愛…しりそめし頃に…まんが道/藤子不二雄(A)

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連載期間

1989年・1990年(ビッグコミックオリジナル増刊号)
1995年〜2013年(同著)

説明や感想など

有名な自伝的マンガ『まんが道』の続編。

1989、90年に読み切りとして掲載されたのち、少し間をおいて95年から連載が開始されたようです。

掲載誌が青年誌になったこともあり、『まんが道』よりも少し大人向けの内容になりつつ、キャラクターの絵柄も少し変わっています。

『まんが道』とは違って才野 茂(藤子不二雄F)はそれほど登場せず、満賀 道雄(藤子不二雄A)が一人で奮闘している描写が多いです。

また、『まんが道』が青春物語的な内容であるのに対し、『愛…しりそめし頃に…』は回想録的な雰囲気があり、登場人物の顔がときにリアルに描かれることがあります。

個人的な感想ですが、寺田ヒロオという人物について、彼の残した功績をしっかり描きつつ、感謝の気持ちを表したい気持ちが強かったのでは、と思いました。

なお、史実とは違うため、一時期トキワ荘に住んでいた女性マンガ家の水野英子氏のことや、鈴木伸一、石森章太郎、つのだじろうらと立ち上げたスタジオ・ゼロのことなどは描かれていません。

それらのことについては、「トキワ荘実録 -手塚治虫と漫画家たちの青春-」や、「藤子不二雄論 FとAの方程式」といった著作に詳しく書かれているので、興味があればぜひ読んでみましょう。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

コメント

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赤塚不二夫のことを書いたのだ!!/武居俊樹 | まんかん へ返信する コメントをキャンセル

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