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【考察してみた】欧米に受けない漫画はどんなジャンルか?

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こんにちは。 かれこれ35年以上マンガを読んでいるみやんと申します。

以前、フランスとアメリカで評価されているマンガを調べたときに、「日本ではすごく有名なのに評価されていない」ものがあることに気付きました。

というわけでなんだか気になったので、勝手な憶測で分析してみました。 

※この記事で言う「評価されていない」は、『好きなマンガTOP100』などのランキングに上がってこない、という意味合いです。決して全く評価されてない、全然人気がない、というわけではありません。

目次

欧米で受けにくいと思われるマンガのジャンル

野球

ドカベンタッチキャプテンもどうやらあまり評価されてないようです。 恐らくMAJORやグラゼニも。

なぜかと言うと、

  • 日本ほど野球がメジャーではない国が多い
  • 野球とベースボールとの違い(アメリカの場合)

がネックになっているのだと思います。 

あと日本の野球マンガって甲子園ものが多いので、その辺も受け入れにくい要素じゃないでしょうか。

ちなみに「メジャーリーグは真っ向勝負を好むからバントは嫌われる」みたいなイメージがありますが、実はちょっと違うようです。

ある時期に統計を取ったところ、バントの方が期待値が低いという結果が出て、バントをする数が減っていったそうです。

※ベースボールと野球の違いを説明しているサイトがありました。 ⇒ アメリカ・ベースボール 日本・野球 特徴を比較

日常生活系

サザエさんやちびまる子ちゃん、じゃりン子チエみたいな、日本の家庭や学校生活がメインの話は、面白さが伝わりにくいでしょう。

ドラえもんのようなSF・ファンタジー系も欧米では受けていないようです。しかしながらアジアでは受けている模様。

「子供」「男の子」「女の子」に対する価値観や見方が、アジアと欧米で違っているからのようです。

男の子で言えば、「意志がしっかりしていて、強くあらねばならない」というのが欧米の価値観なのでしょう。ナヨナヨして自意識もあまりない男の子が主人公の作品は、欧米では受けにくいのかも。

ギャグマンガ

バカボンやおそ松くん、伝染るんです、じみへん、あたしンち、稲中卓球部、ピューと吹く!ジャガー等々、挙げればキリがないほど、ギャグマンガは評価されていない模様。

日本でも少し前のギャグマンガは笑えなくなるものが多いですし、そもそもが日本においての、他者との微妙な間が前提になっている笑いが多いので、理解してもらうのは難しそうです。

銀魂は人気があるようですが、ポプテピピックは「難しい」という評価のようでした。

歴史もの

遠い国の内紛に興味を持てないのは当然でしょうね。 どこの国にも歴史好き、歴史マニアはいるので、一部好きな人はいると思いますが、メジャーな人気を獲得するのは難しそうです。

もちろんこれは日本の歴史ものだけではなくて、三国志などの「アジアの歴史もの」も同様かと。

幸村誠先生のヴィンランド・サガは、北欧や海外のファンも多いようです。

料理マンガ

少し意外な気もしますが、料理系のマンガもほとんど評価されているのを見かけません。 (食戟のソーマは人気がある模様)

そもそも食べ物や料理に対して日本人ほど興味を持っている国が少ないのかも

朝はパンと目玉焼き、ヨーグルトやバナナ、昼はパスタとサラダ、夜はトンカツとみそ汁、みたいな食生活送ってるのって日本だけでしょうし。

海外の人は寿司が好きだと思うのですが、将太の寿司も評価されているのを見かけません。

でもやっぱりどんなジャンルでもファンはいるようで、将太の寿司に影響されて寿司職人になった方がいるようです。と思ったら韓国の方でした。 参考:寿司職人になった将太の寿司ファンが、新しいレストランでミシュランの星を獲得

やはり欧米では料理マンガは鬼門なのか

ギャンブル系

ギャンブル系も弱いです。 そもそもよく扱われる「麻雀」に馴染みがないでしょうし。 カジノをメインに作ると受け入れられるかもですが、日本にカジノ無いですしね。

カイジはアジアでは人気があるようですが、欧米では受けて無さそう。 嘘喰いや賭けグルイなどの作品はアジアでもそこまで受け入れられていないようです。

全編ポーカーみたいなマンガがあれば受けるのかも?

ヤンキー系、ヤクザ系

日本の高校生の喧嘩に興味を持てない、といったところでしょうか。 海外の学生の方がもっとエグイことやってそうですし。

拳と拳でぶつかり合って友情をつちかう、みたいな感性が無いのかも? すぐナイフとか出しそうだし(偏見)。

ヤクザ系も同様でしょう。 任侠道の概念も分かりにくそうです。 日本人が見てもヤクザ組織の仕組みとかヒエラルキーってちょっと分かりにくいですしね。

東京卍リベンジャーズはもしかしたら人気出るかもしれません。 「どっちが強い?」みたいな要素が薄くて、物語メインで進むので。 

異世界転生系

こちらも海外で評価されていないようです。

理由は「転生する」というのが宗教によっては禁忌きんきにあたるのと、海外では日本ほど人気がないドラクエやファイナルファンタジーなどの、いわゆるJRPGのシステムがベースになっているからでしょう。 参考:ロシアの裁判所が「生まれ変わり/転生信仰」を助長させるとして異世界アニメを同国で禁止へ

格闘系

日本の格闘系は「空手、柔道、プロレス、どの格闘技が強い?」みたいなテーマが多いので、欧米ではあまり興味を持たれなさそうです。 『合気』や『古武術』とかもイメージ湧きにくいでしょうし、ブルースリーやジャッキーチェンが当たり前でない国では『中国拳法』も馴染みがないでしょうし。

受け入れられやすいのはどのジャンルだ?

ではどんなものが欧米で評価されているのかというと、ランキングを見た感じ

・王道ファンタジー系
・SF系
・サスペンス系(海外が舞台であればなおよし)
・忍者系またはサムライやそれに近い刀を使ったバトルもの

のようです。

舞台は近未来のヨーロッパ。 謎を解き明かしていく話で、進み方は少年マンガ。 戦いは剣と忍術を使う、みたいなのが最強なのかも! (適当)   

近未来SFであえて剣などのアナログ武器を使う理由が難しそうなので、『バイクやバギーはたくさん作れるのに銃は量産されない』、北斗の拳みたいなやや強引な世界観が必要かもですね。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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