こんにちは。 1980~1990年代の少年ジャンプをリアルタイムで読んでいた、みやんと申します。
「ジャンプ黄金期」という言葉がよく使われますが、
・いつの時代の話なのか?
・どんな作品が連載されていたのか?
と気になる方も多いと思います。
この記事では、『ジャンプ黄金期』を小~中学生時代にリアルタイムで経験した私が、当時を振り返りながら解説しています。
ジャンプ黄金期のことを詳しくを知りたい方や懐かしみたい方はぜひ読んでみてください。
※各年代の連載情報は文化庁が運営しているメディア芸術データベースを参考にしています。
一部作品名や画像にリンクをつけていますが、全てKindleへのリンクになっています。
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少年ジャンプ黄金期とは?時代はいつ頃?
少年ジャンプの黄金期とは、
キン肉マン、Dr.スランプ、キャプテン翼、
キャッツアイ、北斗の拳、ドラゴンボール、
シティハンター、魁!!男塾、聖闘士星矢、
ジョジョの奇妙な冒険、ろくでなしBLUES、
ダイの大冒険、SLAMDUNK、幽遊白書、
ジャングルの王者ターちゃん
などの作品を生み出した期間のことを指し、年代としては
1980年ごろから、1994年末に歴代最高発行部数『653万部』(ギネス認定)を達成し、95年、96年にかけて部数が下がっていくまで
となります。
実際の発行部数を見ていくと、
1980年~1983年・・・300万部前後
1984年・・・300万部台を維持
1985年・・・400万部達成
1989年・・・500万部達成
1995年・・・653万部達成
1996年・・・新年号が588万部(推定)
となっています。
1980年のDr.スランプ連載開始~1996年のSLAM DUNK連載終了までをジャンプ黄金期とする論が多いですが、個人的には、1985年~1995年までが『黄金期』ではないかなと思っています。
理由としては、
・1983年後半に始まった北斗の拳の影響
・1985年に400万台を突破 (それ以前はサンデーと争っていた)
・1995年の653万部達成以降、部数が下がり続けて回復しなかった
の3つ。
1985年を始まりとしたのは、他誌が追いつけなくなったのが1985年頃だから。
終わりの年を1995年としているのは、その年にドラゴンボールが終了した時点で『看板漫画』の数が十分ではなくなったから。
です。
1980年~1996年ではなく、1985年~1995年までがジャンプ黄金期
ではないかというのが私の持論です。
400万部達成時(1985年4-5号)の連載一覧
400万部を達成したのは『1985年 4-5号』。※1984年12月25日発売
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
北斗の拳 | 原作:武論尊 作画:原哲夫 |
DRAGON BALL | 鳥山明 |
ばくだん | 本宮ひろ志 |
キン肉マン | ゆでたまご |
きまぐれオレンジ・ロード | まつもと泉 |
キャプテン翼 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
ハイスクール!奇面組 | 新沢基栄 |
銀牙-流れ星 銀- | 高橋よしひろ |
ガクエン情報部H.I.P. | 富沢順 |
ブラックエンジェルズ | 平松伸二 |
男坂 | 車田正美 |
シェイプアップ乱 SHAPE UP RAN | 徳弘正也 |
ウィングマン | 桂正和 |
よろしくメカドックPART2 | 次原隆二 |
バオー来訪者 | 荒木飛呂彦 |
この号の主要な作品の状況は、
北斗の拳・・・序盤の盛り上がり期(レイの話がメインの頃)
ドラゴンボール・・・連載開始5話目
キン肉マン・・・終盤(王位争奪戦)
キャプテン翼・・・物語中盤
ウイングマン・・・終盤
となります。
小学校低学年だった私は、アニメで好きになったキン肉マンを読めるということで親に買ってもらっていましたが、
アニメよりかなり先の話が描かれていたので、読んでもよく分からなかった
という感じでした。(笑)
ドラゴンボールは「Dr.スランプ」と同じ作者だという認識は無かったものの、なぜか第一話から読んでいたのを覚えています。
キャプテン翼の影響か、この頃はすでに子供たちの間でも『サッカー』が人気でした。
500万部達成時(1989年3-4号)の連載一覧
500万部を達成したのは、『1989年3-4号』。※1988年12月20日発売
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
DRAGON BALL | 鳥山明 |
CYBER ブルー | 原作:bob 脚本:三井隆一 作画:原哲夫 |
聖闘士星矢 | 車田正美 |
CITY HUNTER | 北条司 |
まじかる☆タルるートくん | 江川達也 |
魁!!男塾 | 宮下あきら |
燃える!お兄さん | 佐藤正 |
THE MoMoTARoH ザ・モモタロウ | にわのまこと |
翔の伝説 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
ボクはしたたか君 | 新沢基栄 |
ジャングルの王者ターちゃん | 徳弘正也 |
神様はサウスポー | 今泉伸二 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
恐竜大紀行 | 岸大武郎 |
県立海空高校野球部員 山下たろ~くん | こせきこうじ |
ついでにとんちんかん | えんどコイチ |
BASTARD!! -暗黒の破壊神- | 萩原一至 |
ろくでなしBLUES | 森田まさのり |
この号の主要な作品を見てみると、
ドラゴンボール・・・ラディッツと戦ったあと、界王様の元へ修行に
聖闘士星矢・・・ポセイドン編
男塾・・・天挑五輪大武會
ジョジョの奇妙な冒険・・・対カーズ。第二部の終わり
となります。
年齢によって見方は変わるかもしれませんが、個人的にはこの号が出た年の1988年から1991年くらい辺りが、一番ジャンプが盛り上がっていた時期なのではないかと思います。
653万部達成時(1995年3-4号)の連載一覧
歴代最高部数の653万部を達成したのは、1994年12月20日発売の『1995年3-4号』。
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
SLAM DUNK | 井上雄彦 |
SHADOW LADY | 桂正和 |
MIND ASSASSIN | かずはじめ |
DRAGON BALL | 鳥山明 |
みどりのマキバオー | つの丸 |
とっても!ラッキーマン | ガモウひろし |
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 和月伸宏 |
ボンボン坂高校演劇部 | 高橋ゆたか |
NANPOUDEN -南方遊伝- | 梅澤春人 ※読み切り |
地獄先生ぬ~べ~ | 原作:真倉翔 作画:岡野剛 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
キャプテン翼 ワールドユース編 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
新ジャングルの王者ターちゃん | 徳弘正也 |
DRAGON QUEST ダイの大冒険 | 監修:堀井雄二 原作:三条陸 作画:稲田浩司 |
影武者徳川家康 | 原作:隆慶一郎 脚本:會川昇(第4巻まで) 作画:原哲夫 |
NINKU -忍空- SECOND STAGE | 桐山光侍 |
RASH!! | 北条司 |
ろくでなしBLUES | 森田まさのり |
BØY -ボーイ- | 梅澤春人 |
BAKUDAN | 宮下あきら |
王様はロバ ~ はったり帝国の逆襲~ | なにわ 小吉 |
この号の目次(復刻版のジャンプ)
この号以降、ジャンプは発行部数を減らしていくことになります。
復刻版が手元にあるので読んでみると、
有名作のほとんどが終盤。のちに有名になる作品がまだ序盤。
という感じで、うまく世代を繋げられなかったのでは、と感じました。
この号の連載状況
■スラムダンク:豊玉戦
■ドラゴンボール:ゴテンクスを取り込んだブウ対悟飯
■ジョジョ:4部 しのぶを襲った猫草を、川尻浩作(吉良吉影)が攻略する回
■ダイ:キルバーンの「◇の9」に閉じ込められたポップをハドラーがかばう回
■るろうに剣心(35話)
■ぬ~べ~:猫又の回(66話)
■マキバオー(6話目)
■ろくでなしBLUES(321話)
ジャンプ黄金期代表作
1980年~1996年までに連載が開始された代表作を並べてみました。
スマホの方はタッチ&ピンチアウトで拡大してください
1980~1984年に連載開始された代表作
Dr.スランプに始まり、キャプテン翼、北斗の券、ドラゴンボールとレジェンド作品が次々に生まれたのが1980~1984年。
画像には入れていませんが、1979年にキン肉マンがスタートしていることを考えると、めちゃくちゃ強いラインナップと言えるでしょう。
まさに『黄金期伝説の始まり』。
Dr.スランプ
作者 | 鳥山明 |
掲載期間 | 1980年5・6合併号 – 1984年39号 |
巻数 | 全18巻 |
「んちゃ!」「キーン!」「ほよよ」など、数々の名セリフを生み出した、鳥山明の出世作。
業界関係者や研究者の間では、後のドラゴンボールよりもDr.スランプの方を評価している方が多いです。
リアルタイムで見ていた方は、現在人気のSPY×FAMILYのアーニャに、どこかしらアラレちゃん的な要素を感じる人も多いのではないでしょうか。
アニメで人気が出たイメージを持っていましたが、ジャンプ連載当初から人気があったそうです。
同じ集英社の少女漫画雑誌『マーガレット』から併載させてくれないかと打診があったほど、女の子にも人気があったそうです(私の姉もアラレちゃんのアニメを見てました) ※ちなみにジャンプ編集部はマーガレットへの掲載を断った
キャプテン翼
作者 | 高橋陽一 |
掲載期間 | 1981年18号 – 1988年22号 |
巻数 | 全37巻 |
サッカー漫画の代表作と言って過言ではないでしょう。
世界各地のサッカー選手にもファンが多いことを考えると、その影響は計り知れないものがあります。
当時の小学生はみんなサッカーをやるときに↓のように袖をまくって日向小次郎の真似をしたのものですが、
ガタイがいいので袖をまくったらキャプテン翼の日向小次郎みたいになりました。
— 雪崎 (@yukisaki0315) June 6, 2019
タイガーショットムエタイ#キャプテン翼 pic.twitter.com/DATuogIosZ
他の国の子供たちも同じようなことをやっていたのか、気になるところです。
キャッツアイ
作者 | 北条司 |
掲載期間 | 1981年40号 – 1984年44号 |
巻数 | 全18巻 |
シティーハンターで有名な北条司の出世作。
やや大人向けの作品で、「ヤングジャンプに読者を取られないようにするため」という思惑もあったのだとか。
私は少し下の世代なので、好んでは見ていなかったですが、杏里が歌ったアニメのOPはいまもハッキリ覚えています。
サビの英語部分が「Magic play is dancing」であるのを、この記事書いていて初めて知りました。(笑)
EDが妙にエロくて若干お茶の間が気まずかったのを覚えています。
ストップ!! ひばりくん!
作者 | 江口寿史 |
掲載期間 | 1981年45号 – 1983年51号 |
巻数 | 全4巻 |
発表作品は少ないものの、漫画家や業界関係者から高く評価され続けている江口寿史のジャンプ掲載作品3作目。
絵へのこだわりが強すぎて作品を「落とす」ことが多く、ついに打ち切りとなってしまった作品。
アニメ化もされていますが、私はあまり記憶にありません。小学生より上がターゲットの作品だったのではないかと思います。
ブラック・エンジェルズ
作者 | 平松伸二 |
掲載期間 | 1981年 – 1985年 |
巻数 | 全20巻 |
ドーベルマン刑事やマーダーライセンス牙で有名な平松伸二の作品。
私はやや下の世代でしたが、なんだか怖いなとビビりながらも読んでいました。
ハイスクール!奇面組
作者 | 新沢基栄 |
掲載期間 | 1982年18号 – 1987年30号 |
巻数 | 全20巻 |
アニメは前作の『3年奇面組』も含めて「ハイスクール!奇面組」というタイトルで放映していたため、「奇面組と言えばハイスクール!奇面組」と認識している人が多いと思います。
アニメでは当時のアイドルグループ、おニャン子クラブの曲が使われていました。※AKBと同じく秋元康が関わっていたアイドルグループ
キャラクターの似顔絵を描きやすいのも特徴だったのではないかと思います。
よろしくメカドック
作者 | 次原隆二 |
掲載期間 | 1982年44号 – 1985年13号 |
巻数 | 全12巻 |
国産車のチューニングを題材に扱うという、一風変わった作品で、なんとアニメにもなっています。
私は見ていませんでしたが、やや上の世代の方はみんな好きだった模様。
ウイングマン
作者 | 桂正和 |
掲載期間 | 1983年5・6合併号 – 1985年39号 |
巻数 | 全13巻 |
女の子のパンツを描かせたら日本一(いや世界一)の、桂正和の出世作。
可愛らしい女の子&エッチな要素もありつつ、徐々に力や技を身につけていく少年マンガの王道も併せ持った、ハイブリッドなマンガだったのではないかと思います。
リアルタイムで見ていた世代は、呪術廻戦の領域展開を見て、ポドリアルスペースを思い出した人も多いのではないでしょうか。
シェイプアップ乱
作者 | 徳弘正也 |
掲載期間 | 1983年26号 – 1986年1・2合併号 |
巻数 | 全14巻 |
現在も作品を発表し続けている徳弘正也の出世作。
勃起を表現した「もっこり」は、この作品が初出のようです。
北斗の拳
作者 | 原作:武論尊 作画:原哲夫 |
掲載期間 | 1983年41号 – 1988年35号 |
巻数 | 全27巻 |
ジャンプ黄金期の最も重要な作品を3つ挙げよ、と言われたら恐らく
■北斗の拳
■ドラゴンボール
■スラムダンク
の3作品になるのではないかと思います。
北斗の拳の翌年にドラゴンボールが連載開始された、というのは、もはや『奇跡』、『世界の不思議』と言っても、言い過ぎではないでしょう。
バンバン人が死にますが、デフォルメされていてリアリティが無かったからか、マンガでもアニメでも目立ったクレームはなかったそうです。
銀牙 -流れ星 銀-
作者 | 高橋よしひろ |
掲載期間 | 1983年50号 – 1987年13号 |
巻数 | 全18巻 |
犬が主人公の作品。小学生当時、けっこう人気がありましたが私は読んでいませんでした。
最近まで関連作品が出続けていましたが、それだけファンが多い作品ということですね。
きまぐれオレンジ☆ロード
作者 | まつもと泉 |
掲載期間 | 1984年15号 – 1987年42号 |
巻数 | 全18巻 |
いわゆるラブコメ作品で、ジャンプ読者としては好みが分かれる内容だったかと思います。
私は陰キャ系の少年だったので、ほとんど読んでいませんでした。
小学生時代にこのマンガを楽しんで読んでいた人たちは、リア充人生を送れたのではなかろうか。
ドラゴンボール
作者 | 鳥山明 |
掲載期間 | 1984年51号 – 1995年25号 |
巻数 | 全42巻 |
もはや説明不要でしょう。
Dr.スランプの半年後に連載が開始されています。(つまりほとんど休ませてもらってない)
リアルタイムで読んでいた世代としては、アニメを初めて見たときは声に違和感を感じたものです。
小学生時代に、週刊連載でドラゴンボールを読むことができた
我々の世代は、本当に幸せ者だったと思います。
この時期は他にも
<1980年>
・激!!極虎一家/宮下あきら
<1982年>
・風魔の小次郎/車田正美
<1984年>
・バオー来訪者/荒木飛呂彦
などが連載開始。
1985~1989年に連載開始された代表作
この時代は、ドラゴンボールの人気が高まり、北斗の拳が終了しつつ、
・シティーハンター
・男塾
・聖闘士星矢
・JOJO
・ろくでなしBLUES
・ダイの大冒険
などが始まった年。
盤石の布陣と言えるのではないでしょうか。
シティーハンター
作者 | 北条司 |
掲載期間 | 1985年13号 – 1991年50号 |
巻数 | 全35巻 |
キャッツアイと同じく、やや大人向けの作品。
当時小学生だった私は読んだり読まなかったりしていました。
この作品を楽しめた少し上の世代の人がちょっとうらやましいです。
ついでにとんちんかん
作者 | えんどコイチ |
掲載期間 | 1985年14号 – 1989年22号 |
巻数 | 全18巻 |
当時人気のあったギャグマンガ。
ジャンプ史上最強のキャラはこのマンガの主人公、抜作(ぬけさく)先生か、ラッキーマンではないかと個人的には思っています。
月刊ジャンプで連載されていた『死神くん』も結構人気がありました。
魁!!男塾
作者 | 宮下あきら |
掲載期間 | 1985年22号 – 1991年35号 |
巻数 | 全34巻 |
「死亡確認!」「民明書房刊」「知っているのか雷電」
など、今も語り継がれる名セリフや用語を数多く生み出した、ある意味レジェンドな作品。
ギャグと真剣の絶妙な狭間をもったこのような作品は、後にも先にも男塾以外にないのかもしれません。
聖闘士星矢
作者 | 車田正美 |
掲載期間 | 1986年1・2合併号 – 1990年49号 |
巻数 | 全28巻 |
恐らく今の20代前後の人も、タイトルくらいは知っているのではないでしょうか。
アニメはやや低年齢層向けにカスタマイズされていましたが、漫画の方は大人になってから読むとまた違った魅力を感じます。
かに座、うお座の小学生に絶望を与えた問題作でもあります。なお、作者の星座はいて座。
正統な続編である「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」も面白いです。ちなみに私はかに座なのですが、この作品でもかに座の扱いが・・・
ジョジョの奇妙な冒険
作者 | 荒木飛呂彦 |
掲載期間 | 1987年1・2号 – 2004年47号 |
巻数 | 全63巻 ※以降は別タイトルでジョジョシリーズとしては連載継続中 |
いつの間にかブランド的な扱いになってしまった(?)作品。
何部が好きかが年齢によって違うのが面白いところ。常に時代に応じた主人公像を描き続けていたのが、長く人気を保てている理由なのかもしれません。
全巻集めて何度も読み返しました。私は3部が一番好き。
ろくでなしBLUES
作者 | 森田まさのり |
掲載期間 | 1988年25号 – 1997年10号 |
巻数 | 全42巻 |
ろくでなしBLUES、ROOKIES、べしゃり暮らし、出すマンガ必ず全部おもしろい、レジェンド作家森田まさのりの出世作。
ヤンキー気質の同級生はみんなろくでなしの真似をしていたものです。
この中指折るやつとか
これとか
まじかる☆タルるートくん
作者 | 江川達也 |
掲載期間 | 1988年49号 – 1992年40号 |
巻数 | 全21巻 |
東京大学物語などで有名な江川達也のジャンプ作品。
実は(?)、タルるートくんの前にモーニングでBE FREE!という大人向けの作品を描いていました。(それを知らず、鳥山明が「新人なのに上手いね」的なことを言ったとか)
しかし今見てもキャラクターは可愛いし、色使いも古さを感じさせないですね。
エッチなシーンも多めでしたが、それがメインの漫画ではなかったので、「この作品いいよね」と共有しやすい作品でした。単行本持ってても恥ずかしくない、みたいな。
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
作者 | 原作:三条陸 作画:稲田浩司 |
掲載期間 | 1989年第45号 – 1996年第52号 |
巻数 | 全37巻 |
2022年に再アニメ化されたのが記憶に新しい、ゲームのドラゴンクエストをプロットにした漫画作品。
当時めちゃくちゃ人気だったドラゴンクエストの漫画だから、という理由ではなく、普通に作品として面白かったから人気だった、という印象です。
電影少女
作者 | 桂正和 |
掲載期間 | あい編:1989年51号 – 1992年18号 恋編:1992年19号 – 31号 + 1992年ウインタースペシャル |
巻数 | 全15巻 |
女の子が可愛くてエッチなシーンも多い漫画なのですが、意外と女子も読んでいたので驚いた記憶があります。
それもそのはず、大人になって読むと、「恋愛」を主軸に描かれているのが分かります。
小中学生時にリアルタイムで見ていたけど、大人になってから読んだことない、という男性は、いま読むと「こんな話だったのか」と感動すると思う。
この時期の他の有名作としては
<1986年>
・空のキャンバス/今泉伸二
・県立海空高校野球部員山下たろーくん/こせきこうじ
<1987年>
・燃える!お兄さん/佐藤正
・THE MOMOTAROH/にわのまこと
<1988年>
・BASTARD!! -暗黒の破壊神-/萩原一至
・神様はサウスポー/今泉伸二
・ボクはしたたか君/新沢基栄
などが挙げられます。
1989年は小畑健の「CYBORGじいちゃんG」や、ゆでたまごの「SCRAP三太夫」、冨樫義博の「てんで性悪キューピッド」などが連載開始されましたが、いずれも短命に終わっています。(リアルタイム世代としては全部好きでしたが)
1990~1994年に連載開始された代表作
94年に最高発行部数(653万部)を記録しましたが、その後は部数が下がり続けました。
92年に強い作品があまり生まれなかったのと、忍空が短命に終わったのが影響していそうです。
そして読者が好む絵柄や内容が変わっていった時期とも言えるのではないかと思います。
丸っこい、柔らかめのタッチの作品が増えていった印象。恐らくこの頃から女性読者が増えていったのでは。
花の慶次 -雲のかなたに-
作者 | 原作:隆慶一郎 作画:原哲夫 |
掲載期間 | 1990年13号 – 1993年33号 |
巻数 | 全18巻 |
ジャンプでは珍しい歴史もの系のヒット作。
時代小説家、隆慶一郎の作品である『一夢庵風流記』を原作としたマンガで、そのせいか表紙のフォントも原作者の名前が一番大きくなっています。
原作者の隆慶一郎先生は、花の慶次の連載が始まるか始まらないかあたりの頃に亡くなったそうです。
SLAM DUNK
作者 | 井上雄彦 |
掲載期間 | 1990年42号 – 1996年27号 |
巻数 | 全31巻 |
80~90年代ジャンプ黄金期の、最後のレジェンド作品。
イケメンばかりですし、「汗臭くない」ということで女性にも人気があったようです。(女性漫画家のファンも多かった模様)
北斗の拳やドラゴンボールは男性ファンがほとんどだったと思いますが、スラムダンクあたりから「女性にも受ける」ことがヒットの条件になっていったのではないかと思っています。
幽☆遊☆白書
作者 | 冨樫義博 |
掲載期間 | 1990年51号 – 1994年32号 |
巻数 | 全19巻 |
作品よりも作者がレジェンドな感のある、冨樫義博の最初のヒット作。
この作品の前に「てんで性悪キューピッド」という、ちょっとエッチなマンガを描いていたのですが、私は好きでした。(電子書籍で買おうかな)
この頃わたしは中学生でしたが、ヤンキー系の人たちはあまり幽遊白書を好んでなかった印象です。私含む、ややオタクよりな人たちに好まれていたマンガだったかも。
新ジャングルの王者ターちゃん
作者 | 徳弘正也 |
掲載期間 | 1990年27号 – 1995年18号 |
巻数 | 全20巻 |
前タイトルの『ジャングルの王者ターちゃん』は1985年から連載。1990年、タイトルに『新』がつき、内容もややバトル寄りになってから人気が出た印象です。
大人になってから読むと、ターちゃんとジェーンのお互いに対する愛情の深さが感じられて、また違った印象を抱きます。
梁師範、アナベベ、ペドロなど、脇のキャラクターたちも魅力的。
究極!!変態仮面
作者 | あんど慶周 |
掲載期間 | 1992年42号 – 1993年46号 |
巻数 | 全6巻 |
連載期間も短いですし、めちゃ人気があった感じもなかったので代表作に入れるか迷いましたが、
あまりにもインパクトが強すぎて、誰でも知っている
という理由で選出しました(笑)。 実写映画にもなっていましたし。
NINKU -忍空-
作者 | 桐山光侍 |
掲載期間 | 1993年26号 – 1995年38号 |
巻数 | 全9巻 |
アニメ化もされて人気があったけど、作者が壊れて連載が止まってしまった作品。
のちにウルトラジャンプで『忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~』として続編が描かれ、2011年に完結したそうです。
私はこの頃から新規連載を読んでいなかったので忍空も読んでいなかったのですが、アニメも面白かったらしいですし、一度通読してみたい作品です。
とっても!ラッキーマン
作者 | ガモウひろし |
掲載期間 | 1993年 – 1997年 |
巻数 | 全16巻 |
ジャンプ黄金期が終わったあとの看板作品の一つ。
こうやってかつての代表作を並べると、少し前までやや青年向けのマンガが強かったことが分かります。
ラッキーマンは新たな小学生ファンを獲得するために掲載された作品と言えるのではないでしょうか。
地獄先生ぬ~べ~
作者 | 原作:真倉翔 作画:岡野剛 |
掲載期間 | 1993年38号 – 1999年24号 |
巻数 | 全31巻 |
当時読んでいた人たちの間で、今もよく語られる作品。90年代半ばの、一番のジャンプ代表作かも?
やたらセクシーな小学生が出てくることでも有名。
なお連載開始前の読み切りでは、タイトルが「ぬ~ぼ~」でしたが、同名のお菓子が販売されていたことを考慮して「ぬ~べ~」になったようです。
るろうに剣心
作者 | 和月伸宏 |
掲載期間 | 1994年19号 – 1999年43号 |
巻数 | 全28巻 |
部数が下がり続けたジャンプを支えた功労者的なマンガ作品。
女性にもかなり人気があったようです。
私はちゃんと読んだことがありませんが、設定や技名がカッコいいなと思ってたので、いつか読んでみたいと思っています。
みどりのマキバオー
作者 | つの丸 |
掲載期間 | 全16巻 |
巻数 | 1994年50号 – 1998年9号 |
絵が上手くないせいか、敬遠していた人が多かったのではないかと思います。(私もその一人)
しかしながら、
連載時はちゃんと読んでいなかったけど、改めて読むとめちゃくちゃ感動する
という人が多いらしいです。 たしかに、読んだことある人はみんなこの作品に対する熱い想いを持っている印象。
いずれ私も全巻読んでみたいと思います。
この時期は他にも
<1990年>
・珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-/漫☆画太郎
<1991年>
・アウターゾーン/光原伸
<1992年>
・ボンボン坂高校演劇部/高橋ゆたか
・BØY -ボーイ-/梅澤春人
<1994年>
・王様はロバ ~はったり帝国の逆襲~/なにわ小吉
・キャプテン翼 ワールドユース編/高橋陽一
などが連載開始されています。
1995~1996年に連載開始された代表作
ジャンプの、というよりもマンガ雑誌の黄金期が終わり始めた時代。
これは少年誌に限らず、青年誌も同様だったようです。
96年に遊戯王、97年にワンピース、98年にハンターハンター、99年にヒカルの碁・テニスの王子様・NARUTOなどが始まっていることを考えると、
ジャンプの部数が復調しなかったのは作品の力量よりも、生活スタイルの変化
が大きかったからだと言えるのではないでしょうか。
PC×インターネットが当たり前になっていく年代と呼応しているような気がします。
この時代は他にも
・レンタルビデオ店によるマンガレンタル
・BOOK OFFなどの新古書店
・マンガ喫茶(ネットカフェ)
などが発生した時期。
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!
作者 | にわのまこと |
掲載期間 | 1995年―1998年 |
巻数 | 全15巻 |
THE MOMOTAROHやリベロの武田など、一定以上の人気を獲得してきた『にわのまこと』の90年代後半作品。
私は読んでいませんでしたが、MOMOTAROHやリベロの武田よりも幅広い層に人気を得ていたようで、連載期間も長いことから選出しました。
個人的には、1987年に連載開始されたTHE MOMOTAROHがとても好きでした。初めて単行本を全巻揃えた作品かも。 アニメ化されていたらもっと知名度が上がっていたと思いますが、北斗の拳やドラゴンボール、聖闘士星矢などが放映されていたので、枠がなかったのでしょう。
レベルE
作者 | 冨樫義博 |
掲載期間 | 1995年―1997年 |
巻数 | 全3巻 |
Wikipediaを見ると
「アシスタントを使わず一人で描いたらどうなるか」ということに挑戦した作品であるため、同誌としては異例の月1での連載となった。
出典:Wikipedia「レベルE」
と記載がありますが、たしかジャンプの紙面上でも説明がなされていたように思います。
マンガの歴史を紐解くと、月刊誌しか無かった1959年までは一人で描くのが主流だったようですが、その頃の漫画界を知らない我々のような世代は、レベルEの『一人で描いている』という発言には驚いたものです。
とにかく冨樫節が濃密な作品。 「冨樫義博」という、作家自身がレジェンドとなっていったのは、レベルEがきっかけではないでしょうか。
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
作者 | うすた京介 |
掲載期間 | 1995年52号 – 1997年40号 |
巻数 | 全7巻 |
ジャンプ久しぶりのギャグマンガ超ヒット作。
私はかいつまんでしか読んでいませんでしたが、同世代で読んでいる人も多かったです。大人にも人気があった。
封神演義
作者 | 藤崎竜 |
掲載期間 | 1996年28号 – 2000年47号 |
巻数 | 全23巻 |
中国の古典小説「封神演義」を原作としたマンガで、女性ファンも多い作品。
遊☆戯☆王
作者 | 高橋和希 |
掲載期間 | 1996年42号 – 2004年15号 |
巻数 | 全38巻 |
翌年にワンピースが連載開始であることを考えると、この遊☆戯☆王が2000年代以降のジャンプ黄金期の始まりと言えるのかもしれません。
私は2000年頃に本屋でアルバイトをしていましたが、店長が遊戯王カードの万引きに頭を悩ましていたのも、いまとなっては良い思い出です。
少年ジャンプ復刻版の表紙と目次
少年ジャンプ創刊50周年の記念として発行された復刻版のジャンプが手元にあるので、表紙と目次を並べてみました。※2018年に発売されたもの
少年ジャンプ1986年26号
この号の目玉は北斗の拳。「ケンシロウ対ラオウ」のラストが掲載されています。
『わが生涯に一片の悔いなし!!』
という名セリフが生まれた記念すべき号です。
少年ジャンプ1987年1-2号
この号の目玉は『ジョジョの奇妙な冒険』新連載×巻頭カラーでしょう。
当時小学生だった私は面白いと思う前に「なんだか怖い」という印象でした。第三部までは熱心に読んでいなかったのですが、この巻頭カラーだけはずっと印象深く覚えていました。
この号は
北斗の拳・・・修羅の国でファルコの死に遭遇
キン肉マン・・・ロビンマスク対マンモスマン戦でロビンが消滅
という重要なシーンが掲載されている号でもあります。
少年ジャンプ1991年21-22号
この号の目玉はスーパーサイヤ人になった悟空対フリーザの巻頭カラー。
目次を見ただけで分かると思いますが、他の作品も強すぎるラインナップ。
後ろの方に掲載されている「幽遊白書」は、鞍馬と母親のエピソードが描かれた回。まだ序盤で、そこまで人気が出ていなかった頃でしょうか。(次の号で飛影が登場)
少年ジャンプ1997年34号
言わずもがな。この号の目玉はワンピースの新連載×巻頭カラー。
ジョジョは第5部の「ミスタ対ギアッチョ」のころ。
少年ジャンプ創刊号(1968年)
少年サンデーと少年マガジンが週刊化されたのが1959年。ジャンプの創刊はその9年後の1968年。(ジャンプは創刊時は月二回発行)
著名な作家は他誌で手一杯だったので、なかなか描いてもらえず。
創刊号に有名なベテラン作家を揃えられなかったジャンプは、苦肉の策として、
・ぜんぶ漫画
・ぜんぶ読切
を売りとしたそうです。
当時は漫画しか載っていない雑誌はなかったようです。現代のマーケティング的な観点でいう『差別化』を行ったということですね。
その後、新人発掘と育成に力を入れることにしたジャンプは、どんどん部数を伸ばしていきます。
※ジャンプ創刊時の話は三代目編集長、西村繁男氏の『さらば、わが青春の少年ジャンプ』に詳しく書かれています。(現在中古本でしか手に入りません)
ジャンプ黄金期ってどんな感じだったの?
今はどのマンガ雑誌も200万部を下回っているようですが、「500万~600万部」売れていた時代はどんな感じだったのか?
リアルタイム世代が当時の思い出を振り返りながら解説していきます。
クラスで読んでいない男子はいなかった
ヤンキー、陰キャ、のちに有名大学に入るような秀才まで、クラスの男子は全員読んでいました。
キン肉マンに出てくる「ラーメンマン」や「ウォーズマン」、ドラゴンボールの「クリリン」など、描きやすいキャラクターがよく黒板に描かれてました。
発売日前に買いにいき、みんなで読んでた
ジャンプは月曜日発売だったのですが、フライングで土曜日に売っているところがありました。
私が住んでいた地域だと薬局やタバコ屋。
土曜日のお昼になると自然とクラスメイトが集まり、誰かが買ったジャンプを複数人が後ろからのぞき込んで一緒に読む、という光景がよく見られました。
「ページめくるの早すぎ!ちゃんと文字読め!」
なんて会話をよく交わしていました。
ちなみに土曜日に販売するのはルール違反なので、誰かに通報(?)されるとアウト。
みんないち早くジャンプを読みたかったので、小学生ながら『土曜日に販売しているのはどこの店なのか、仲間内以外、誰にも話さない』という妙な連帯感がありました。
空港近くだともっと早く手に入る、といった都市伝説なんかもありました。
一家で2冊買っている家もあった
兄と弟、どちらが先に読むかでケンカになるからか、一家で二冊買っている家も少なからずあったそうです。
ライバル誌も勝つのを諦めていた?
マガジン、サンデー、チャンピオンの当時の編集者が書いた本を読むと、「もはや手の届かない部数」と認識していたことが伺えます。
発行部数653万部はギネスに認定されていますが、「二度と繰り返せない」だろうというのが、業界内の共通認識のようです。
653万部という発行部数は、年齢×人口を考えると『限界の数字』だったようです。(ジャンプ内でも他誌の間でも「いずれ部数が下がるのは確実」と思われていたようです)
今後、若年層の人口が爆発的に増えて「マンガ雑誌を買って読む」という文化が返り咲かない限り、同じような部数を叩き出すことはできないでしょう。
少年マガジンに抜かれたのはいつ?
1995年以降、ジャンプは部数が下がり続け、1997年の11月、ついに発行部数で少年マガジンに追い抜かれてしまいます。
発売 | 発行部数 | |
---|---|---|
マガジン | 1997年11月5日 | 415万部 |
ジャンプ | 1997年11月4日 | 407万部 |
とはいえ、マガジンの部数が伸びたのではなく、ジャンプの落ち込みが激しくて一時的に抜かれたというのが実際のところだそう。
マガジンがジャンプを抜かしたときの、当時の連載はこちら。
少年マガジン1997年11月5日号 (47号)
作品名 | 作者名 |
---|---|
はじめの一歩 | 森川ジョージ |
カメレオン | 加瀬あつし |
Dreams | 川三番地 |
超高校級 | 吐息寿司酢郎 |
ガチンコッ! | 山下てつお |
Jドリーム 飛翔編 | 塀内夏子 |
金田一少年の事件簿 | さとうふみや |
将太の寿司 全国大会編 | 寺沢大介 |
サイコメトラーEIJI | 朝基まさし |
Let’sぬぷぬぷっ | 三ツ森あきら |
真・中華一番 | 小川悦司 |
HARLEM BEAT | 西山優里子 |
蒼き神話マルス | 本島幸久 |
BOYS BE… 2nd Season | 玉越博幸 |
Shake Down | 伊豫治好 |
勝負師伝説 哲也 ~雀聖と呼ばれた男~ | 星野泰視 |
DoctorK | 真船一雄 |
脳みそプルン! | 川口憲吾 |
ガチンコッ! | 山下てつお |
TENKA FUBU 信長 | ながてゆか |
上を向いて歩こう | むつ利之 |
へなちょこ大作戦Z | 西本英雄 |
対するジャンプの連載はこちら。
少年ジャンプ1997年11月4日号(47号)
作品名 | 作者名 |
---|---|
I”s | 桂正和 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 和月伸宏 |
BØY -ボーイ- | 梅澤春人 |
世紀末リーダー伝たけし! | 島袋光年 |
封神演義 | 藤崎竜 |
花さか天使テンテンくん | 小栗かずまた |
地獄先生ぬ~べ~ | 原作:真倉翔 作画:岡野剛 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
きりん ~The Last Unicorn~ | 八神健 |
WILD HALF | 浅美裕子 |
ガントレット | 桜森テツヒロ |
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!! | にわのまこと |
みどりのマキバオー | つの丸 |
COOL ~RENTAL BODYGUARD~ | 許斐剛 |
幕張 | 木多康昭 |
遊☆戯☆王 | 高橋和希 |
女媧 JOKER | 山根和俊 |
この頃(1997年)は私はもう青年だったので、ジャンプもマガジンも購入していませんでした。(スピリッツとかヤンマガとか読んでました)
2000年代以降のジャンプ黄金期は?
2000年代以降は、
雑誌の発行部数は下がりつつも、単行本は今までより売れる
という時代になりました。その傾向は2020年代の現在も続いています。
〇〇〇万部売れた!という線引きがないため、人によって(というか世代によって)意見が違うようですが、2000年代の『ジャンプ黄金期』は、
・2002年頃
・2004年頃
・2014年頃
・2019年頃
が挙げられることが多いようでした。
少年ジャンプ2003年3・4号
※発売は2002年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
アイシールド21 | 原作:稲垣理一郎 作画:村田雄介 |
ヒカルの碁 | 原作:ほったゆみ 作画:小畑健 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
シャーマンキング | 武井宏之 |
テニスの王子様 | 許斐剛 |
グラナダ -究極科学探検隊- | いとうみきお |
遊☆戯☆王 | 高橋和希 |
TATTOO HEARTS | 加治佐修 |
いちご100% | 河下水希 |
BLEACH | 久保帯人 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
Mr.FULLSWING | 鈴木信也 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
BLACK CAT | 矢吹健太朗 |
プリティフェイス | 叶恭弘 |
ボボボーボ・ボーボボ | 澤井啓夫 |
Ultra Red | 鈴木央 |
ROOKIES | 森田まさのり |
HUNTER×HUNTER | 冨樫義博 |
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン | 荒木飛呂彦 |
ピューと吹く!ジャガー | うすた京介 |
この号の主要作品の話数は以下。
・アイシールド:21話
・ヒカルの碁:174話
・ワンピース:258話
・シャーマンキング:208話
・テニスの王子様:161話
・遊戯王:288話
・BLEACH:67話
・ナルト:150話
・ハンターハンター:167話
・ジョジョ6部:144話
少年ジャンプ2005年3・4号
※発売は2004年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
アイシールド21 | 原作:稲垣理一郎 作画:村田雄介 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
BLEACH | 久保帯人 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
ボボボーボ・ボーボボ | 澤井啓夫 |
DEATH NOTE | 原作:大場つぐみ 作画:小畑健 |
家庭教師ヒットマン REBORN! | 天野明 |
D.Gray-man | 星野桂 |
MP0(MPゼロ) | 叶恭弘 |
銀魂 | 空知英秋 |
ムヒョとロージーの 魔法律相談事務所 | 西義之 |
テニスの王子様 | 許斐剛 |
いちご100% | 河下水希 |
Mr.FULLSWING | 鈴木信也 |
武装錬金 | 和月伸宏 |
HUNTER×HUNTER | 冨樫義博 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
未確認少年ゲドー | 岡野剛 |
Waqwaq ワークワーク | 藤崎竜 |
ピューと吹く!ジャガー | うすた京介 |
この頃がナルト・ワンピース・ブリーチの3強黄金時代と言われていたころでしょうか?(リアルタイム世代じゃないので分からず)
それらに加えて、のちに強くなるマンガの連載が開始した頃、と言えそうです。
・DEATH NOTE:51話
・家庭教師ヒットマン REBORN!:30話
・銀魂:30話
少年ジャンプ2014年32号
作品名 | 作者名 |
---|---|
僕のヒーローアカデミア | 堀越耕平 |
食戟のソーマ | 原作: 附田祐斗 作画: 佐伯俊 協力: 森崎友紀 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
ハイキュー!! | 古舘春一 |
暗殺教室 | 松井優征 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
斉木楠雄のΨ難 | 麻生周一 |
黒子のバスケ | 藤巻忠俊 |
ワールドトリガー | 葦原大介 |
磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~ | 仲間りょう |
ニセコイ | 古味直志 |
火ノ丸相撲 | 川田 |
トリコ | 島袋光年 |
BLEACH | 久保帯人 |
銀魂 | 空知英秋 |
ILLEGAL RARE | 椎橋寛 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
Cave Of Shine ※読切 | 双刃美 |
それいけ!融合くん ※2話分掲載 | 宮崎周平 |
ステルス交境曲 | 原作: 成田良悟 漫画: 天野洋一 |
i・ショウジョ | 高山としのり |
磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~ | 仲間りょう |
2005、6年頃から、かなり間が空いています。
この号はヒロアカの第一話開始号。
他は
・食戟のソーマ:77話
・ハイキュー!!:116話
・暗殺教室:98話
・黒子のバスケ:268話
・ワールドトリガー:66話
・ニセコイ:129話
・火ノ丸相撲:7話
です。
少年ジャンプ2020年4.5号
※発売は2019年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
ハイキュー!! | 古舘春一 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
鬼滅の刃 | 吾峠呼世晴 |
アクタージュ act-age | 原作: マツキタツヤ 漫画: 宇佐崎しろ |
ブラッククローバー | 田畠裕基 |
約束のネバーランド | 原作: 白井カイウ 作画: 出水ぽすか |
ZIPMAN!! | 芝田優作 |
僕のヒーローアカデミア | 堀越耕平 |
出久&爆豪:ライジング ※読切 | あきやま陽光 |
AGRAVITY BOYS | 中村充志 |
漫画家異世界取材旅行 ※読切 | 麻生周一 |
呪術廻戦 | 芥見下々 |
Dr. STONE | 原作: 稲垣理一郎 作画: Boichi |
ぼくたちは勉強ができない | 筒井大志 |
チェンソーマン | 藤本タツキ |
ミタマセキュ霊ティ | 鳩胸つるん |
ゆらぎ荘の幽奈さん | ミウラタダヒロ |
サムライ8 八丸伝 | 原作: 岸本斉史 作画: 大久保彰 |
夜桜さんちの大作戦 | 権平ひつじ |
Dr. STONE reboot:百夜 | 原作: 稲垣理一郎 作画: Boichi |
この号の主要作品の話数は以下。
・鬼滅の刃:188話
・約束のネバーランド:162話
・僕のヒーローアカデミア:255話
・呪術廻戦:89話
・Dr. STONE:134話
・ぼくたちは勉強ができない:141話
・チェンソーマン:52話
ちょうどコロナ騒動が出始めたころ。
ジャンプのマンガを半額で買う方法
ジャンプのマンガですが、人気作や有名な作品はなかなか割引されません。
しかしながら、電子書籍であれば、
年2回開催される、ebookjapanという電子書籍ストアの「集英社作品50%OFF」セール
を利用すれば半額で購入できます。
詳しくは↓の記事で紹介していますので、よろしければ参考にしてください。
ナルト&ブリーチ全146冊を半額で買えました(さらに2%分還元)
ジャンプ黄金期のエピソードを知ることができる関連本
いったいジャンプ黄金期というものはどのようにして生まれたのか?
もっと深く知りたい方は、以下の書籍が参考になるかと思います。
当時の編集者が書いたもの
少年ジャンプの編集長が書いた書籍はこちら。
さらば、わが青春の『少年ジャンプ』/西村繁男
少年ジャンプ3代目編集長である西村繁男氏の著書。
1978年~1986年まで編集長を務めた方で、ジャンプの草創期から黄金期のスタートまでが、私小説風に書かれています。
・どのようにしてジャンプが生まれたのか?
・友情、努力、勝利というキーワードはどのようにして生まれたのか?
・週刊マンガ誌としては後発のジャンプがどのようにして人気を獲得したのか?
を知りたい方はこの本がおすすめ。
※1986年以降の『黄金期』についてのエピソードはあまり多くありません。
初めての著書だからか、序盤は少し読みにくい部分もありますが、エピローグまで読むと感動がこみ上げます。
漫画王国の崩壊
同じく少年ジャンプ3代目編集長である西村繁男氏の著書。
ジャンプの黄金期はなぜ終わったのか?「集英社内部の混乱がその要因の一つ」であるとする著者が、その実情をフィクションとして描いたもの。
ジャンプが部数を落としはじめた1996年以降、ジャンプのみならず他のマンガ雑誌、いや出版物全体が衰退してしまった以上、「ジャンプが部数を落とした原因は集英社内部にある」とするのは当たらないかと思います。
が、しかし、そもそも日本全体がこの頃を期に衰退していくことになった、もっと巨視的な要因がこの著作に書かれているような、そんなことを感じました。
まんが編集術
ジャンプ3代目編集長、西村繁男氏から「まんが編集の技術」を学ぶことができないか?という考えのものとに組まれた本。
対談形式になっており、ジャンプという雑誌や、さまざまな時代の作品について、西村氏の意見やコメントが伺える内容になっています。
「〇〇は嫌いなマンガTOP3に入る作品」
「〇〇は人気があったけど、作品としてのクオリティはそこまで高くはない」
といったような、自身の考えを率直に述べています。
作品をものすごく冷静に見ていたからこそ、人気のある雑誌を生み出すことができたんだろうな、と思わせられる内容でした。
『黄金期』の作品についてもかなり言及しており、読んでいて思わず泣きそうになってしまう裏話なんかも知ることができたりします。
黄金期当時のジャンプのエピソードや裏話を知りたいなら、この著作がおすすめです。
「少年ジャンプ」 黄金のキセキ/後藤広喜
少年ジャンプの4代目編集長(1986年から1993年まで)を務めた後藤広喜氏の著書。
編集者(ジャンプに限らず)が書いた本って、ぶっちゃけ読みにくいものが多いのですが、この本はかなり読みやすいです。
653万部達成までのジャンプの歴史が、各時代の代表作を軸として解説されています。
マンガ雑誌は一般に「新人発掘と育成が大事」と言われています。
長期連載が増えるほど、新人作家の発表と育成の場が削られるので、「長く続いている作品は終わらせたら良い」と誰しもが思うところですが、そのことについて
『言うは易く行うは難し』
とコメントされていました。
さもありなん。
漫画家が描いたもの
当時ジャンプに連載していたマンガ家が、そのときのエピソードを『漫画』として描いていたものがこちら。
連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏/巻来功士
ゴッドサイダーの作者「巻来功士」が当時の状況を描いた作品。
当時はジョジョの奇妙な冒険と人気を争っていたそうです。確かに「面白いマンガ」という認識でしたし、連載終了したときに残念に思った記憶があります。
・人気がありながらもなぜ連載終了となったのか
・編集者との関係性
などが赤裸々に語られています。
巻末に第5代目少年ジャンプ編集長である堀江信彦氏との対談が載っているのですが、これがとても面白い。
「なぜ今の漫画は読みごたえがないものが多いのか」等、気になっている方はぜひ読んでみてもらいたいです。
堀江信彦氏は現在『月刊コミックゼノン』という雑誌を手がけていますが、かなり読み応えがあります。やはり編集のノウハウは大事ということでしょうか。
BOOK☆WALKERの読み放題プランで読むことができるので、気になった方はぜひ読んでみてもらいたいです。
参考記事:本音レビュー!BookWalkerの漫画読み放題は実際どうなの?
そしてボクは外道マンになる/平松伸二
ドーベルマン刑事やブラックエンジェルズなどを描いた平松伸二氏の自伝的な漫画。
当時作者のアシスタントをしていた
・キャプテン翼の高橋陽一
・高校鉄拳伝タフの猿渡哲也
も少しだけ登場します。
少年リーダム ~友情・努力・勝利の詩~ / 次原 隆二
1982年に連載開始され、のちにアニメ化もされた『よろしくメカドック』作者が、ジャンプ三代目編集長である西村繁男氏の協力のもとに描いた作品。
先に紹介した巻来功士の『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』とは対照的に(?)、編集者の活躍と
マンガ雑誌の編集って、実際どういうことをやっているの?
ということが描かれています。
一応フィクションなので実際の名前や作品名とは変えていますが、分かる人にはすぐに分かる名称になっています。
なんとなく、「若干、編集者が美化されているのでは?」と思えてしまう部分もありますが、普段知ることのできない舞台裏が描かれており、面白いです。
このマンガを読むと、
マンガ雑誌は『新人発掘と育成が最も大事である』
と言われている理由が理解できるようになります。
あと『北斗の拳』がなぜ生まれたのか?ジャンプに対してどういう影響を与えたのか?が作りて目線で描かれており、無性に読み返したくなります。(笑)
最終回は、ジャンプの打ち切りマンガのような終わり方をするのは、あえてやったのか止むを得ずなのかは不明ですが、『ジャンプ黄金期』手前の「少年ジャンプ」を詳しく知りたい方におすすめの作品です。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
おまけ
以下はマニア向けのおまけです。
1968年14号のジャンプ
石川県七尾市の「和倉昭和博物館とおもちゃ館」で古いジャンプをGETできたので画像をUPします。
この頃はまだ20万部前後しか発行していなかったので、かなり貴重なのではないかと思います。数百円で買えたのでラッキーでした。
悪魔くんは貸本版、マガジン版に続いて、「悪魔くん復活 千年王国」というタイトルでジャンプで掲載。※設定が異なる
当時の読者プレゼント
ページ数に注目。この頃は目次が連載順ではなかったようです
当時の編集者・スタッフ
・長野規=少年ジャンプ初代編集長
・中野祐介=少年ジャンプ2代目編集長、ヤングジャンプ初代編集長
・西村繁男=少年ジャンプ3代目編集長、フレッシュジャンプ初代編集長、スーパージャンプ初代編集長
・角南攻=ヤングジャンプ2代目編集長、ビジネスジャンプ初代編集長
読み放題で読める過去のジャンプ作品は??
さすがにドラゴンボール、キャンプテン翼やスラムダンクは読めませんが、
・銀牙―流れ星 銀―
・真島クンすっとばす
・リベロの武田
・ブラック・エンジェルズ
・マーダーライセンス 牙
・きまぐれオレンジ★ロード
・極!男塾
・まじかる☆タルるートくん
・ストップ!!ひばりくん!
などはKindle Unlimitedやコミックシーモアといった「有料の読み放題サービス」で読むことが可能です。
無料期間もあるので、昔の名作を読み返したい、読んでみたい人は試してみましょう。
参考記事:全巻読める漫画を読み放題サービス4社で比較してみた
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