こんにちは。 1980~1990年代の少年ジャンプをリアルタイムで読んでいた、みやんと申します。
「ジャンプ黄金期」という言葉がよく使われますが、
・具体的にはいつ頃のことを指すの?
・どんな作品が連載されていたの?
と気になる方も多いと思います。
この記事では、『ジャンプ黄金期』に小学生~中学生だった私が、当時を振り返りながら解説しています。
ジャンプ黄金期のことを詳しくを知りたい方や懐かしみたい方はぜひ読んでみてください。
※各年代の連載情報は文化庁が運営しているメディア芸術データベースを参考にしています。
少年ジャンプ黄金期とは?時代はいつ頃?
少年ジャンプの黄金期とは、
Dr.スランプが開始された1980年ごろから、1994年末に歴代最高発行部数『653万部』(ギネス認定)を達成し、95年、96年にかけて部数が下がっていくまで
の期間を指すことが多いです。
※1995年にドラゴンボールの連載が終了。続く1996年にSLAM DUNKが連載終了し、部数が激減した。
実際の発行部数を見ていくと、
1980年~1983年・・・300万部前後
1984年・・・300万部台を維持
1985年・・・400万部達成
1989年・・・500万部達成
1995年・・・653万部達成
1996年・・・新年号が588万部(推定)
となっています。
1983年ごろまではサンデーと争っていましたが、84年に頭一つ抜けて、85年にはもはや他紙が追いつけない存在に。
その後、部数は右肩上がりに上がっていきますが、95年をピークに以降は部数が減っていきます。
個人的には、1984、5年~1995年までが『黄金期』ではないかなと思っています。
実際、小学生時代にキン肉マンやドラゴンボールをリアルタイムで経験した身としては、
1994年の幽☆遊☆白書の終了くらいから、「いつ買うのを止めるか」
という感覚だったので、SLAM DUNKが終了した1996年時点ではすでに『黄金期』ではなかったのではないかと思っています。
このページ後半で紹介している、ジャンプ黄金期を題材として取り扱った作品群を見ていると、やはり黄金期の始まりは84、85年辺りからをスタートとするのが正しい捉え方かなと思います。
理由としては、
・1983年後半に始まった北斗の拳の影響
・1985年に400万台を突破
の2つ。
400万部達成時(1985年4-5号)の連載一覧
400万部を達成したのは『1985年 4-5号』。※1984年12月25日発売
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
北斗の拳 | 原作:武論尊 作画:原哲夫 |
DRAGON BALL | 鳥山明 |
ばくだん | 本宮ひろ志 |
キン肉マン | ゆでたまご |
きまぐれオレンジ・ロード | まつもと泉 |
キャプテン翼 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
ハイスクール!奇面組 | 新沢基栄 |
銀牙-流れ星 銀- | 高橋よしひろ |
ガクエン情報部H.I.P. | 富沢順 |
ブラックエンジェルズ | 平松伸二 |
男坂 | 車田正美 |
シェイプアップ乱 SHAPE UP RAN | 徳弘正也 |
ウィングマン | 桂正和 |
よろしくメカドックPART2 | 次原隆二 |
バオー来訪者 | 荒木飛呂彦 |
この号の主要な作品の状況は、
北斗の拳・・・序盤の盛り上がり期(レイの話がメインの頃)
ドラゴンボール・・・連載開始5話目
キン肉マン・・・終盤(王位争奪戦)
キャプテン翼・・・物語中盤
ウイングマン・・・終盤
となります。
小学校低学年だった自分は、アニメで好きになったキン肉マンを読めるということで親に買ってもらっていましたが、
アニメよりかなり先の話が描かれていたので、読んでもよく分からなかった
という感じでした。(笑)
ドラゴンボールは「Dr.スランプ」と同じ作者だという認識は無かったものの、なぜか第一話から読んでいたのを覚えています。
キャプテン翼の影響か、この頃はすでに子供たちの間でも『サッカー』が人気でした。
500万部達成時(1989年3-4号)の連載一覧
500万部を達成したのは、『1989年3-4号』。※1988年12月20日発売
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
DRAGON BALL | 鳥山明 |
CYBER ブルー | 原作:bob 脚本:三井隆一 作画:原哲夫 |
聖闘士星矢 | 車田正美 |
CITY HUNTER | 北条司 |
まじかる☆タルるートくん | 江川達也 |
魁!!男塾 | 宮下あきら |
燃える!お兄さん | 佐藤正 |
THE MoMoTARoH ザ・モモタロウ | にわのまこと |
翔の伝説 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
ボクはしたたか君 | 新沢基栄 |
ジャングルの王者ターちゃん | 徳弘正也 |
神様はサウスポー | 今泉伸二 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
恐竜大紀行 | 岸大武郎 |
県立海空高校野球部員 山下たろ~くん | こせきこうじ |
ついでにとんちんかん | えんどコイチ |
BASTARD!! -暗黒の破壊神- | 萩原一至 |
ろくでなしBLUES | 森田まさのり |
この号の主要な作品を見てみると、
ドラゴンボール・・・ラディッツと戦ったあと、界王様の元へ修行に
聖闘士星矢・・・ポセイドン編
男塾・・・天挑五輪大武會
ジョジョの奇妙な冒険・・・対カーズ。第二部の終わり
となります。
年齢によって見方は変わるかもしれませんが、個人的にはこの号が出た年の1988年から1991年くらい辺りが、一番ジャンプが盛り上がっていた時期なのではないかと思います。
653万部達成時(1995年3-4号)の連載一覧

歴代最高部数の653万部を達成したのは、1994年12月20日発売の『1995年3-4号』。
当時の連載は
作品名 | 作者名 |
---|---|
SLAM DUNK | 井上雄彦 |
SHADOW LADY | 桂正和 |
MIND ASSASSIN | かずはじめ |
DRAGON BALL | 鳥山明 |
みどりのマキバオー | つの丸 |
とっても!ラッキーマン | ガモウひろし |
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 和月伸宏 |
ボンボン坂高校演劇部 | 高橋ゆたか |
NANPOUDEN -南方遊伝- | 梅澤春人 |
地獄先生ぬ~べ~ | 原作:真倉翔 作画:岡野剛 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
キャプテン翼 ワールドユース編 | 高橋陽一 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
新ジャングルの王者ターちゃん | 徳弘正也 |
DRAGON QUEST ダイの大冒険 | 監修:堀井雄二 原作:三条陸 作画:稲田浩司 |
影武者徳川家康 | 原作:隆慶一郎 脚本:會川昇(第4巻まで) 作画:原哲夫 |
NINKU -忍空- SECOND STAGE | 桐山光侍 |
RASH!! | 北条司 |
ろくでなしBLUES | 森田まさのり |
BØY -ボーイ- | 梅澤春人 |
BAKUDAN | 宮下あきら |
王様はロバ ~ はったり帝国の逆襲~ | なにわ 小吉 |
この号の目次(復刻版のジャンプ)

この号以降、ジャンプは発行部数を減らしていくことになります。
復刻版が手元にあるので読んでみると、
有名作のほとんどが終盤。のちに有名になる作品がまだ序盤。
という感じで、うまく世代を繋げられなかったのでは、と感じました。
1980年~98年までの代表作
ジャンプ黄金期とその前後の代表的な作品はどんなものがあったのか?
勢いが増した1980年から、部数が下がり始めて数年後の1998年まで並べてみました。
連載開始 | 作品名 |
---|---|
1980年 | Dr.スランプ |
1981年 | キャプテン翼 キャッツ アイ ストップ!! ひばりくん! ブラック・エンジェルズ |
1982年 | ハイスクール!奇面組 よろしくメカドック |
1983年 | ウイングマン シェイプアップ乱 北斗の拳 銀牙 -流れ星 銀- |
1984年 | きまぐれオレンジ☆ロード ドラゴンボール |
1985年 | シティーハンター ついでにとんちんかん 魁!!男塾 |
1986年 | 聖闘士星矢 |
1987年 | ジョジョの奇妙な冒険 |
1988年 | ジャングルの王者ターちゃん ろくでなしBLUES まじかる☆タルるートくん |
1989年 | DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 電影少女 |
1990年 | 花の慶次 -雲のかなたに- SLAM DUNK 幽☆遊☆白書 |
1992年 | 究極!!変態仮面 |
1993年 | NINKU -忍空- とっても!ラッキーマン 地獄先生ぬ~べ~ |
1994年 | るろうに剣心 みどりのマキバオー |
1995年 | 陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!! レベルE セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん |
1996年 | 封神演義 遊☆戯☆王 |
1997年 | I”s 世紀末リーダー伝たけし! ONE PIECE |
1998年 | ROOKIES HUNTER×HUNTER シャーマンキング |
有名な『キン肉マン』が表に入ってないのは、連載開始が1979年だから。子供の読者を多数つかむことに成功した、重要な作品です。
少年ジャンプ復刻版の表紙と目次
少年ジャンプ創刊50周年の記念として発行された復刻版のジャンプが手元にあるので、表紙と目次を並べてみました。※2018年に発売されたもの
少年ジャンプ1986年26号


この号の目玉は北斗の拳。「ケンシロウ対ラオウ」のラストが掲載されています。
『わが生涯に一片の悔いなし!!』
という名セリフが生まれた記念すべき号です。
余談ですが、↓のアプリで北斗の拳を全巻(全話)無料で読むことが可能です。


少年ジャンプ1987年1-2号


この号の目玉は『ジョジョの奇妙な冒険』新連載×巻頭カラーでしょう。
当時小学生だった私は面白いと思う前に「なんだか怖い」という印象でした。第三部までは熱心に読んでいなかったのですが、この巻頭カラーだけはずっと印象深く覚えていました。
この号は
北斗の拳・・・修羅の国でファルコの死に遭遇
キン肉マン・・・ロビンマスク対マンモスマン戦でロビンが消滅
という重要なシーンが掲載されている号でもあります。
少年ジャンプ1991年21-22号


この号の目玉はスーパーサイヤ人になった悟空対フリーザの巻頭カラー。
目次を見ただけで分かると思いますが、他の作品も強すぎるラインナップ。
後ろの方に掲載されている「幽遊白書」は、鞍馬と母親のエピソードが描かれた回。まだ序盤で、そこまで人気が出ていなかった頃でしょうか。(次の号で飛影が登場)
少年ジャンプ1997年34号


言わずもがな。この号の目玉はワンピースの新連載×巻頭カラー。
ジョジョは第5部の「ミスタ対ギアッチョ」のころ。
少年ジャンプ創刊号(1968年)


少年サンデーと少年マガジンが週刊化されたのが1959年。ジャンプの創刊はその9年後の1968年。(ジャンプは創刊時は月二回発行)
著名な作家は他誌で手一杯だったので、なかなか描いてもらえず。
創刊号に有名なベテラン作家を揃えられなかったジャンプは、苦肉の策として、
・ぜんぶ漫画
・ぜんぶ読切
を売りとしたそうです。
当時は漫画しか載っていない雑誌はなかったようです。現代のマーケティング的な観点でいう『差別化』を行ったということですね。
その後、新人発掘と育成に力を入れることにしたジャンプは、どんどん部数を伸ばしていきます。
※ジャンプ創刊時の話は三代目編集長、西村繁男氏の『さらば、わが青春の少年ジャンプ』に詳しく書かれています。(現在中古本でしか手に入りません)
ジャンプ黄金期ってどんな感じだったの?
今はどのマンガ雑誌も200万部を下回っているようですが、「500万~600万部」売れていた時代はどんな感じだったのか?
リアルタイム世代が当時の思い出を振り返りながら解説していきます。
クラスで読んでいない男子はいなかった

ヤンキー、陰キャ、のちに有名大学に入るような秀才まで、クラスの男子は全員読んでいました。
キン肉マンに出てくる「ラーメンマン」や「ウォーズマン」、ドラゴンボールの「クリリン」など、描きやすいキャラクターがよく黒板に描かれてました。
発売日前に買いにいき、みんなで読んでた

ジャンプは月曜日発売だったのですが、フライングで土曜日に売っているところがありました。
私が住んでいた地域だと薬局やタバコ屋。
土曜日のお昼になると自然とクラスメイトが集まり、誰かが買ったジャンプを複数人が後ろからのぞき込んで一緒に読む、という光景がよく見られました。
「ページめくるの早すぎ!ちゃんと文字読め!」
なんて会話をよく交わしていました。
ちなみに土曜日に販売するのはルール違反なので、誰かに通報(?)されるとアウト。
みんないち早くジャンプを読みたかったので、小学生ながら『土曜日に販売しているのはどこの店なのか、仲間内以外、誰にも話さない』という妙な連帯感がありました。
空港近くだともっと早く手に入る、といった都市伝説なんかもありました。
一家で2冊買っている家もあった

兄と弟、どちらが先に読むかでケンカになるからか、一家で二冊買っている家も少なからずあったそうです。
ライバル誌も勝つのを諦めていた?

マガジン、サンデー、チャンピオンの当時の編集者が書いた本を読むと、「もはや手の届かない部数」と認識していたことが伺えます。
発行部数653万部はギネスに認定されていますが、「二度と繰り返せない」だろうというのが、業界内の共通認識のようです。
653万部という発行部数は、年齢×人口を考えると『限界の数字』だったようです。(ジャンプ内でも他誌の間でも「いずれ部数が下がるのは確実」と思われていたようです)
今後、若年層の人口が爆発的に増えて「マンガ雑誌を買って読む」という文化が返り咲かない限り、同じような部数を叩き出すことはできないでしょう。
少年マガジンに抜かれたのはいつ?
1995年以降、ジャンプは部数が下がり続け、1997年の11月、ついに発行部数で少年マガジンに追い抜かれてしまいます。
発売 | 発行部数 | |
---|---|---|
マガジン | 1997年11月5日 | 415万部 |
ジャンプ | 1997年11月4日 | 407万部 |
とはいえ、マガジンの部数が伸びたのではなく、ジャンプの落ち込みが激しくて一時的に抜かれたというのが実際のところだそう。
マガジンがジャンプを抜かしたときの、当時の連載はこちら。
少年マガジン1997年11月5日号 (47号)
作品名 | 作者名 |
---|---|
はじめの一歩 | 森川ジョージ |
カメレオン | 加瀬あつし |
Dreams | 川三番地 |
超高校級 | 吐息寿司酢郎 |
ガチンコッ! | 山下てつお |
Jドリーム 飛翔編 | 塀内夏子 |
金田一少年の事件簿 | さとうふみや |
将太の寿司 全国大会編 | 寺沢大介 |
サイコメトラーEIJI | 朝基まさし |
Let’sぬぷぬぷっ | 三ツ森あきら |
真・中華一番 | 小川悦司 |
HARLEM BEAT | 西山優里子 |
蒼き神話マルス | 本島幸久 |
BOYS BE… 2nd Season | 玉越博幸 |
Shake Down | 伊豫治好 |
勝負師伝説 哲也 ~雀聖と呼ばれた男~ | 星野泰視 |
DoctorK | 真船一雄 |
脳みそプルン! | 川口憲吾 |
ガチンコッ! | 山下てつお |
TENKA FUBU 信長 | ながてゆか |
上を向いて歩こう | むつ利之 |
へなちょこ大作戦Z | 西本英雄 |
対するジャンプの連載はこちら。
少年ジャンプ1997年11月4日号(47号)
作品名 | 作者名 |
---|---|
I”s | 桂正和 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 和月伸宏 |
BØY -ボーイ- | 梅澤春人 |
世紀末リーダー伝たけし! | 島袋光年 |
封神演義 | 藤崎竜 |
花さか天使テンテンくん | 小栗かずまた |
地獄先生ぬ~べ~ | 原作:真倉翔 作画:岡野剛 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 荒木飛呂彦 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
きりん ~The Last Unicorn~ | 八神健 |
WILD HALF | 浅美裕子 |
ガントレット | 桜森テツヒロ |
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!! | にわのまこと |
みどりのマキバオー | つの丸 |
COOL ~RENTAL BODYGUARD~ | 許斐剛 |
幕張 | 木多康昭 |
遊☆戯☆王 | 高橋和希 |
女媧 JOKER | 山根和俊 |
この頃(1997年)は私はもう青年だったので、ジャンプもマガジンも購入していませんでした。(スピリッツとかヤンマガとか読んでました)
2000年代以降のジャンプ黄金期は?
2000年代以降は、
雑誌の発行部数は下がりつつも、単行本は今までより売れる
という時代になりました。その傾向は2020年代の現在も続いています。
〇〇〇万部売れた!という線引きがないため、人によって(というか世代によって)意見が違うようですが、2000年代の『ジャンプ黄金期』は、
・2002年頃
・2004年頃
・2014年頃
・2019年頃
が挙げられることが多いようでした。
少年ジャンプ2003年3・4号 ※発売は2002年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
アイシールド21 | 原作:稲垣理一郎 作画:村田雄介 |
ヒカルの碁 | 原作:ほったゆみ 作画:小畑健 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
シャーマンキング | 武井宏之 |
テニスの王子様 | 許斐剛 |
グラナダ -究極科学探検隊- | いとうみきお |
遊☆戯☆王 | 高橋和希 |
TATTOO HEARTS | 加治佐修 |
いちご100% | 河下水希 |
BLEACH | 久保帯人 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
Mr.FULLSWING | 鈴木信也 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
BLACK CAT | 矢吹健太朗 |
プリティフェイス | 叶恭弘 |
ボボボーボ・ボーボボ | 澤井啓夫 |
Ultra Red | 鈴木央 |
ROOKIES | 森田まさのり |
HUNTER×HUNTER | 冨樫義博 |
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン | 荒木飛呂彦 |
ピューと吹く!ジャガー | うすた京介 |
この号の主要作品の話数は以下。
・アイシールド:21話
・ヒカルの碁:174話
・ワンピース:258話
・シャーマンキング:208話
・テニスの王子様:161話
・遊戯王:288話
・BLEACH:67話
・ナルト:150話
・ハンターハンター:167話
・ジョジョ6部:144話
少年ジャンプ2005年3・4号 ※発売は2004年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
アイシールド21 | 原作:稲垣理一郎 作画:村田雄介 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
BLEACH | 久保帯人 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
ボボボーボ・ボーボボ | 澤井啓夫 |
DEATH NOTE | 原作:大場つぐみ 作画:小畑健 |
家庭教師ヒットマン REBORN! | 天野明 |
D.Gray-man | 星野桂 |
MP0(MPゼロ) | 叶恭弘 |
銀魂 | 空知英秋 |
ムヒョとロージーの 魔法律相談事務所 | 西義之 |
テニスの王子様 | 許斐剛 |
いちご100% | 河下水希 |
Mr.FULLSWING | 鈴木信也 |
武装錬金 | 和月伸宏 |
HUNTER×HUNTER | 冨樫義博 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
未確認少年ゲドー | 岡野剛 |
Waqwaq ワークワーク | 藤崎竜 |
ピューと吹く!ジャガー | うすた京介 |
この頃がナルト・ワンピース・ブリーチの3強黄金時代と言われていたころでしょうか?(リアルタイム世代じゃないので分からず)
それらに加えて、のちに強くなるマンガの連載が開始した頃、と言えそうです。
・DEATH NOTE:51話
・家庭教師ヒットマン REBORN!:30話
・銀魂:30話
少年ジャンプ2014年32号
作品名 | 作者名 |
---|---|
僕のヒーローアカデミア | 堀越耕平 |
食戟のソーマ | 原作: 附田祐斗 作画: 佐伯俊 協力: 森崎友紀 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
ハイキュー!! | 古舘春一 |
暗殺教室 | 松井優征 |
NARUTO -ナルト- | 岸本斉史 |
斉木楠雄のΨ難 | 麻生周一 |
黒子のバスケ | 藤巻忠俊 |
ワールドトリガー | 葦原大介 |
磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~ | 仲間りょう |
ニセコイ | 古味直志 |
火ノ丸相撲 | 川田 |
トリコ | 島袋光年 |
BLEACH | 久保帯人 |
銀魂 | 空知英秋 |
ILLEGAL RARE | 椎橋寛 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 秋本治 |
Cave Of Shine ※読切 | 双刃美 |
それいけ!融合くん ※2話分掲載 | 宮崎周平 |
ステルス交境曲 | 原作: 成田良悟 漫画: 天野洋一 |
i・ショウジョ | 高山としのり |
磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~ | 仲間りょう |
2005、6年頃から、かなり間が空いています。
この号はヒロアカの第一話開始号。
他は
・食戟のソーマ:77話
・ハイキュー!!:116話
・暗殺教室:98話
・黒子のバスケ:268話
・ワールドトリガー:66話
・ニセコイ:129話
・火ノ丸相撲:7話
です。
少年ジャンプ2020年4.5号 ※発売は2019年末
作品名 | 作者名 |
---|---|
ハイキュー!! | 古舘春一 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |
鬼滅の刃 | 吾峠呼世晴 |
アクタージュ act-age | 原作: マツキタツヤ 漫画: 宇佐崎しろ |
ブラッククローバー | 田畠裕基 |
約束のネバーランド | 原作: 白井カイウ 作画: 出水ぽすか |
ZIPMAN!! | 芝田優作 |
僕のヒーローアカデミア | 堀越耕平 |
出久&爆豪:ライジング ※読切 | あきやま陽光 |
AGRAVITY BOYS | 中村充志 |
漫画家異世界取材旅行 ※読切 | 麻生周一 |
呪術廻戦 | 芥見下々 |
Dr. STONE | 原作: 稲垣理一郎 作画: Boichi |
ぼくたちは勉強ができない | 筒井大志 |
チェンソーマン | 藤本タツキ |
ミタマセキュ霊ティ | 鳩胸つるん |
ゆらぎ荘の幽奈さん | ミウラタダヒロ |
サムライ8 八丸伝 | 原作: 岸本斉史 作画: 大久保彰 |
夜桜さんちの大作戦 | 権平ひつじ |
Dr. STONE reboot:百夜 | 原作: 稲垣理一郎 作画: Boichi |
この号の主要作品の話数は以下。
・鬼滅の刃:188話
・約束のネバーランド:162話
・僕のヒーローアカデミア:255話
・呪術廻戦:89話
・Dr. STONE:134話
・ぼくたちは勉強ができない:141話
・チェンソーマン:52話
ちょうどコロナ騒動が出始めたころ。
ジャンプ黄金期のエピソードを知ることができる関連本
いったいジャンプ黄金期というものはどのようにして生まれたのか?
もっと深く知りたい方は、以下の書籍が参考になるかと思います。
当時の編集者が書いたもの
少年ジャンプの編集長が書いた書籍はこちら。
さらば、わが青春の『少年ジャンプ』/西村繁男

少年ジャンプ3代目編集長である西村繁男氏の著書。
1978年~1986年まで編集長を務めた方で、ジャンプの草創期から黄金期のスタートまでが、私小説風に書かれています。
・どのようにしてジャンプが生まれたのか?
・友情、努力、勝利というキーワードはどのようにして生まれたのか?
・週刊マンガ誌としては後発のジャンプがどのようにして人気を獲得したのか?
を知りたい方はこの本がおすすめ。
※1986年以降の『黄金期』についてのエピソードはあまり多くありません。
初めての著書だからか、序盤は少し読みにくい部分もありますが、エピローグまで読むと感動がこみ上げます。
漫画王国の崩壊

同じく少年ジャンプ3代目編集長である西村繁男氏の著書。
ジャンプの黄金期はなぜ終わったのか?「集英社内部の混乱がその要因の一つ」であるとする著者が、その実情をフィクションとして描いたもの。
ジャンプが部数を落としはじめた1996年以降、ジャンプのみならず他のマンガ雑誌、いや出版物全体が衰退してしまった以上、「ジャンプが部数を落とした原因は集英社内部にある」とするのは当たらないかと思います。
が、しかし、そもそも日本全体がこの頃を期に衰退していくことになった、もっと巨視的な要因がこの著作に書かれているような、そんなことを感じました。
まんが編集術

ジャンプ3代目編集長、西村繁男氏から「まんが編集の技術」を学ぶことができないか?という考えのものとに組まれた本。
対談形式になっており、ジャンプという雑誌や、さまざまな時代の作品について、西村氏の意見やコメントが伺える内容になっています。
「〇〇は嫌いなマンガTOP3に入る作品」
「〇〇は人気があったけど、作品としてのクオリティはそこまで高くはない」
といったような、自身の考えを率直に述べています。
作品をものすごく冷静に見ていたからこそ、人気のある雑誌を生み出すことができたんだろうな、と思わせられる内容でした。
『黄金期』の作品についてもかなり言及しており、読んでいて思わず泣きそうになってしまう裏話なんかも知ることができたりします。
黄金期当時のジャンプのエピソードや裏話を知りたいなら、この著作がおすすめです。
「少年ジャンプ」 黄金のキセキ/後藤広喜

少年ジャンプの4代目編集長(1986年から1993年まで)を務めた後藤広喜氏の著書。
編集者(ジャンプに限らず)が書いた本って、ぶっちゃけ読みにくいものが多いのですが、この本はかなり読みやすいです。
653万部達成までのジャンプの歴史が、各時代の代表作を軸として解説されています。
マンガ雑誌は一般に「新人発掘と育成が大事」と言われています。
長期連載が増えるほど、新人作家の発表と育成の場が削られるので、「長く続いている作品は終わらせたら良い」と誰しもが思うところですが、そのことについて
『言うは易く行うは難し』
とコメントされていました。
さもありなん。
漫画家が描いたもの
当時ジャンプに連載していたマンガ家が、そのときのエピソードを『漫画』として描いていたものがこちら。
連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏/巻来功士

ゴッドサイダーの作者「巻来功士」が当時の状況を描いた作品。
当時はジョジョの奇妙な冒険と人気を争っていたそうです。確かに「面白いマンガ」という認識でしたし、連載終了したときに残念に思った記憶があります。
・人気がありながらもなぜ連載終了となったのか
・編集者との関係性
などが赤裸々に語られています。
巻末に第5代目少年ジャンプ編集長である堀江信彦氏との対談が載っているのですが、これがとても面白い。
「なぜ今の漫画は読みごたえがないものが多いのか」等、気になっている方はぜひ読んでみてもらいたいです。
堀江信彦氏は現在『月刊コミックゼノン』という雑誌を手がけていますが、かなり読み応えがあります。やはり編集のノウハウは大事ということでしょうか。
BOOK☆WALKERの読み放題プランで読むことができるので、気になった方はぜひ読んでみてもらいたいです。
参考記事:本音レビュー!BookWalkerの漫画読み放題は実際どうなの?
そしてボクは外道マンになる/平松伸二

ドーベルマン刑事やブラックエンジェルズなどを描いた平松伸二氏の自伝的な漫画。
当時作者のアシスタントをしていた
・キャプテン翼の高橋陽一
・高校鉄拳伝タフの猿渡哲也
も少しだけ登場します。
少年リーダム ~友情・努力・勝利の詩~ / 次原 隆二

1982年に連載開始され、のちにアニメ化もされた『よろしくメカドック』作者が、ジャンプ三代目編集長である西村繁男氏の協力のもとに描いた作品。
先に紹介した巻来功士の『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』とは対照的に(?)、編集者の活躍と
マンガ雑誌の編集って、実際どういうことをやっているの?
ということが描かれています。
一応フィクションなので実際の名前や作品名とは変えていますが、分かる人にはすぐに分かる名称になっています。
なんとなく、「若干、編集者が美化されているのでは?」と思えてしまう部分もありますが、普段知ることのできない舞台裏が描かれており、面白いです。
このマンガを読むと、
マンガ雑誌は『新人発掘と育成が最も大事である』
と言われている理由が理解できるようになります。
あと『北斗の拳』がなぜ生まれたのか?ジャンプに対してどういう影響を与えたのか?が作りて目線で描かれており、無性に読み返したくなります。(笑)
最終回は、ジャンプの打ち切りマンガのような終わり方をするのは、あえてやったのか止むを得ずなのかは不明ですが、『ジャンプ黄金期』手前の「少年ジャンプ」を詳しく知りたい方におすすめの作品です。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
おまけ
1968年14号のジャンプ
石川県七尾市の「和倉昭和博物館とおもちゃ館」で古いジャンプをGETできたので画像をUPします。
この頃はまだ20万部前後しか発行していなかったので、かなり貴重なのではないかと思います。数百円で買えたのでラッキーでした。
悪魔くんは貸本版、マガジン版に続いて、「悪魔くん復活 千年王国」というタイトルでジャンプで掲載。※設定が異なる



当時の読者プレゼント

ページ数に注目。この頃は目次が連載順ではなかったようです

当時の編集者・スタッフ

・長野規=少年ジャンプ初代編集長
・中野祐介=少年ジャンプ2代目編集長、ヤングジャンプ初代編集長
・西村繁雄=少年ジャンプ3代目編集長、フレッシュジャンプ初代編集長、スーパージャンプ初代編集長
・角南攻=ヤングジャンプ2代目編集長、ビジネスジャンプ初代編集長
読み放題で読める??
さすがにドラゴンボール、キャンプテン翼やスラムダンクは読めませんが、
・銀牙―流れ星 銀―
・真島クンすっとばす
・リベロの武田
・ブラック・エンジェルズ
・マーダーライセンス 牙
・きまぐれオレンジ★ロード
・極!男塾
・まじかる☆タルるートくん
・ストップ!!ひばりくん!
などはKindle Unlimitedやコミックシーモアといった「有料の読み放題サービス」で読むことが可能です。
無料期間もあるので、昔の名作を読み返したい、読んでみたい人は試してみましょう。
参考記事:全巻読める漫画を読み放題サービス4社で比較してみた
北斗の拳はアプリで全巻(全話)読めます

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