フイチン再見!/村上もとか

小学館
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連載期間

ビッグコミックオリジナルにて、2013年7号 – 2017年7号で連載。

説明や感想など

日本で2番目の女性マンガ家、上田トシコの半生を描いた作品。

初めてこの作品を読んだころは「村上もとかの新連載だから」という理由だけで読み始めたので、実は途中で挫折しました。

ここ数年で少女マンガの歴史にも興味を抱いたことから、再度読み始めてみたところ、

『もうこれは、日本の宝じゃないか』

と思うくらい感動しました。

現在(2026年)では故人となってしまっている、当時の関係者に取材を行って描かれたのだと思いますが、

・自身が漫画家で、関係者とつながりがある
・自身も黎明期の少年ジャンプでデビュー(1972年)しており、戦後活躍した編集者と相対している

というところで、著者でしか成し得なかった内容になっています。

おそらく今後はもうこれだけ具体的な描写を描ける作家や作品は出てこないでしょう。

テーマがテーマだけに、人気を獲得するのが非常に難しかっただろうと思います。サザエさんの長谷川町子と違って、上田トシコは一般にはあまり知られていない作家ですし、実在の人物を描いているのでファンタジー要素も盛り込めません。

それでも全10巻描き切ったのは、第一線で活躍し続けた村上もとか先生の努力と才能と経験があったればこそだと思います。という点でも、やはり今後はもう同レベルの作品を描ける人は出てこないでしょう。

幸いにも電子書籍化されているので絶版の心配はなさそうですが、紙の単行本については、6.7巻以降はあまり出回っていないようです。

紙で読みたい、持っておきたいという方は、今のうちに手に入れておきましょう。

なお、上田トシコやマンガの歴史に興味がない方でも、たとえば女性経営者(やイノベーター)の方などは、この作品を読んだらきっと感動すると思います。

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この記事を書いた人

1970年代生まれ。少年ジャンプは黄金期、就職は氷河期の世代。

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