サルでも描けるまんが教室/相原コージ、竹熊健太郎

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発行日

発行日:1990年10月1日(第一巻)

説明や感想など

ギャグ漫画家「相原コージ」と、ライターや漫画原作者、研究者として活躍する「竹熊健太郎」によるギャグマンガ。

デビューを目指す新人マンガ家が、既存の漫画のパターンを踏襲して作品を創作していくという内容。

青春ものやサラリーマンもの、麻雀マンガや新聞四コマなど、あらゆるマンガの『読者にウケるパターン』が網羅されており、令和のいま読んでも「まさにこの通りだよなぁ」と思わされる優れた内容になっています。

80年代の終わりから90年代にかけての、一種異様な熱量というか過剰というか、とにかくエネルギーがすごい。

作画の相原コージ先生は後に鬱になりますが、このようなマンガを描いていたら、そうなってしまうのも頷ける気がします。

やや古さを感じる部分もあったり、情報量が凄まじいのもあり、現代人が読むのは大変かもしれませんが、それでも読んで損はない名作と言えるでしょう。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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  • […] 第1部:マンガ/史・清水勲『漫画の歴史』・呉智英『現代マンガの全体像』・竹内オサム『戦後マンガ50年史』・夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』・鶴見俊輔『戦後日本の大衆文化史 1945-1980』・石田美紀『密やかな教育』・徐園『日本における新聞連載子ども漫画の戦前史』第2部:表現/読者・石子順造『マンガ芸術論』・夏目房之介・竹熊健太郎ほか『マンガの読み方』・ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』・伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』・三輪健太朗『マンガと映画』・金水敏『ヴァーチャル日本語』・スコット・マクラウド『マンガ学』第3部:産業/メディア・竹熊健太郎・相原コージ『サルでも描けるまんが教室』・丸山昭『トキワ荘実録』・中野晴行『マンガ産業論』・永山薫・昼間たかし編『マンガ論争勃発』・貸本マンガ史研究会編『貸本マンガRETURNS』第4部:ジェンダー/セクシュアリティ・大塚英志『戦後まんがの表現空間』・押山美知子『少女マンガジェンダー表象論』・藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?』・永山薫『エロマンガ・スタディーズ』・堀あきこ『欲望のコード』・岩下朋世『少女マンガの表現機構』第5部:日本/世界・小野耕世『アジアのマンガ』・小田切博『戦争はいかにマンガを変えるか』・宮原浩二郎・荻野昌弘編『マンガの社会学』・大城房美・一木順・本浜秀彦編『マンガは越境する!』・吉村和真・田中聡・表智之『差別と向き合うマンガたち』 […]

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