガ時代 マンガ家としての開花
マンガ家・白土三平の誕生/長井勝一と日本漫画社。そして三洋社
『忍者武芸帳』世を騒がす/影丸からサスケ、カムイへ
第5章:白土三平の「月刊漫画ガロ」時代 自由を求める航海
「月刊漫画ガロ」の創刊と『カムイ伝』/つげ義春、天才の花開く
小島剛夕の離脱/誤算、そして海へ
第6章:白土三平の千葉・内房時代 外伝とカムイ伝、その第二部を読み解く
内房の海に沈潜する/物語の根源に挑んだ神話伝説シリーズ
海を描いた傑作『スガルの島』/忍者の美食
『カムイ伝 第二部』から読み解く教育論/『カムイ伝』を若者が読むために
第7章:白土三平の現在 カムイ伝の生れる海辺
白土三平さんとの出会い/名人たち/白土三平の読書(一)/白土三平の読書(二)
ジョン・フォードとハワード・ホークス/白土三平の仕事場/大震災後の再会

あとがき
索引
引用・参考文献/協力

説明や感想など

白土三平の生い立ちから、執筆時点までの創作活動と思想的背景を掘り下げた著作。

白土三平本人のおぼろげな記憶を頼りに、白土三平が幼少時代を過ごした土地を探し当て、訪問するなど、それまで知られていなかった氏の軌跡を辿ることができ、資料としても大変貴重な内容かと思います。

休載を挟んで足掛け36年に渡り連載されたカムイ伝、カムイ伝 第二部がどのように生まれたのか、また、作者の生活や心境にどのような変化があり、それがどのようにして作品に現れているかが具体的に書かれています。

このような描写に至った背景などを知ることができます。

カムイ伝を中心に据えてはいるものの、当然、他の多くの作品についても触れており、白土三平ファンであれば新しい発見が得られるでしょうし、私のように白土作品をまともに読んだことのない人間であれば、一度は読んでみたくなること間違いなしです。

とはいえ、カムイ伝だけで数十冊あるので、時間とお金の問題が・・・

なお、作者の毛利甚八氏(故人)はマンガ「家栽の人」の原作も手掛けるなど、漫画の原作者としても活躍された方です。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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