漫画少年史/寺田ヒロオ

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目次

発行日と目次

発行日:1981年4月2日

目次は画像にて。

説明や感想など

戦後の雑誌、『漫画少年』がほとんど現存していないことに危機感を抱いたトキワ荘出身の漫画家、寺田ヒロオが編纂したもの。※内容については目次参照

某図書館で閲覧する機会があり、しっかりした造りと手塚の絵に魅了され、思わず「欲しい」と思い、プレミア価格ながらも購入してしまいました。

現在は復刻されていますが、連載版のジャングル大帝はある時期まで、おいそれと見ることができないものだったようです。

他にも井上一雄の『バット君』や、原 一司, 永田 竹丸の『カンラ・カラ兵衛』なども掲載されています。

他の作家には失礼ながら、パラパラ見ていると、やはり手塚の絵に異様な魅力を感じざるを得ませんでした。

私は決して手塚好きでも手塚信者でもないのですが、ある時期までの年代の方たちが手塚治虫に強い思い入れを抱くのも分かる気がしましたし、藤子不二雄の『まんが道』で、手塚の原稿が光り輝いていた描写がありますが、恐らく本当にそのように見えたのだろうと思います。


と、手塚治虫の話はこれくらいにして、私がこの本を欲しいと思った理由のもう一つに、寺田ヒロオという人物の晩年の仕事が見たかったから。

寺田ヒロオが筆を折る前後に関して、いろいろと書かれていますが、後年、このような史料価値の高い本を作ったことに関して、もう少し触れられても良いのではと思います。

藤子不二雄の二人がトキワ荘入居時、寺田ヒロオから「引っ越しの際に必要になるもの」が書かれた手紙をもらったそうですが、還暦をすぎた藤子不二雄Aが『愛…しりそめし頃に…』の巻末にその手紙を掲載したのも、いろいろな想いがあってそうしたのだろうと推察します。


と、話は逸れてしまいましたが、この本、『漫画少年』発行時にまだ「投稿少年」だった、藤子不二雄や石ノ森章太郎、辰巳ヨシヒロらの投稿作品もいくつか掲載されています。

そして著名人となった「投稿少年(少女)」たちの寄稿も大変重要なことがいろいろと書かれているのですが、私は井上一雄の妹、井上房江さんの寄稿を読んで泣いてしまいました。

容易に手に入らない本ではありますが、機会があればぜひ読んでみてもらいたいです。

この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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「漫画少年」物語 編集者・加藤謙一伝/加藤 丈夫 | まんかん へ返信する コメントをキャンセル

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